ひとまず、気仙沼の写真洗浄のメドは立ちました。


しかし、せっかく綺麗になった写真が、持ち主や遺族の手に戻るメドは立っていません。


もちろん、たくさんの方がご自分の思い出の写真と再会されています。そういう話を聞く度に心が温まります。


でも再会を待っている写真の数は膨大です。


高井さんの次の目標は“綺麗になった写真を持ち主に返す事”です。


現在写真洗浄および展示場所となっている唐桑体育館は、唐桑半島の中腹にあります。けしてアクセスのよい場所ではありません。


高井さんが取り組み始めているのは“写真のデジタル化”です。


全ての写真をデジタル化して他の場所でも閲覧できる様にすれば“再会”のチャンスは格段に広がります。


個人情報保護について充分留意しながら、高井さんはその方法に取り組まれています。


http://ameblo.jp/kcberry/entry-10956835153.html




推定100万枚の被災写真。


全国のサポーターの協力により、7月中に洗浄できるメドが立っています。


中でも大阪の子育てNPOハートフレンドさんの活躍は感動的です。先日訪問した時はまだのんびりした感じがありましたが、その後凄い勢いで地域や行政やメディアを巻き込み、大きな運動になっています。

ハートフレンドさんのブログ右上の“写真救済のブログ”をご参照下さい。

http://www.netz.co.jp/heart-fd/


お盆に大阪に帰省した時に、また遊びに行く約束をしています。再会が楽しみです。

これも写真洗浄のご縁です。


ありがとうございます。

震災直後は、日本中が一つだった様に思う。


でも長期化と共に大きな変化を感じる。被災地の内と外。被災地内でも人によって境遇には天地の開きがある。


GWの頃の避難所には一体感が強かった。みんなで頑張って行こうと。でも次第に人それぞれの人生が分かれて行く。仮設住宅に当たった人、はずれた人。仕事が見つかった人。転居する人。そして残らざるを得ない人。その最中で亡くなる人。それぞれの道が分かれて行く。


仮設に入れた人も様々。神戸震災の時は仮設入居後に自殺や孤独死が急増した。避難所ではプライバシーがない代わりに孤独もまぎれた。仮設に入って、孤独を紛らわすために酒を飲む。孤独死の大半が深酒による肝硬変だったそうだ。


今回も飲酒関係の問題が増えていると聞く。長期化する避難生活。飲まなきゃやってられない。でも飲むと自制心が弱くなる。そこに様々なトラブルが起きる。ボランティアと被災者の間にもトラブルが起きる。


おそらくあの頃の様には、もう一つにはなれないのだろう。


でも一方では、違う形で自発的なネットワークが広がっている。


失われるものと生まれるもの。それは自然の摂理と言えばそれまでだが、現在進行形で失われていく人のつながり、心、命。


自分にできるカタチで寄り添って行くしかない。

気仙沼の避難所で暴行事件。


避難所スタッフから「泊まってもらう事ができなくなった。それでもいいですか?ごめんなさいねえ」と疲れ切った声で電話があった。大丈夫ですよ、ちゃんと宿予約してあります。


これからが本当の正念場。一緒にがんばりましょう。

7月中旬に訪問します。基本的には前回訪問した所を再訪します。復興の長い道のりを一緒に歩みたいからです。


先日の復興支援ライブで預かったカンパも持参します。


それから今回は、創作折紙アーティストの知人を同行します。写真洗浄活動に参加するのですが、その合間に避難所や学校で折紙を披露する計画です。たった一枚の紙を、切ったり貼ったりする事なく、ただ折り込むだけで生き生きとした動物を作り出します。被災地の子供たちに夢や元気を少しでもプレゼントできればと思います。

