動力車化したKATO製のキハ85(非貫通先頭車)の前面ライト用に、試用してみた小さなチップLEDでは広い受光面積を必要とするテールライト側では光量不足気味でしたので、新たに購入した大きめのチップLEDに交換してみましたが・・・。

 

小さなサイズのチップLEDを中段に仮設置した前回の状態です。

 

サイズの大きなチップLEDを購入してきました。従来試用した小さなLEDはサイズ1608(横1.6mm×縦0.8mm)に対し、大きなLEDはサイズ3020(横3.0mm×縦2.0mm)と格段に大きくなりました。床上に付けたLED取付板(横4mm×縦3.5mm)に取付可能な大きさです。

 

早速、テールライト側のチップLEDを大きなサイズなものに交換しました。

テールライト側(右側)は、上段/下段に受光部があるので縦長に設置してみました。先ずは下回りだけの状態で走行させて、広範囲を照らすことを確認できました。次に、ボディを装着して確認しようとしましたが、ボディを装着することが出来ませんでした。

 

原因は、大きなチップLEDは厚みがあり過ぎて、遮光ハウジングに収まらなかったからです。具体的に数値で示しますと、遮光ハウジング内の収容スペースは前後方向で2.0mmしかありません。前部床板上に接着したLED取付板(0.5mm厚のプラ板に、表面にLED取付用両面テープ、裏面に遮光用銀テープを貼ってあるので実質の厚みは0.7mm位)があり、残された有効スペース長は1.3mm位です。小さなLEDは厚みが0.7mmで、ポリウレタン電線φ0.16mmの半田付けは両側面にするので十分に収容可能でした。大きなLEDは厚みが1.2mmあり、半田付けは裏面側なのでポリウレタン電線φ0.16mmを半田付けすることで少なくても0.5mm位は加算されて1.7mmとなります。プラス誤差もあり、有効スペース長1.3mmを軽く超過していました。

 

LEDを購入した販売店では、リール(収容テープ)に入った状態の10個単位/100個単位で販売されていました。運悪く店頭にはリールがドーナツ状に巻かれた100個の物しか在庫がなく、レジで10個分(620円)だけに切り離して貰い購入してきましたが、自宅に帰ってから保護テープを剥がして部品を取り出すまで、パーツの詳細形状を確認できませんでした。取り出した瞬間に厚みが余りにも厚かったので、この時点で結果は想定できましたが。ネット上の通販サイトだとパーツの詳細スペックが記載されていますが、今回購入した大阪日本橋の販売店では詳細スペックの店頭表示はなく、厚さは現品で確認するしかありませんでした。

 

あとは、中間サイズとして2012(横2.0mm×縦1.2mm)も存在するようですが、大きさが1608(横1.6mm×縦0.8mm)とあまり変わらず照射光量に大幅な改善は望めそうにありません。1個しか要らない部品を10個購入しても使う当てもなく、無駄になるばかりです。仕方がありませんので、テールライト側も1608サイズのチップLEDに戻すと共に、種別表示窓の照明は犠牲にしてテールライト主体になるよう下段寄りに配置することで、チップLED騒動は終了することにしたいと思います。

 

 

走行状態で1608の白色LEDでの点灯具合を、スマホで動画撮影してみました。レール電圧は4.8Vと低めでも、ライト類の明るさは妥協できるレベルです。クリアオレンジのエナメル塗料も購入してきましたので、追ってヘッドライトレンズに着色して電球色を再現することにします。実車の改装情報が入り次第、車番標記等を追加整備することにします。(続く)

 

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