以前、KATO製の115系1000番台を加工して、JR東海インバータクーラー搭載車にしました。完成後、パンタグラフになぜか違和感を感じて気になっていました。

その時の写真がこちらです。(再掲載)

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現車のパンタグラフは、狭小限界区間対策用のPS23を搭載していたとのことで、KATO製のPS23(品番:4316F, 201系の分割編成用)を搭載しました。加工後に抱いたパンタグラフの違和感とは、現車の写真と比べるてみると、模型のパンタサイズが小さ過ぎるように思います。

先般発売されたKATO製の115系300番台(中央東線用スカ色)の説明に「PS23を新規開発」と記載されていましたので、新旧PS23搭載車同士を並べて比較してみました。

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奥側が新規開発品を搭載のモハ114-300番台、手前が201系用を搭載のモハ114-1000番台です。同じPS23でも、かなりイメージが異なります。

 

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同様に折り畳んだ状態でも、これだけ大きさが違うことが判ります。(左側が新規開発品のPS23搭載車)  パンタグラフの全長は、20mm 対 15.5mm と差があります。

次に、新規開発品のPS23と、KATO製のPS16Bや、TOMIX製のPS23とも比べてみました。

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左から、KATO製のPS16B(モハ112-2000),KATO製のPS23(モハ114-300),TOMIX製のPS23(モハ168 長野色)です。KATO製は共に全長20mmで差がなく、TOMIX製のPS23は全長19mmでしたが、201系用のPS23ほどの大差は見られませんでした。

では、KATO製のPS16BとPS23(新規開発品)との違いは、何処にあるのでしょうか。

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PS16Bです。台枠上面にパンタ枠の取付・支点があり、台枠側面には何もありません。

 

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PS23(新規開発品)です。パンタ枠の取付・支点が台枠内に収容され、台枠側面にイコライザー(斜めの棒状のもの)が台枠内側から台枠外側に移設された狭小限界区間対策状態が表現されています。
 
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左側がPS16B、右側がPS23(新規開発品)です。屋根への取付方法も変更されています。PS16Bでは台枠下部に2本の取付脚が出ていますが、PS23(新規開発品)では碍子下部から4本の取付脚が延びて実感的な外観になっています。


以上の比較から、JR東海インバータクーラー搭載車は、201系用PS23を止めて、取敢えず現状から無加工で取付可能なKATO製PS16Bに変更することにしました。

 

 

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PS16Bに交換後の姿です。ようやく落ち着きを取り戻した感じがします。

なお、他の方のブログで拝見しましたKATO製モハ201のパンタグラフに関する記事で、201系用のPS23のことを詳しく記載されている記事(本当の謎解き,追記:Yahooブログ廃止で現在は閲覧不能)がありましたので、参考にさせていただきました。今夜はこれにて失礼します。

 
【追記】 PS23(新規開発品)
 ASSYパーツの「モハ114パンタグラフ PS23(品番74014-1F)」として販売されています。後日、屋根板を加工してこのパーツに再交換しました。(→こちら