6月18日(土)、浜松のライブハウス“おとぎ草子”で、東日本震災復興支援ライブがありました。


このイベントの収益88,500円を気仙沼写真救済プロジェクトに寄付頂きました。

ご参加ご協力頂いた皆様、本当にありがとうございました。


私が7月14日に気仙沼を訪問し、同PJ責任者の高井さんに直接お渡しします。


用途は、主に燃料代です。高井さんはこの活動のために車で走り回り、また洗った写真を乾燥させる機械を運転するための発電機の燃料もガソリンです。機材や人手は方々から協力がありますが、活動には日々ランニングコストがかかります。協力者が増えるほど携帯で連絡をとる事が増え、その電話代もばかになりません。活動資金の捻出方法も検討されていますが、現在はご自身被災者の高井さんが自腹でやりくりされています。私が皆さんに協力頂いているカンパ活動は、そういう現状の中で、臨時的に高井さんの経費負担を軽減し、活動の支障を減らす事が目的です。


またもう一つの目的は、カンパ活動を通じて、より多くの人に写真救済プロジェクトを知ってもらい、そしてそれを通じて被災地の現状を知り、被災者の方々との連帯感を持ってもらう事です。


今回のイベントでも、自身が実際被災地に行かれている方、自前でリストバンドを作り販売した収益を赤十字を通じて寄付されている方等、それぞれの方法で被災地支援に取り組まれている方とお会いしましたが、「写真救済活動については初めて知った。でも確かに自分自身の経験から考えても、写真って大切なものですね」と言われました。


高井さんに電話すると、今日も約30人の方が現地で手伝ってくれているそうです。半分はボランティアセンターから派遣された方、残り半分はリピーター。リピーターの方々が初めて人を指導しているそうです。


おとぎ草子での今回のライブは、フォークからロックまで、皆さんハートのこもった元気な演奏でした。被災地への思いが充分感じられました。息子のゆういちも、気仙沼の避難所で3日間連続で弾かせて頂いたピアノの即興演奏を披露しました。皆さんに気仙沼の空気を少しはお届けできたと思います。


ある知人のお母さんは、伊豆のケアホームで暮らす81歳。膝が悪く「歩行者免許が必要」と言われるくらい極度の方向音痴。彼女がたった一人で被災地を旅しているそうです。「政府はあてにならない。募金したってちっとも届きゃしない。自分であちこち泊まって、たくさん土産買って宅配で知人に送る。そうやって薄く広く被災地にお金を落として来る。私にできるのはそれくらいの事」と。確かに時間とお金はお持ちでしょうが。とても元気をもらいました。


もう一件、知人から聞いた話。

彼の知人(大学教授)も避難所を回っているそうですが、ちょっと変わっています。

蓄音機を持ち込んで古いジャズのレコードをかけるそうです。蓄音機はあのビクターのワンちゃんのマークがついたやつ。ゼンマイなので電源は要りませんが、一回巻いて10分も持たないそうです。そしてその場でコーヒーをもてなす。“出前ジャズ喫茶”ですね。避難所の玄関とかに場所をお借りしてやるのだそうですが、結構いい癒しの空間になっているそうです。蓄音機から流れる懐かしいジャズとコーヒーの香り。日常を忘れさせてくれるひと時。


人それぞれ、自分らしいスタイルで被災地と関わる。


私も。

カンパ残金24,319円を振り込みました。


用途は、写真乾燥機等の様々な機材を動かすための発電機の燃料(ガソリン)代です。


ゆぱの家~気仙沼別邸~


活動は進歩し広がっています。様々な方の協力により写真救済の方法が進歩しています。

活動範囲も広がりを見せています。階上中避難所内での活動だったのが、大島とつながり、今は市との連携の話が出るまでになっています。


詳しくは活動主体者・高井さんのブログをご参照ください。

http://ameblo.jp/kcberry/


カンパ残金は、発電機の燃料代に使われます。これで様々な機材を活用する事ができます。その分たくさんの写真を救済できます。


ご協力頂いた皆様、本当にありがとうございました。

カンパ残金の用途が決まりました。別途報告します。


今週末は仙台に来ています。


震災遺族ケアーに関する研修会に参加しています。地元の方はもちろん、東京や関西からもそれぞれの思いを持って参加されています。


同じ頃、前述の大阪ハートフレンドの方が気仙沼を訪問させれています。GWに階上中で一緒に写真洗浄した東京のボランティアも気仙沼を再訪しています。


復興支援の輪が広がり、つながって行くのを実感しています。