一度しあわせを感じても
それは終わります。

しあわせはひとつでは
ありません。

そして
しあわせは
一度で終わりません。

その後も
しあわせになり続けることが
できるのです。



人生を複雑に
しようと思えば
いくらでもできます。

骨格に肉付けするものは
何でも良いのですから。

「しあわせになれる理由」より
「しあわせになれない理由」の方が多いのは

「なれる理由」は
しあわせになるため、
という目的がありますが

「なれない理由」は
「なれる理由以外すべて」を
候補とできるため
簡単に見つかります。
しかも際限なく。

人生を複雑にすることは
「しあわせになれない理由」を
見つけるのと
よく似ています。



アルフレッド・アドラーは
「人生はシンプルだ」と
言っています。

共同体感覚を高めていけば
感じるしあわせは増える、と
しているからです。

言葉にすると
たったこれだけです。
シンプルです。

いつも、どんな状況でも
共同体感覚を高めていけば
必ず感じるしあわせは増える
というわけです。



共同体感覚を高めるためには
・自分には力がある感覚
・他人は仲間との感覚
・自分には居場所がある感覚
を感じるように活動するだけです。

・自分には力がある感覚
これは自分の「できないこと」より
「できること」に注目することで
育ちます。

コップを水で満たせる、とか
クツを履ける、とか
一人で着替えられる、とか
簡単なものから見ていくと
実際に「できている自分」を
見つけられます。

それをできるのは
自分に力があるからです。

その力を否定せずに
肯定するだけです。

その肯定を積み重ねていく
感じです。



・他人は仲間との感覚
相手との関係を
上下関係から対等な関係にすると
感じられる感覚です。

成功する自分もいるし
失敗する自分もいます。

他人も同じように
成功することもあれば
失敗することもあります。

自分と他人とは
違うだけで
同じ人間なんだと
感じられると
得られる感覚です。



・自分には場所がある感覚
共同体の利益に貢献することで
得られる感覚です。

小さなところでは
自分と内なる自分、から始まって

相手と自分、という2人

さらに、3人以上の集まり、
例えば家族、学校、塾、
勤務する会社、スポーツクラブなど

それ以上になると
地域、社会、国、世界など
広くなっていきます。

その共同体の利益を
増やす活動をすると
その共同体の中に
「自分の居場所がある」と
自然と感じられます。



アドラーは
感じるしあわせを増やす
骨格を示してくれています。

しかし具体的に
どのように進めていくかは
人それぞれ環境や状況が違うので
「これかも?」とか
「これだ」と本人が思うことを
実際にやってみて
感覚が得られるか、
感覚が高まるか、を
確認してみないと
その効果はわかりません。

そこが
自分が感じるしあわせを
増やすために頑張るところです。

その方針も
「相手より自分優先」より
「自分より相手優先」となるように
していくこと、
すなわち「貢献」を基本姿勢に
していくといいですよ、と
言ってくれています。

ちなみに、
私みたいなメンタルコーチは
その伴走をして
感覚を高める効率や速度を
倍増させる役割を担っています。



人生はシンプル、とは
よく聞きますが、
アドラー流に言い換えれば
「感じるしあわせ増やすのは単純」です。

単純なだけに
続けると効果はやがて
見えてきます。

その効果による変化で
新しい領域へと入っていくと
人は不安を感じやすいです。

初めての街を歩くのに
似ているかもしれません。

しばらくその不安に耐えて
新しい領域を歩いてみると
次第に「どこに何があるか」などの
位置関係がわかってきたりして
不安は消えていきます。

不安を感じるからと
元いた領域へと引き返すと
感じるしあわせは増えません。

そんなときに使う
心の力が「勇気」です。

「勇気」を使うと
感じるしあわせは増えます。

人生はシンプルです。

しあわせになり続けることで
すばらしい人生に
なります。




お読みいただき、
ありがとうございます。

プロコーチ8年目、常楽でした。



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