yukita-fluteschoolのブログ

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フルートって、値段が高いものを買ったほうがいいの？

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ここ最近、有り難いことに忙しくて忙しくて、、、

そうしたらば昨日から予定のリスケや遅れのオンパレード、、、今は遅れで待ちぼうけ

仕方ないことだし、問題ないのですが、動きがある部分と止まる部分の落差がすごすぎて、、、

さて、今日のブログに登場してくださる生徒さんは？

吹きたいと仰る曲を一生懸命練習してくださっている生徒さん。

この方は、音楽的な部分と技術的な部分の同時進行を御希望なので、毎度レッスンでの情報量や求められることが他の方よりも難易度が高くなったりします。

でも、しっかりとレッスンについてきてくださり、わからないところはその場で聞いてくださり、講師としてはとても助かっております

さて、この生徒さん、実は少しの間、伸び悩んでおられました。

もちろん、練習をしないとか、変な吹き方をされているとか、そんな理由ではないのですが、、、

フルートを始めたばかり、というわけでもないのです。

『楽器を始めて少ししたら伸び悩むってやつでしょ』と、あなた、今思ったでしょう

この生徒さんの場合は違うんです。

確かに上記の事は遅かれ早かれ起こります。

でも、今回の、この生徒さんの場合はこの事例とは違うんです。

では、この生徒さんはどうして伸び悩んでいるのでしょう

練習していないわけでもなく、変な吹き方をしているわけでもないのに、、、？

どうしてだと思いますか？

あなたならこの生徒さんにどうアドバイスしますか

この生徒さんは、最初、当教室にいらしてくださったとき、久しぶりに楽器を触る、という、いわゆる本当に初心者の状態で来てくださりました。

楽器の選定も当教室で行いました。

当時は　楽器を吹くこと自体が楽しい　状態だったのですね

だから、どんどん楽器を触ることが増えて、技術的な上達が見えてきました。

そうすると、次は、　楽器を吹くのが楽しい　の他に、　上達することが楽しい　とか、　難しい曲や吹きたい曲が吹けるようになるのが嬉しい　という楽しみが増えました。

でも、上達しようと思うとそれなりの練習が必要になってきます。

上達することが、ずーっとうなぎのぼりではないように、練習についても同じことが言えます。

そう、単に練習　”時間”　を費やすだけではもう上達できないところまでレベルアップされていたんです

勿論ユキータはそれに気づいていたので、折に触れて上記のことをお話してきました。

でも、ご本人的には　今までこれで上達してきたから、どうして練習法を見直す必要があるのかがわからない　という状態だったのです

勿論、吹く楽しみというのはとても大事なことです。

でも生徒さんの御希望が『上達したい・上達する楽しみを求める』のであれば、話は変わってきます。

なので、今回ばかりは心を鬼にして👹

懇々と👹

懇々と、お伝えしたのです。

『騙されたと思って、今週だけ、次回のレッスンまででいいので、今からお伝えする練習法を試してみてもらえませんか』

生徒さん、今回は耳を傾けてくださるだろうか、、、

面倒に思われないだろうか、、、不安な時間を何日も過ごしました。

でもその次のレッスンで、生徒さん、本当にこの練習をやってきてくれたんです、、、！

すると、今まで苦労して吹かれていた曲が、、、

なんと、ノーミスで、ただの1音も外すことなく、リズムもテンポも完璧に、吹ききられたのです

これにはユキータもびっくり

まさかここまで上達されるとは、、、

大興奮で拍手しまくっているユキータに比べて、けろっと、平然とされているこの生徒さん。

『こういう練習が、僕には必要だったんですね。今まですごく遠回りしたように思います。』

と仰っているけれど、その表情はとても満足そう

とても満たされていて、自信に満ちあふれています

当然レッスンなので、掻い摘んで取り上げるところもあるのですが、最後にこの生徒さん、曲を通してもう一度演奏し始めたんです。

まだ行くか、まだ行けるかとこちらとしては見守っていたのですが(この時点で既にレッスンは1時間半)、とうとう最後まで吹き切らました。

またもノーミス

もう、完璧ですね

『これで、音楽的なことを漸く本格的に深堀りできるように思います』

と、自信満々に、そしてキラキラした笑顔で仰ってくださりました

練習というのは、楽器に触れる(演奏する)ことになるので、それだけで楽しいという場面もあります。

でも、本当の意味での練習というのは、時に、嫌で、大変で、きついものです。

方法を変えなければいけないこともあります。

方法が合っていないことも、よかれと思ったものが間違っていることもあります。

でも、これを行わなければずっとできないまま、ということもあるのです。

そして、レッスンに通ってさえいれば上達していくものでもないのです。

この生徒さんは、本当に貴重な体験をされましたね

時に嫌なことや面倒な練習をしないといけないこともありますが、これをやった先には特別な喜びと一生持っていけるものが身につくので本当におすすめですし、何より私を信じてくださった生徒さんに感謝感謝です

