JR東海のインバータクーラー(C-AU711)を搭載した115系を、3両編成で加工してみました。
 

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KATO製115系1000番台(左から、クハ115-1000,モハ114-1000(M),クモハ115-1000)をベースに加工します。
 
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ベース車両のクーラー(AU75)は、屋根板と一体モールドですので、別売りの冷房準備車の屋根板(品番:28076)に交換します。必要な屋根上部品として、インバータクーラーがTOMIX製のC-AU711(品番:PC-106)、パンタグラフはKATO製のPS23(品番:4316F)を準備しました。
 
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JR東海車の下回りは灰色です。偶然、灰色台車のパーツが入手できたので、加工に着手したと言っても過言ではありません。灰色台車(TR201,DT21 M用・T用)と、灰色のスカートとダミーカプラーで、灰色床板は未入手です。(本当は、ベース車両のパーツを灰色に塗替えれば、このパーツ類は不要なのですが・・・・)

加工に着手します。

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TOMIXのインバータクーラーは、1箱に4個入りですが裏返すと、取付ピンが2本の物(前の刻印あり)と、取付ピンが1本の物(後の刻印あり)が各2個ずつ入っています。左側が取付ピン2本・前用、右側が取付ピン1本・後用です。外観は差異ありません。 (写真は2箱分)
 
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TOMIX製の屋根板には別部品のベンチレーターが取り付けてあり、べンチレーターを取り外して、その取付穴を利用してこのクーラーを取付ける構造です。取り外すベンチレーターの数に対応して、ピン数が変えてあります。KATO製の屋根板では、ベンチレーターは一体成型ですので、切り取って撤去する必要があります。撤去するベンチレーターは前側2個と後側1個となり、撤去後の屋根板には楕円形の穴が開きますのでプラ板で塞ぎます。プラ板がしっかり固着してから、クーラー取付用にφ1.5mmの穴を元のベンチレーターの中心に開けています。上側と下側が先頭車用、中段が中間車用の屋根板の加工状態です。
 

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加工前後の屋根板を並べて撮った写真です。手前が先頭車用、奥側が中間車用で、何れも左側が前寄りです。パンタグラフもPS16AからPS23に交換しますので、取付穴を枕木方向にφ1.0mmを4mm3.5mm間隔で開けています。

 

 
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なお、インバータークーラーは、実物写真(→こちら)を見ると台座の上に設置されています。台座はクーラーの前後に少しはみ出しており、模型では1mm強の感じです。
 
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台座用に0.5mm厚のプラ板を20mm×9mmに切って、クーラー取付脚に合わせて角穴(3mm×5mm)、又は大きめのφ2mm穴(取付脚はφ1.4mm)を開けています。
 
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台座を屋根板に貼り付け、この段階でグレーのスプレー塗料で屋根板ごと塗装しました。クーラー取付後を裏から見ると、それぞれの取付ピンが撤去したベンチレーターの跡に顔を出しています。
 

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下回りは台車、スカートとダミーカプラー、密連Aを黒色から灰色に交換しました。床下機器も本来は灰色に塗装されていますが、実物でも汚れにより黒くなっていたので、製品の黒色のままで塗装変更はしていません。また、床下機器を灰色の綺麗な色にすると、車体色が濃い色なので不安定に感じる(主観)のも一因です。写真の撮り具合で、クーラーが灰色に見えますが、製品のままの銀色です。

 

 
無事に3両編成が完成しました。車両番号は製品のままで未変更ですが、追って実車(S1編成)に揃える予定です。また裾部に貼付される小型のオレンジ色JRマークも未入手のため未貼付です。(現状は手抜き工事)
 

【追記】 2016.2.10
パンタグラフについて、少し違和感を感じました(サイズが小さ過ぎる)ので、再検討の結果、取敢えずKATO製のPS16Bに変更しています。変更後の写真を追加掲載しておきます。

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【追々記】 PS23(新規開発品)

 ASSYパーツの「モハ114パンタグラフ PS23(品番74014-1F)」として販売されており、屋根板を加工してこのパーツに再交換しました(→こちら)。変更後の写真を追加掲載しておきます。

最終加工後の姿です。