人が自由を選択するとき
迷います。



自由でないときは
「こっちへ行け」
「あっちに行くべきだ」と
制約が進む方向を
決めてくれてました。

でも自由になると
どちらへ行くことも
可能です。

進む方向を
自分で決めることになります。

どっちに行ったらいいかと
立ち止まって考え込んで
しまいそうです。

でも立ち止まっていても
しあわせは増えていきません。

そんなときに
指針として大切にしたいのが
「導きの星」です。

航海で針路が合っているのかを
北極星を使って知るように、
自分がよりしあわせになる方向へ
進んでいるのかを
「導きの星」を使って知ります。

その「導きの星」とは
自分より相手を優先すること、
すなわち「他者貢献」です。



感じるしあわせを
増やしていくには
順番があります。

それは対人関係を
良好にしていくことだし、
さらには広げていくことです。

そこにはいつも「貢献」があります。



まずは最も小さい
対人関係である
「自分と内なる自分」です。

我慢しているとき
自分と内なる自分が
対立しています。

その対立が続くと
損失が増え続けて、
やがて耐え切れなくなると
感情を爆発させて
均衡をとろうとします。

そんな爆発が続くと
生きづらさばかりが
増えてしまいます。

「自分と内なる自分」の
対人関係を良好にしていくには
お互いへの貢献する気持ちが
役に立ちます。



2番目は、
間接的な対人関係です。

現代社会では「仕事」に
なるでしょう。

仕事を通じて貢献することで
対人関係は良好なものになります。

自分の役割を果たすことで
貢献になるため、
わかりやすいです。



3番目は、
直接的だが解除可能な対人関係です。

「友」「友人」「友達」のことです。

一緒にいる目的が
仕事のように「特定の何か」ではなく
流動的な関係です。

目的を共有して
その目的の実現に貢献することで
関係の良好さは増していきます。

一緒にいる目的が
とくになくなると
会わなくなったり
関係が切れたりしますし、

逆に一度切れても
一緒にいる目的がみつかると
再び関係を持ったりします。



4番目は、
直接的だが解除不能な対人関係です。

「家族」のことです。

家族という関係は
なくなることがありません。

別々に暮らして
会わないでいても
家族という関係は続きます。

目的がなくても関係は続くので
友達関係よりも
難易度の高い対人関係です。

家族のしあわせが
増えることに貢献すると
関係の良好さは増していきます。



5番目は、
社会貢献です。

世界、社会、国、地域、
そんな多くの人に役立つことを
していくことです。

1~4番目の関係を
良好なものにして
維持継続していると
ここに行きつきます。

財産や地位、名声などの欲ではなく
貢献したい、という欲です。

こんな状態になったら
感じるしあわせは
すごく多いです。



こんな感じで
他者貢献を指針として
生きることができれば

それぞれの対人関係は
良好になっていきますから、

自然と自分の感じるしあわせも
増えていきます。



例えば
自分が損しないかどうかばかりを
心配する人と向き合っていると
苦しくなります。

それはその人に
他者貢献が見えないからです。

逆に、
相手が損しないかどうかを
心配している人と向き合ってると
心は楽です。

それはその人に
他者貢献が見えるからです。

そんな人には
貢献したくなってきます。

他者貢献こそ、
自分の感じるしあわせを
増やしていくための
「導きの星」です。






お読みいただき、
ありがとうございます。

プロコーチ8年目、常楽でした。



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