さて、あなたは楽器を吹くのはお好きですか？

楽器を吹くのは好きだけど、練習はしても上達しないものだと思っていませんか

もしそうなら、それはもしかしたらあなたにその練習法が合っていないだけかもしれません

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フルートって、値段が高いものを買ったほうがいいの？

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フルート初心者脱却の鍵？

全国的な酷暑が続いていますね。

喜ばしいのは洗濯物がよく乾くことくらいでしょうか、、、

さて、今日のブログに登場してくださる生徒さんは

ゆっくり、でも着実に実力をつけてこられている生徒さん。

生徒さん的には毎週通いたいけれど、そうするとスケジューリングや練習の調整がきつくなるから、と2週間に1回お見えになるのが長らく続いています。

勿論上手になるのが早いのは週1回来てくださる生徒さん。

でも目的によって、生徒さんの御希望によって、各生徒さんにとってベストな形を取れるのが当教室の良いところのひとつではないかと思います

さて、この生徒さんですが、一番最初、体験レッスンでお越しいただいたときに既にご自身の楽器をお持ちでした。

当初独学で始めようとして個人売買のインターネット販売で楽器を購入し、ネット動画等で勉強したけどこれは無理だと思ってお教室に来ました、とおっしゃっていました

現在もその楽器を使用して練習や、レッスンに来ていただいているのですが、、、

レッスン内で楽器のことや器楽自体について触れたときでした。

『いやいや、当時は本当に続くかわからなかったし、この楽器しか買えなかったからこの楽器になったんですよー』

、、、、ん？今なんて

自分の耳を疑ってもう一度お聞きしてみると、

『いや、別にこの楽器じゃないと嫌なわけでも特別な思い入れがあるわけでもないんですよ』

えええええそうなのおおお

てっきり私は、この生徒さんはこの楽器がお好きで、この楽器がいいからこの楽器を使い続けているんだと、、、

そうでないなら話は別です。

今すぐでなくてよく、長期的にで良いので楽器の買い替えや頭部管のみの買い替えを考えてもらうようご提案しました。

現在までレッスンなどで使っていただいていた楽器です。

勿論音も出ますしキィも動きます。

でもユキータは、この生徒さんがこの楽器に特別な思い入れを持って吹かれているわけではないとわかった瞬間に買い替えをお勧めしました。

どうしてでしょう

音が出るなら別に問題ないようにも思いますよね。

あなたはどうしてだと考えますか？

実はこの生徒さんがこの楽器を購入されるとき、古いけどその割には状態がよく、調律済です、と書かれていたそうです。

決して古い楽器がどれも悪い、という話ではありませんが、中古や製造番号が若いもの(製造してから年月が経っているもの)というのは当然部品が経年劣化してきます。

例えこまめに調律していても。

この楽器の場合、これに加えて、モデルに問題がありました。

実はこの生徒さんが使われている楽器のモデル、今では絶版になっているモデル。

つまりメーカーさんでももう製造していないんです。

それどころかこれの改良版の改良版(の改良版かもしれない)くらいのものが現在は流通しています。

絶版になっているので部品修理となっても部品をメーカーが製造していないので乗せ換えることもできず、修理もできません。

そして、改良版の改良版(の改良版かもしれない)が今流通している、これの本当の意味があなたにはわかるでしょうか。

そう、これは恐らく5−60年前に製造されていたモデル。相当昔です。

当時の金属のクオリティは今ほど確立されておらず、混ぜ物の比率も不安定、物資も今ほど豊かではありませんでした。

そしてフルートという楽器自体のクオリティもまだ発展途上だったので、人間が頑張らないといけない部分が現在よりも圧倒的に多く、当時の発展途上の教育法・演奏法に基づいた設計や造りになっています。

なので、『楽しく楽に綺麗な音が出るように』ではなく、『この楽器を鳴らす(この楽器の音を出す)方法』を学ばなくてはこの楽器は音を出せないのです。

こういった楽器が現在まで残っているのはとても素晴らしいことですが、これが現役で走れる楽器か、というとそれは話が別。

この楽器に何かしら思い入れがあってこれが良いんだと思っていましたが、そうでないなら、せめて楽器や金属のクオリティが安定した状態のもので　フルートの吹き方を楽器に教わる　ほうが圧倒的に楽で綺麗に音が出せます。

