アルフレッド・アドラーが
提唱する「人生の課題」

・仕事の課題
・交友の課題
・愛の課題

今回はその
「愛の課題」の
向き合い方。



愛に結ばれたふたり。
結婚して(しなくても?)
家族になります。

そして「愛の課題」に
向き合うことになります。

向き合い方の結論は
相手を自分と同じように
大切に扱うことです。

その「同じ」は
本当に、まったく「同じ」です。

本当に、まったく「同じ」なので、
「相手」と「自分」が
なくなります。

あるのは
相手と自分を融合した
「我々」だけになります。



「我々」から見ると
相手と自分は
どちらも「我々」です。

不思議な感じですよね。

自分の中に
いろんな自分がいることと
同じです。

お金を節約したい自分もいれば
お金を使って楽しみたい自分もいる。

ごろごろ寝転んでいたい自分もいれば
寝てるヒマなんてない!と
より良い未来を得ようと活動しまくる
自分もいます。

自分の中の
いろんな自分は
見えませんが、

「我々」の中の
「相手」という我と
「自分」という我は
実際にそれぞれ1人の人間です。

見えるし触れるし
そこに実際にいるわけです。

自分の中の自分は
見えないので
そもそも「ひとつ」だと
わかりやすい一方で、

「我々」の中の
少なくとも2人の我は
実際にいますから
「ひとつ」であると
わかるのが
少々困難です。

困難なので
「通じ合えた瞬間」や
「わかった瞬間」などに
涙がでちゃうくらい
うれしくなったりします。



「愛の課題」に
向き合うとは
相手と自分は
「我々」という「ひとつ」である
ということを忘れず、
生きる前提にしていることです。

お互いがお互いを見たときに、

”相手が忘れ物した。
そんな「我」もいるよね。”

”相手が大金を稼いだ。
そんな「我」もいるよね。”

”相手がウソついた。
そんな「我」もいるよね。”

対立や敵対などなく
競争も優劣もなく
ただただ、あるものを
「ある」と見ていくこと。

対等な関係よりも深い
「我々」。

そんな前提で生きると
ゆるすもゆるさないもなく
「我々」の目的に役立つことを
やっていくことしか
思いつかなくなる。

一人で生きていたら
得ることのできないこの感覚を
「愛の課題」に向き合うと
手に入れることができます。




お読みいただき、
ありがとうございます。

プロコーチ8年目、常楽でした。


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