今日の石川県は、冷たい雨が降り続いています…
明後日からは、また強い寒気がやって来るとか…
今も土砂災害の危険が迫っている能登地区に、
これ以上雪が降り積もりませんように…
私の方は、今は小康状態が続いています…
これも、前とは治療のやり方を変えたため…
まぁ、前回や前々回がひどかったから、
今も味覚障害や足のしびれなどがありますが、
このくらいなら何とか持ちこたえられそうです…
それでは、前回のブログの続きから…
これまでの「闘病記」はこちらになります
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さて、楽しかった東京の旅から、
一気に現実に引き戻されてしまった私…
しかし東京から戻って、
次の日は旅行の後片付けなんかしていると、
その次の日が、もう受診日…
まぁ、あんまりくよくよと思い悩む暇が無い方が
良いのかも知れませんが…
さぁ、いよいよ受診日…
私の主治医の先生は、どんな方だろう…
そして、どんな治療が待っているのだろう…
よく前を通っていた病院でしたが、
入ったのは初めて…
ドキドキのスタートです…
まずは、色んな検査から…
前の検診専門の病院でも検査は受けていましたが、
こちらの病院でも全ての検査をもう一度受けます…
CTスキャン、MRI、超音波検査…
それらが揃ったら、診察室へ…
「私はこれから担当させて頂くKと言います
さて、検査の結果ですが…」
私の主治医の先生は、40代くらいの女の先生…
淡々と挨拶をして、治療の説明を始める…
最初の印象は、ちょっと冷たい印象…
これからこちらの先生と、上手くやっていけるかな…
しかし、後から病院の説明を読むと、
今から2年半前にK先生がこちらの病院にやって来て、
初めてここで乳腺科を開かれたとか…
そして、乳腺科のスタッフは
すべて女性でチームを作っていて、
最新の検査機材を投入し、
乳房にお悩みを抱えている
全ての女性を救いたい…
なんて書かれていた…
カッコイイ~…
実は、情熱的な方なんだ…
私は、自分の病気を棚に上げて、
先生に憧れてしまいました…
まぁ、憧れているのもつかの間…
自分の治療の話に引き戻されます…
私のガンのタイプは、HER2+で活発なタイプ…
なので、早期に手術が必要なのですが、
活発なタイプのガンは、抗がん剤がよく効くので、
手術の後には抗がん剤を使うのがお勧めとの事…
そして、ガンの大きさは、
もうすでに乳管を突破して広がってしまっているので、
このような場合は、「全摘」がお勧めだと言われました…
「全摘ですか…」
やはり…
でも、そうハッキリ言われると、ちょっと落ち込む…
しかし、ちょっとうなだれている私を見て、
「だけど…
あなたの場合は広がってはいるけど、片側だけだから…
部分で取っても良さそうですね…
うん…部分で行けます」
「でも、そんなに広がっているのに部分で取ったら、
再発リスクは上がらないのですか」
そう言う私に先生がおっしゃったのは…
「全て取ってしまおうが、部分的に残そうが、
ガンは細胞があれば、そこに出来ます…
部分的に残したから再発するという事はありません」
これは、目から鱗だ…
細胞のある所全てにガンが出来るので、
もし残した部分にガンが出来てもそれは、
残したからではなく、新たに出来た物だという事…
なるほど…
であれば、再発リスクという事は考えずに、
治療方法を選べばいい…
はっきり、しっかり治療の方法を伝えて下さる先生…
私はもう、先生を信じて全てを委ねよう…
その時、決心しました…
「先生が部分切除をお勧めならば、
そちらでお願いします」
「分かりました。では、手術は3週間後に…
1週間前にもう一度来て頂きますね。
手術方法を変更したければ、その日が最終になります」
家に帰って、もう一度考えてみました…
東京の事務所で頂いた乳がん闘病記のマンガを描いた方は、
一度部分切除で手術をしたけど、
取り残しがあって、もう一度手術が必要になって、
結局全摘になってしまった…
部分で取ると、そんな確率も30%くらいあるらしい…
2回も手術をするくらいなら、
潔く最初から全摘にした方が、スッキリするのでは…
私の兄嫁さんも、実は6年前に乳がん手術をしていますが、
彼女は最初から全摘手術を選んでいる…
悩み出すときりが無い…
猶予があるとなおさらだ…
最近は乳がん患者も多いから、
ネットを検索すると、出るわ出るわ…
色んな方の経験談とか、
どんな治療方法があるとか、
中にはそんな心が弱っている人達を狙って
上手く誘導しようとする心無い人も…
私はもう、一切ネットやSNSの情報を
見ない事にしました…
私は、1番自分の体の状態を把握している
自分の主治医の先生を信じよう…
そう、心に決めました…
そして、今回の治療法の選択について
感じた事は…
「検診でガンだと診断されました…」
そう言って次の病院を訪れた時に、
自分の主治医の先生が、
では、このような治療で進みます…
と提言して下さって、
自分は何も考えずにただそれに従うだけ…
そう思っていたら、それは大きな間違いで…
あらゆる事において、主治医の先生は私に、
治療にはこのような方法があるけど、
あなたはどうしたいか…
それを必ず聞いて下さいます…
そしてそれが先生の意見とは違っていても、
患者本人がそれを選ぶなら、
その治療法で進んで下さいます…
全てが自分の意志による選択の連続…
初めは、そうなんだ…
と半ば驚いていましたが、そんな事は常識…
自分の体は自分だけの物なのだから、
それに責任を持つのは当たり前の事…
そして、自分の人生は
自分自身が決めるものなのだから…
それを強く感じる事となりました…
手術1週間前の診察…
「先生、先生のおっしゃる通り、
部分切除でお願いします」
「あれ…前回決めたんじゃなかったの
まだ、迷ってたんだぁ…」
「いや…宣言しただけです…」
先生も笑っていた…
先生とはもう仲良し…笑
きっと手術も上手く行くよね…
私の手術は、
左胸の脇側の半分切除と、
脇のリンパの内、胸に繋がっているリンパを取って、
転移が無いか調べる
「センチネルリンパ節生検」
の二つを同時に行ないます…
その生検で転移が無ければ、
他の臓器に転移していない事になります…
この結果が本当に気になる所…
ガンの出来ている所は脇に近い部分…
転移が無ければ良いのですが…
手術まで、あと1週間となりました…
続きます…
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昨年は、全然紅葉を見に行く余裕が無かったのですが…
ここだけは何とか…
太陽が丘のメタセコイア並木…
黄金色に色付いていました…
玄関にチューリップを飾ってみました…
少しは心が晴れるかな…
来週からは、いよいよ抗がん剤治療もラストになります
次は新たな治療に…
頑張りますよ…
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