■「喜ばせる必要」などない

あなたは他人を
喜ばせる必要はありません。

必要、とは
必ず要ること、です。

必ず要るのなら
「喜ばせねばならない」に
なります。

喜ばせる前は功績マイナスで、
喜ばせてようやく功績ゼロになる感じ。
やって当然、みたいな感じ。

何もしないと
自分が悪い存在みたいです。

こんなんじゃ
他人を喜ばせることが
苦行になります。

やればやるほど苦しくなる。

でもあなたは
他人を喜ばせる必要は
ありません。

必要ないのに
喜ばせようとするから
尊いのです。

喜ばせる前は功績ゼロで
すればするほど功績が積まれる感じ。

0+1+1+1+1+1+1+....って感じ。

やればやるほど
楽しくなります。

喜ばせられなくても
喜ばせようと試みたこと自体が
尊いです。

この姿勢が
感じるしあわせを
増えやすくしてくれます。


■仕事においても、そう

ときに仕事が苦しいのは
「役に立つことが前提」に
なっているからです。

何か相手の役に立つことをして
その対価としてお金をいただくわけです。

お金をいただくことが
決まっていたら、
役に立つことも決まっています。

役に立たないと
約束破ったみたいになります。

なので
「しないといけないこと」に
なりがちです。

そうなると
「役に立つこと」が
目的になってしまいます。

それは
技術を身に着けたくて
学校に行ったのに、
学校を卒業することや
学校に通うことが目的に
とってかわってしまったような
状況と同じです。

何のために仕事をするのか、の
当初の目的を確認できると
「しないといけないこと」が
「したいこと」と
解釈を整えることができます。

それって相手を
「喜ばせねばならない」じゃなくて
「喜ばせたい」になる感じ。

喜ばせる、を
させていただくことができて、
さらに報酬も得られるなんて、
すてきです。

こんなとき
・自分OK(自己受容)
・他人は仲間(他者信頼)
・喜ばせることに成功(他者貢献)
の3つが揃います。

3つ揃うと
「共同体感覚」が育つ状況です。

居場所感、すなわち
感じるしあわせが増える状況です。


■心のバランス

相手を喜ばせたいとき、
「喜ばせる必要はない」を
確認できると、

「しないといけない」が減って
「したい」が増える感覚を
感じられるでしょう。

例え不発に終わっても
喜ばない相手を責めたりする
必要も感じなくなります。

また、
相手が喜ぶかどうかは
する前にはわかりません。

わからないのにやるのは
困難に立ち向かう心の力を
使っているときです。

その心の力を
「勇気」と呼びます。



お読みいただき、
ありがとうございます。

プロコーチ8年目、常楽でした。


《関連記事》
「やる気を出す」は目的にできない
「やりたくない」を「やりたい」に変える
原因はいくらでも出てくるけど、目的はひとつずつ
生きやすいのは「何が原因か」より「何が目的か」
もともと100%自由。目的に応じてカスタマイズしてるだけ。
こだわるなら、約束よりも目的