2月になりましたね~…
2月と言えば、まだまだ「真冬」のイメージですが、
今年は暖冬のようで、
あの1月の大雪からは全然雪らしい雪も降らない…
私は1月最終日に、
最後の(最後であって欲しい…)
抗がん剤治療を受けて来た所なので、
2月の前半はなるべく在宅で過ごす予定…
免疫がとても下がっているので、
ちょっとした感染症でも重症化しやすいから…
なので、2月は後半に出掛ける予定を沢山入れたけど…
私が動こうとすると雪が降って来るから…
どうか、今月もあんまり降らずに
冬が終わってくれたらいいな…
そんなこんなで、この前の続きを…
前までの記事は、こちらになります…
↓↓
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無事に手術が終わって私が運ばれた所は、
「回復室」…
「リカバリールーム」って言った方がカッコイイ
手術が行なわれてすぐの患者は様態が変わりやすいから、
看護師さんの目の付きやすい
「ナースルーム」のすぐそばで1日を過ごします…
そこでは、患者の様態をチェックするために
様々な器具が体に取り付けられる…
心臓の動きや脈拍を管理するために
腕や胸は管だらけ…
鼻には酸素を送る管みたいなのが入り、
長い間寝たきりになるので
静脈血栓症になるのを防止するため、
両足はポンプみたいな物を
取り付けられます…
もう、どうにもこうにも動けない…
ガリバー状態です…
これが今から16時間程続くなんて…
最初は大人しく寝ていたけど、
すぐに腰やお尻が痛くなってしまう…
寝返りを打とうとすると、
体に付いている器具が外れて
警告音がピーピー鳴り響いてしまうので、
やっぱり動けない…
私の病室の隣では、認知症の患者さんがいるようで、
常に「助けて~」と叫んでいて、
夜勤の看護師さんは、それにかかりっきり…
とてもナースコールが出来る感じではなかったので…
ひたすら…
耐えました…
途中であんまりモジモジしてたら
足に付いていたポンプが取れてしまって、
向こうの方で勝手に動いてる…
もういいや…と思っていると、
やっと看護師さんが様子を見に来て下さり
「あれ…ポンプ外れてる」
と、もう一度付けて下さって、
「体勢がひどいの」
と、毛布を噛ませて体を少し横向きに
して下さいました…
感謝…これで少しは大丈夫かな
…
夜勤の看護師さん…
こうやって、ずっと患者さんの様子を
見守っているんだ…
大変な仕事だな…
自分が病気になって初めて
そんな事を知りました…
そうこうしている内に、
やっと空が白みはじめて来て…
やっと朝になった~…
結局、その日は全く眠れませんでした…
やっぱり兄嫁さんが言う通り、
「リカバリールーム」は地獄でした…
朝の8時過ぎに、ようやく
主治医の先生と看護師さんが来て下さり、
私に付いていた器具は、
全部取り除かれました…
傷口をガッチリ固めてあった物も取られて、
とても心もとない感じに…
一晩で、ここまで全部外されるんだ…
外科手術ってそんなものなのかな…
そして、一つだけ…
傷口の血抜きのための「血液バッグ」だけが
残されて、
そこにたまる血液が一定量以下になったら、
晴れて退院です…
「リカバリールーム」を出たら、
今度は一般病棟へ…
私は、同じ年くらいの女の患者さん達と一緒の
4人部屋に入りました…
本当は個室に入りたかったけど、
個室は高いからねぇ…
大部屋で我慢です…
だけど、洗面所はいつ使えばいいかな?
今、トイレ入ってもいいかな?
寝返り打ってばかりだったらガサガサうるさいかな?…
とにかく大部屋は気を使います…
それが1番しんどかったかな…
傷の方は、私10センチくらい切ったのですが、
傷口自体は麻痺していて痛みが分からない…
しかし、リンパを切っているのと、
脇の方の脂肪をみんな左胸の取った部分に寄せたからか、
ちょっと体を起こしているとすぐに、
脇の辺りがパンパンに張ってきて、
脇の下にまな板を突っ込まれているような感じ…
そのまな板の数が3枚!くらいの痛さになったら
観念して横になる…
みたいな生活が続いていました…
これじゃあ、まだまだしばらくは入院生活だな…
そう思っていたのですが、
手術から4日目の日…
主治医の先生が私の傷口を見て
「あら…いい感じじゃない?
もう血液バッグ取って、明日退院しようか?」
とおっしゃる…
「えっ!?まだこんなに火照って真っ赤なのに、
まだ無理でしょう??」
「まだ入院していたかったらそれでもいいけど…」
「いやいや…いいのであれば退院します
」
大部屋で過ごす事に疲れていた私…
出ても問題ないのなら、退院しますよ…
こうして、手術から5日目の朝に、
退院になりました…
1週間以上かかると思っていた…
退院しても、まだ傷はあんまり癒えていない訳だから、
無理をしてはいけない…
静かに過ごすつもりだったのですが…
「ただいま~」
家に帰ると母が出迎えてくれました…
そして、父も私の退院を
喜んでくれると思っていたのですが…
少し認知症が入っている父…
私が帰って来た事が気に入らないようで、
部屋の電気を消して、閉じこもってしまいました…
「老人性鬱」という感じかな…
少しは予想していたのですが、
ここまでなのか…
私は少し前からその症状を把握していたので
母と相談して家を出る準備をしていたのですが…
もう…
こうなったら、すぐに引っ越すわ…
退院して、少し傷口が治まって来たら
引っ越そうと思っていたのですが、
荷物を運んでも、傷は痛くない…
それをいい事に、次の次の日には
引っ越し完了…
やれば出来るじゃない…
そして調子に乗った私は、
友人と「退院祝い」とか言って
遊びに出掛けたりして…
その日帰ってから傷口を見てビックリ…
血がにじんでるじゃないの…
そして、赤く熱を持っている…
ヤバい…
やり過ぎた…
次の日にすぐに病院へ行って抗生剤をもらい
症状は治まったものの…
先生、ごめんなさい…
心配掛けてしまいましたね…
無理をしちゃあいけません…
それにしても「痛い」って感覚…
イヤな感覚だけど、これがあるから
人は無理が出来ない…
大切な感覚なんだなぁと悟りました…
しかしその2ヶ月後の「凍傷未遂事件」…
(前回のブログ…)
私って本当に学ばない人ですね…
という事で、長くなってしまったので
続きはまた今度…
これから、益々「家族の問題」にはまり込んで、
自分の治療どころではなくなって行くのです…
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近所の梅の花が咲き始めていました…
春が近いんですね~…
友人からお見舞いに花束頂きました…
玄関がパッと明るくなったよ…
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