おはようございます。
プロコーチ7年目、常楽です。

コーチングの基盤となっている
アドラー心理学。

「しあわせになる」という目的に対して
その手段が「5原則」です。

①創造的自己
②目的論
③全体論
④対人関係論
⑤現象学

今回は2つめの
②目的論
についてです。


これは結局のところ
「なぜ?」
の捉え方のことを言っています。


「なぜ?」を言う時に
過去に向きがちな視点を
未来に向けましょう。

すると、同じ「なぜ?」でも
過去に向ければ、原因
未来に向ければ、目的
と違ってきます。


機械であれば
不具合の原因を見つけて
直せば良いですよね。

でも人は機械ではありません。
原因を見ていくことは、苦しいのです。


「なぜ目標に達しなかったのですか?」
と訊かれたら、たいていは
「何が原因で、未達成?」と解釈しますよね。

自分の悪かったところ探しをするので
過去の自分を否定することになることも。

「あれがダメだった」
「あのときのあの行動がダメだった」

1回きりなら乗り切れそうですが
これが繰り返されると

「自分はダメだ」
という信念が強化されていくだけですよね。


だから原因よりも目的を見ていく。

そもそもこの目標は何のためですか?
その目的を実現するためには、
この目標がふさわしいと感じますか?
この目標を達成すると、何が起きるのですか?



例えば
子供におつかいを頼んだ。
子供が帰ってきたら、間違えて買ってきた。

「なぜ間違えたの!?」

この問いは
はたしてこの親子をしあわせにするでしょうか?

悪いのは、子供
善いのは、親
みたいな構図になりやすいですよね。

それに子供は
親への復讐などで、故意に間違えたりする以外は
間違えたくて間違えることは
考えにくいですよね。

親を喜ばせたいために、おつかいに行ったのでしょう。
それなのに、逆に不快にさせてしまった。
そんな状況になってしまいそうです。


間違えた原因を知って次に活かす
それよりも、目的の実現を優先してみる。

間違えたことについて、今できることは何?

もし次におつかいするとしたら、

何に注意するとうまくいきそう?

私(親)を喜ばせたいと思うなら
おつかい以外に何したいと思う?

こっちの方が
お互いがしあわせになっていけそうですよね。


明日は③全体論
についてお話しします。


お読みいただき、
ありがとうございます。

プロコーチ7年目、常楽でした。


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