変な癖もつかなければ変に筋肉や身体を使うこともないので、痛みが出ることもないのです。

この生徒さんには上記のことをお話して、今すぐでなくても問題ないので楽器を買い替えや頭部管の買い替えをおすすめしました。

すると、こんなご質問が。

『〇〇楽器さんから楽器販売のDMをいただくのですが、そこに記載されている値段がすごい値段で、、、こういうものばかりではないのだろうけどとても買えるものではなく、、、』

そりゃあ、楽器店は高い楽器が売れるほど儲かるし、それが商いですから、当然それを全面に書きます。

でも、高い楽器ばかりではないし、中古のものもあります。

それぞれの目的に合ったクオリティというのがありますから、そういう楽器を選ぶべきなのです。

今生徒さんがお持ちの楽器が製造されたときと違って、高いほどいいクオリティで安いほど、という差が昨今は激しいわけではありません。

ポテンシャルやスペック、というと話は別ですが。

クオリティとポテンシャル・スペックというのは全く別です。

最近の楽器はどんなものを吹いてもどれも一定に鳴ってくれますから、高い楽器じゃないと安物買いになる、ということも以前よりは少なくなってきています。

なので、そんなゼロが何個も連なっているような高いものでなくていいのです。

ゼロの数は片手で余るような数で十分です。。。

それ以上のものを勧められるようなことがあったら疑ってかかるべきシチュエーションもあり得ます。

この生徒さんに、この値段のことをお話すると『そうなんですねやっぱり高いからいいというわけではないですよね、同じモデルでも個体差もあるでしょうし、、、DMを見て疑問がいっぱいではありましたが、買い替え、考えてみます。

そのときは是非選定してください』と前向きなお返事をいただきました

そして、今回は当教室の無料貸出楽器を吹いてレッスンを進めさせていただきました。

『すごく音が出しやすいですこんな簡単に、するっと音って出るもんなんですね高い音もすんなり出ます』

と感激されていました

そう、これが、この生徒さんの本当の実力。

ここで感じた差は、今までこの生徒さんがご自身の楽器　に　合わせてあげていたぶんですね

この感覚をしっかり覚えておいてもらうためにも、ご自身の実力を再確認するためにも、この生徒さんには時々は当教室の無料貸出楽器を吹いていただくことにしました。

今まで何が難しく感じていて、今どれだけ楽になって、次は何をしていくべきか、こういったことを確認することの大事さを改めて教わった気がした、そんなレッスンでした

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フルート初心者脱却の鍵？

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先日の地震、報道はあまりされてないようですが被害があったようですね。

被害に遭われた方々もこの暑さの中すごされているかもしれないと思うと、一刻も早い復興を願わずにいられません。

そして今月、ブログ更新がなかったよう、、、すみません！

さて、今日のブログに登場してくださる生徒さんは

普段からすごく練習を頑張ってくださっている生徒さん。

吹きたい曲も難しいものを選ばれることが多い生徒さんですが、それがモチベーションになって、曲や教本の練習を、毎度たくさんしてくださっている生徒さんです

そんな生徒さんですが、当教室のレッスンに通ってくださるようになって暫く経って、別のことに目が向き始めているようです。

楽譜を読むことは問題なくできる生徒さんなので、そこに関しては大きな問題もないのですが、”音が出せるように”　から、”綺麗な音が出せるように””楽に出せるように”というふうに、キーポイントとして気にしてくださるポイントが変わってきています

このように、御本人のなかで目に付くポイントというか、目標とするキーポイントが変わるのはとても良いことと当教室では捉えています。

なぜなら、目に付くポイントが変わるということは、少なくともその生徒さんの中で、今までに目についていたポイントはある程度のクオリティを満たせたということだから。

ここからさらにそれをブラッシュアップしていくのか、それとも別の部分に手を付けるのかどうかに関しては、当教室では生徒さんのご意見を聞きながら決めていったり、生徒さんご自身に決めていただくことが多いです。

