いよいよ春爛漫ですねぇ…
ニュースを見ていると、各地桜の便りが届いていて
一面がピンク色の世界…
金沢の方も最近は晴れて暖かい日が多かったので、
桜の開花も進んで来ました…
兼六園も、ぼちぼち満開かも知れません…
私は現在、兼六園のそばの病院に通っていますが、
今の季節はちょうど桜も見られてラッキー…
と思いきや、今日治療に行った時、
いつもは混んでいない道路が大渋滞…
そっか…
今の時期は、観光客も地元の人達も、
みんな開花を待ちわびて見に来るものね…
桜が見られてラッキー…
なんて言ってられない…
治療に遅れないように、
今週は、早く家を出なくっちゃ…
それでは、前回の続きから…
今日は、私と同じガン患者である母が、
私とは違った選択をしたお話です…
以前の記事は、こちらから…
↓↓
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私の乳がん治療…
これまで…
① 手術により、部分切除
↓
② 抗がん剤+分子標的薬投与
↓
③ 放射線療法
と順調に進んでいて、
後は、今受けている「放射線療法」が4月末まで…
その後は、「分子標的薬投与」が10月まで続く…
という予定で、
その後の再発検査で何も確認されなかったら、
今の所の治療は終了する…
という事になっています…
このメニューは、私のタイプの乳がんでは
標準の治療法になっている治療で、
主治医の先生に勧められるままに行なって来ました…
その間私の母は、私より1ヶ月遅くに
大腸ガンの手術を行なって、
腸の悪い部分を切除したのですが、
手術を終えた母は、
前のようにとても元気になって、
皆を安心させていました…
でも…
母の大腸ガンは、リンパにまで達していた…
このままガンが治ってしまう訳がない…
私の兄は、母がまだ体力のある内に、
抗がん剤治療を始めて、
リンパに乗って全身に散らばってしまったかも知れない
ガンの「芽」を摘んでしまった方がいい…
そう考えていました…
しかし、ちょうど母が退院して、
次の治療の事を考えなければならない時に
母の手術のため施設に預けざるを得なかった父が
施設で他界し…
母は、自分が入院さえしなければ、
父はまだまだ元気でいられたのに…
責任を感じて、
ふさぎ込むようになってしまったのです…
もうその頃の母は、自分の治療の事なんて
考えられなくなっていました…
そして兄もいったん、母が精神的に落ち着くまで、
治療の事は言わなくなりました…
母が誰に言われる事もなく
教会へ通うようになったのは、その頃です…
まぁ、私の母方の祖母は敬虔なクリスチャンだったので
母が教会へ通うようになっても不思議では無かったし、
キリスト教は、何かを強制する宗教ではないので、
私達も、それで救われるのなら…
と見守っていました…
そして手術から3ヶ月が経ち、
ガンの転移が無いか調べる
「PET検査」の時期が来ました…
母は、またガンが出来ていても、
もう治療する気が無いと検査を拒んでいましたが、
兄の強い勧めで検査を受けに…
すると案の定、肺に小さな影が…
母のガンは、肺に転移していたのです…
すると母の主治医の先生…
「転移しているのはこの部分だけだから、
87歳とは言え、お元気なお母様なら、
手術で切除可能ですよ…」
そう言って下さいました…
母も、怖い抗がん剤ではなくて、
手術で取り除けるなら…と、
手術を受ける事にしたのです…
見付かったガン細胞はこれだけだったから、
これさえ取り除けば、
また長生き出来る…
母は、今度は「呼吸器外科」の方を紹介されて、
そこで手術に向けて、
色んな検査を行ないました…
しかし…
肺の方のCTスキャンを撮ってみると…
何と前に見付かっていたガン細胞の他に、
後3つ、両方の肺にガン細胞が見付かったのです…
この前のPET検査ではすり抜けてしまう程の
小さい物が…
その画像を見て呼吸器外科の先生は、
「一つだけなら取り除く価値はあったんだけど、
これだけ散らばってあるのならば、
もう手術では取り切れない…
抗がん剤じゃないと無理だと思います…」
そう仰いました…
後1回手術すれば、また元のようになれる…
そう思って一生懸命検査を受けていた母は、
すっかり落ち込んでしまいました…
もう一度、最初に手術を受けた大腸の方の
主治医の先生の元に戻された母…
主治医の先生は、母にこう言いました…
「お母様が高齢である事を考えると、
私は抗がん剤治療が1番だとは思いません…
自分の母親だったら、
私は体を弱らせる抗がん剤は勧めません…」
以前から抗がん剤治療を拒否して来た母…
主治医の先生の意見をあっさり受け入れました…
そうなると、ガン細胞があると分かっているのに、
そのまま放置して、
ガンが大きくなって…
死ぬのを待つだけ…
それは切ない…
だけど自分の経験上、
母が抗がん剤治療を受けるとなると、
私のような副作用が次々出て来るでしょう…
そして副作用は、抗がん剤が終わっても、
なかなか消えてくれない…
その事は、私の事を近くで見ている母には、
よくよく分かる事…
このまま何もせずにいれば…
短くて、後3ヶ月くらい…
抗がん剤治療をすれば
少しは命を永らえる事は出来ても、
苦しいだけの月日を過ごす事になるなら…
「生活の質」という事を考えれば、
短くても楽しい毎日を過ごす方がずっといい…
私達も、母のその選択を
受け入れる事にしました…
父が亡くなって…
今度は母までも…
旦那も子供もいない私は、
急にひとりぼっちになってしまうのか…
神様、後一つだけ願いを叶えて下さるなら…
どうか、心の準備をする時間だけ与えて下さい…
自分もまだ治療中で、
副作用が酷くて母には何もしてあげられない
もどかしさがある…
それどころか、
今まで副作用で苦しんでいる私を
助けてくれていた母が
もう後わずかでいなくなってしまう…
私…大丈夫だろうか…
母の主治医の先生が、
一言こう言って下さいました…
「落ち込んでいたら免疫力も下がる…
笑って生きていて下さい…
そうすると免疫力も上がります…
余命宣告された方でも、
免疫力を上げて
長生きされている方は、
沢山おられますよ…」
母も、その言葉に強くうなずいていました…
私も、母が短くても
ギュッと凝縮された楽しい人生を、
これから過ごしてくれたら…
それなら私も、母と一緒に笑って過ごそう…
そう思う事が出来ました…
私の「乳がん闘病記」…
次回でおしまいにしようかな…
と思っています…
これから私と母は、
どんな風に暮らして行くのか…
また機会がありましたらお知らせしますね…
では次回は、ガン治療中に1番大変だった
「食事事情」「頭髪事情」などを
お話したいと思います…
どなたかの参考になれば…
続きます…
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桜が開花すると、じっとしていられない私…
足が痺れていてあんまり歩けないけど、
病院のすぐそばにある、金沢城址公園の桜、
見て来ました…
これは金曜日の桜…ほぼ、満開…
自宅のそばにある犀川沿いの桜も見て来ましたよ…
犀川沿いは、満開まであと一歩かな…
城址公園の桜は満開でしたよ…
日当たりで随分開花状況が違ってる…
今週いっぱいは桜を楽しめそうかな…
春爛漫でウキウキして来ますね…
皆様、今週も頑張って行きましょうね…