KATO製のキハ85-0番台(非貫通先頭車)を動力車化して、京都丹後鉄道のKTR8500形に加工していますが、実車が3月16日から営業運用に就いたことにより新たな車番の位置等も判明し、車番・方向幕等の部材も入手出来ましたので、残作業の処置と共に最後の仕上げを行いました。

 

 

課題となっていたテールライトと種別表示窓での照度不足は、装着可能な一回り大きいチップLED(サイズ2012)を使用することにより、照度不足を改善できました。(→こちら

 

残作業から処置を済ませてしまいます。

運転台パネルとなる前面ライトの遮光ケース(左がM車用、右がT車用)は、上面を黒色塗装していました(→こちら)が、加工時の再三に渡る着脱により一部が剥げてしまいました。

 

プラシンナーに浸けて黒色塗料を除去してから、下地としてミッチャクロンマルチを吹き付けることにより塗料の喰い付きを改善した上で、前回と同じ黒色塗料で再塗装しました。

 

前面ライト類のLED化に際して、前面の列車種別表示幕部を蛍光灯点灯のイメージにするため、白色のチップLEDを採用しました。このため、電球色で点灯すべきヘッドライトも自動車のHIDライトの様な白色で点灯しています。

 

ヘッドライトが電球色に見えるように、ヘッドライトレンズの導光パーツの受光部分にエナメル塗料のクリアオレンジで着色した結果、第三世代以降のLED装着製品とほぼ同じ色合で点灯するようになりました。

 

仕上げ作業に着手します。懸案となっていた「車番と所属の標記」のインレタと、「側面の種別・方向幕」・「前面の種別幕」のシールが、サードパーティから発売されたことが判明し、早速入手しました。

京神模型の「キハ85系 車番/表記 ・単色インレタ〈黒〉」(品番KLX321A)です。ヤフオクで入手しました。

 Yahoo!オークション - keishin_aucさんの出品リスト

 

キハ85系の全車番/連結面標記に加え、丹鉄移籍後の車番(KTR8501~8504)と所属標記(丹ツル)が印刷されています。

 

ジオマトリックス・デザイナーズ・インクの「KTR8000形/8500形」(品番Y8001C)です。

 Y8001C KTR8000形/8500形 - 藤澤宿塩屋 通信販売本舗 (fc2.com)

 

京都丹後鉄道の現役特急車両(KTR8000形とKTR8500形)で使用されている「側面の種別・方向幕」の全てと、KTR8500形の「前面種別幕」が印刷されています。

 

 

福知山/豊岡方の2号車(M車)に、KTR8501を転写しました。

 

 

西舞鶴方の1号車(T車)に、KTR8502を転写しました。

 

 

左側から、KTR8501(2号車:M)+KTR8502(1号車:T)の2両編成。

 

 

側面の種別・方向幕には、特急たんごリレー・福知山(2号車自由席/1号車指定席)を貼付けました。

 

 

 

前面種別幕には「TANGO ★ RELAY」を貼付けました。

 

 

KTR8500形の2両編成が完成しました。走行動画を後日アップさせて頂きます。

 

 

【付記】

私の作った京都丹後鉄道のKTR8500形では、非貫通形先頭車の動力化に際してキハ84用の純正動力ユニットを使用し、トラクションタイヤ付で4軸駆動のまま装着できるように加工しており、かつ前面ライトの点灯機能も維持しています。

 

他の方の作例では、製品の前面ライト点灯機能を活用するために、非貫通先頭車の床板の前方1/3を使用し、動力ユニットの後方2/3を切り継ぐ0.5M方式(動力台車は後方の2軸駆動のみ)を採用されています。また、鉄道コレクションの動力ユニットを使用されている方もありました。これから、丹鉄KTR8500形や、特急「南紀」の末期に見られた2両編成を作ってみようと思われる方のご参考になればと、最後に付記させて頂きました。(完)

 

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加工に使用した第二世代の製品です。

 

 

 

以下は、最新の第四世代(2024年発売)の製品です。