しかし、これには例外があります。

そして今回の生徒さんはこの例外に当たります。

その例外とは何なのか？

あなたはどう思いますか？何が例外だと思いますか

それは”講師側から課題(壁)を提示する”ということ。

つまりこの生徒さんは、ご自身の次の課題を自認していなかったのです

どういうことかと言うと。

3オクターブ目の＃ファが出しにくそう→どうもこれが普通のことと思っているように見える

なぜそのようになったのか、はさておき、どこか気になるところはありますか？と何度かお聞きした際に”高音が出しにくい””高音を出すのは大変なのか？”等のお言葉がなかったのです。

生徒さんがおっしゃったのはもっと別のことでした。

ユキータ的には、生徒さんがおっしゃったことよりも、”高音を出しやすくすること”のほうが急務と考えたのです。

なので、そのことを生徒さんにお伝えし、高音を出しやすくすることの　根本的解決　を試みました。

ここで、漸くこのブログタイトルの本題です←

『さっきあったいつもの、あなたはどう思いますか？』じゃないのかよ！と思ったあなた。

いつも当教室のブログをお読みいただきありがとうございます

でも、今回は違います←

どの楽器もそうでしょうが、完全な初心者さんの場合、物理的に　音が出るか・出ないか　という点を気にされる方が多いです。

当然ですよね。

楽器演奏するのに、クオリティはさておき、まずは音が出てくれないと話が進まないのです

当教室でも、まずは音が出ることを目標にしてもらうことが多いです。

この次、つまり、どの音域の音もある程度出るようになってからじゃないと、クオリティを求めるところに意識はいかないし、求められないのです。

だって音が出てないから。

ただ、どの程度のクオリティを求めるのか、に関しては生徒さんによって違うとユキータは思っています。

まるでプロ奏者のように綺麗な音を楽に吹きたいという生徒さんもいらっしゃれば、クオリティは求めないし浅く学べたらそれでいいから、カリキュラム等関係なくご自身の好きなものだけやりたい、という生徒さんまで様々です。

この生徒さんの場合は前者に近い方なので、そのようにレッスンを進めていきます。

進めていきますが、いつもこのブログで書かせていただいているとおり、結果は同じだったとしてもプロセスや原因は生徒さんによって全く違います。

唇ひとつ、顎ひとつとっても、個々で形や骨格が違えば使い方も様々なのです。

この生徒さんの場合は、なんだかいろんなところでいろんなことをしてしまっているので←

がっつりレッスンしていきます。。

三部作です。1楽章・2楽章・最終章です

この生徒さんは、顎と唇の使い方に問題があったので、この2つを中心に、徹底的に深堀りました。

掘りまくりました。生徒さんご自身もさぞ大変だったことと思います。

この三部作中、レッスン中にお伝えしたことを、ご自身で練習される際にもなるだけ徹底してもらいました。

唇とはフルート演奏において何をしているのか・顎はそもそも使うのか等、お話もするし、実践もたっくさんやってきました。

これに関連した新たな問題も見つかりました。

レッスンあとにメールで備忘録やメモを送ってくださっていたので、ここで認識違いがあるとメールでもお伝えして、ユキータも徹底的に分析して生徒さんに方法等お伝えしていました。

そして、その3部作の最終章が、昨日終わりました

(生徒さん、もしこのブログを読まれていたら、、、三部作、本当にお疲れ様でした。信じてついてきてくださってありがとうございました)

結果は、、、

見違えるようなアンブッシュアと吹き姿に、、、

音が楽に出せるようになったことは勿論、息もしっかり吐けるようになったので、息が足りない、なんてこともなく

身体のどこかしらに今後痛みが出ることも、何か問題が起きることも心配する必要がなくなりました

(これを放置し続けると、ひどくなると神経痛やその他のトラブルを招くのです)

生徒さんご自身も『こんなに楽でいいのか、、、』と思われていると顔に書いているようでしたが、『すごく楽ですね、、、なるほど、、、』と言葉少なに、ひたすら鏡とにらめっこしながら感じを掴んでおられました。

レッスン内で身につけたことを少しでも濃い状態で、持続できるように、忘れないように持って帰りたい。

そんな生徒さんの真剣な思いがひしひしと伝わります。

でも、1回できたらそれは　できる　という証明。

あとはどれだけ再現性をもたせられるか、どれだけ高い確率でいつもそれを再現できるか？という部分に差し掛かってきます。

この生徒さんは、見事に見違えるように化けて、フルート初心者を脱却されましたね

大飛躍です

自宅や個人練習でやってきてください、とお渡しした課題ができないということも、ままあります。

でも、練習をたくさんされる生徒さんは特にそうですが、それができないということは何かしらの問題が邪魔をしていまっていることが殆どです。

これを一緒に乗り越えるのがユキータの役目と思っています

今回も、役目を果たせたようで何より。

次回からは身体への定着と、微調整ですね

また来週も、生徒さん方とともに楽しく、綺麗に、楽に、たくさん音楽していきます

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フルートでタンギングってどうやるの？難しい？‐川崎市多摩区・横浜・自由が丘のフルート教室-

