こんにちは!
のんたんです。
先日子ども向けの
「初見ができない解決法」を書きましたが
今度は初見ができない
大人向け!
ヤマハのグレードだと
5〜3級を受けるような人向けに書いてみます。
大人の場合はもう
「音符読む」
と言うのはできていると思うんですよね〜
そうなると
「いかに早く次々読めるか」
ということになってきて…
そのためには
予測力
というのが大事になってきます。
あと極力
楽譜を読まないこと。
今回は予測力を高めて
極力楽譜を読まなくて済むためには
どんな練習をしたら良いか
というのを書いてみます。
初見演奏ができるようになるための練習方法
①スケールカデンツ
頭で考えなくても
その調がパッとイメージできると
強いです。
楽譜の頭をみて確認しなくても
どこに♭、♯がつくか
指が覚えているくらいにならないといけません。
もはや何調か確認しなくても
この調だなって体で感じられて
その調なのだとしたらどこに♭♯がつくか
指が分かってると強い!
そのためには
スケールカデンツ!!!!
いつもこれ言ってますね…。
特にこだわりのないあなたへおすすめは
ハノンの39番です。
これをひたすら毎日弾いて下さい。
(突然厳しい発言😭でも才能とか関係なくこれはただやればいいだけ!)
(1)スケールのメリット
楽譜の中に音の階段がある場合
その調のスケールのどこかの可能性が高い!
その場合スケールカデンツが身についていれば
何も考えずに弾ける!
例えば
クレメンティのソナチネから
D dur(ニ長調)のスケールを知っていれば
黄色いところは楽譜をあまり読まなくても弾ける。
(この曲はト長調だけど、黄色いところはニ長調に転調しているところ。余談ですが、この部分はスケールを知らない生徒だと弾けるまですごい時間かかる)
(2)カデンツのメリット
和音はカデンツを事前に知っていれば、
知ってる和音がたくさん出てくる可能性が高い
そして最後の和音は
その調のカデンツである可能性が高い!!!!
(そりゃそうだ!!!)
例えば
これはメンデルスゾーンの「無言歌集」
パッと開いて出てきた曲なのだけれど
最初のアルペジオはいちいち全部読まなくても
g moll(ト短調)のカデンツを知ってたら
ソ♭シレの和音の音だなって予想がつく!
ショパンのワルツOp.18
最初のところEs dur(変ホ長調)のカデンツだよ!!!!
カデンツを練習してたら分かるはず!
分からなくてもなんとなく知ってるってなる。
そしたら
いちいち楽譜読まなくて
いいんだよ!!!!
初見は
未知の世界を
いかに減らしていくかの
戦い!!!!
すでに知っているものが多ければ
予測がつく!!!
その分当日楽譜読まなくていい!!!!
②ドとソの位置を覚える
突然めちゃくちゃ初歩的
でも線が増えると
分からないことないですか?
よく使う上線・下線は覚えておきましょう。
これが!!!!!
調によって
よく使う音が変わってくるんです。
ハ長調ト長調はドとソをよく使うけど
イ長調とかになるとラとかミとかをよく使うからね!!!
だから
いろんな調を
楽譜見て弾いておくのが大事!
その対策にもスケールカデンツは有効です。
③重音の度数を覚える
重音の場合はパッと見て度数が分かれば
どちらかの音符さえ読めていれば
もう一つの音符は
読まなくていい
しかもどちらかがドだったら楽勝!
音符と音符の距離の感覚が
手でパッとつかめればいいんだよ!!!
それが難しいんじゃボケ!
という方はこちら
ハノンの48番に6度の練習があるので
これ弾いてください
目に焼き付けて
6度は楽譜に書くとこうだよ!
というのを覚える
それを弾いたら手の感覚はこうだよ
というのを体で覚える。
51番にオクターブの練習もあるよ!!!
オクターブの感覚を養う…
6度やオクターブはよく出てくるから
やっといて損はない。
おまけ:曲の和音分析をする
これは余裕があったらなのですが…
私は和音分析ができるようになってから
すごーーーーーく初見ができるようになりました。
かつてここに書きました
多分
次の和音が
大体予測できるように
なったから
その予測できた和音をパッと弾けるためには
日頃からのカデンツ練習が大事です。
ただ和音分析は難しいんですよね(><)
例えば
初見の問題集や
ソナチネ・簡単なソナタあたりの分析をするといいかな〜
と思いますが…
もし難しい場合は
和音分析までしなくても
カデンツを
たくさん弾くことでも
補えます。
和音分析を完璧にすることが大事なのではなくて
和音のパターンを知ることが大事だから!
まとめ
というわけで今回ご提案した方法は…
①スケールカデンツ
②ドとソの位置を覚える
③重音の度数を覚える
おまけ:曲の和音分析をする
でした〜!
なんならハノン一冊あれば済む
というかんじになってしまいましたね…。
同じような練習ができればハノンでなくてもいいのですが
ハノンはみんなが知っていて割とどこでも買えるので便利です。
私はト音記号とヘ音記号は読めるので
今回の記事は
自分に負荷をかけて
ハ音記号のスコアリーディングをしながら
考えました。
↑こういうので自分が何の能力を使っているのか試してみた
意外に「ド」の位置は大事!!!
ドを頼りにして弾いています。
あとやっぱり調感覚は大事ですね〜
調感覚が身についていれば
・読まなくても続きが分かる!
・勝手に手が動く!
ようになります。
この記事を書いていて
初見の試験っていうのは
楽譜を読めるかどうかの試験ではなくて
音楽を
理解しているかどうかの
試験
なんだな〜と思いました。
特にレベルが上がって来た場合は。
続きます
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