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今日もとても暑いですね

休みの日や急ぎの予定・時間が決まった予定がないときは紫外線がない時間を狙って外出する日ばかりになりました

さて、今日のブログに登場してくださる生徒さんは

めきめき上達してくださっている生徒さん。

勿論生徒さんのモチベーションや練習量・レッスン回数にもよりますが、この生徒さんのモチベーションや練習の仕方等には本当に頭が下がります。

当教室では、次はこの部分を掘り下げるためにこの教本を使いましょう・このエクササイズをやってください等お伝えすることはとても少ないですが、この方にはがんがん伝えていかないといけない、と思うくらいには、どんどん吸収されています

講師としても、”もうここまできたか”　”もうこの教本に進むのか”　ととても嬉しく、感銘深く思います。

さて、そんな生徒さん、今日のレッスンはどうなるでしょうか。

内心どきどきしながら教本を進め、ようとしたのですが。

『先生、今日はやりたいことがあります。』

おっおおう、、、何でしょうか、、、

この生徒さんがこんなことを仰るのは初めてではないのですが、少しびっくりしながらお聞きすると、『練習に入るまでの練習の仕方を教えて下さい』とのこと。

つまり、Daily。日々の基礎練のことですね

基礎練に使えるものはありますか？と尋ねてくださる生徒さんは、当教室ではよくいらっしゃいますが、基礎練の仕方を教えてください、と言ってくださる方は滅多にいないのです。

地獄の蟻地獄へようこそ。

冗談はさておき、楽器演奏を続けるにおいて、楽器演奏を辞めるまで永遠にやっていくのがDaily practice、基礎練です。

これをどこまで濃密に、集中して、何を行うかで全ての基礎力が決まっていく大事なものです。

とうとうこれに行き着いたか、と思いつつ、いざ始めようとすると生徒さんが一言。

『自宅にあった使えそうな教本、全部持ってきました。』

この猛暑のなか、、、本当に頭が下がります、ありがとうございます

そして、この生徒さんのすごいところは、今彼女に必要な教本がそのなかに入っていたこと。

その教本を使って早速レッスンを始めていきます。

『これ、難しいですね、、、』

その生徒さんがぽつりと仰ったのはレッスン終了間近、アーティキュレーションを入れて吹くところでした。

そう、この生徒さんには、このレッスン中ずっとアーティキュレーションを入れずに(舌を使わずに)教本を進めてもらっていました。

なぜなら、ユキータには、今の状態ではそれが難しいこと、アーティキュレーションを入れないことがアーティキュレーションの基本を作ることがわかっていたからです。

決定的な弱点、つまり彼女の希望を叶えるには避けて通れない、そしてみんなにとって難しいことも。

この生徒さんの、今の状態では難しい・毒になるとわかっていたから敢えてそこを突かずに、今までは、いずれ来る、これに着手することになった時のために最短の道で進めるよう根本的な部分から取り掛かっていたのです。

これをできるようになるために、全身から作り変えていたのですね

そして、これに着手しているのが今日です。

では、アーティキュレーションを入れることがなぜこんなに難しいのでしょうか？

そしてこれは、フルートだから起こり得るのでしょうか？

他の楽器ではこうはならないのでしょうか？

あなたはどう思いますか

結論から書きます。

アーティキュレーションを入れる(舌を使う)こと、つまりタンギングは、全ての吹奏楽器において難しい部分が存在し、そして奥が深いものです。

その理由は複数ありひとつひとつが奥深いのでここでは割愛しますが、難しいものです。

(またの機会に詳しく書きますね)

ではフルートのタンギングが難しい、ということは有り得るのか

他の楽器よりも精巧さを求められるので、その方法を知る・舌や顔周りの使い方を知る必要があります。

これを、皆さんが一言で　難しい　と言っている部分です。

他の楽器になると、違うところが　難しい　になります。

この生徒さんの場合もそうですが、殆どの方の場合、当教室ではタンギング、つまり舌や舌についてのことは最後に行います。

なぜなら、舌の動きを制限したり、楽に舌を動かせる状態になってないことが多いから。

まずは舌が楽に動ける状態を作ることが大事なのですが、残念ながらたくさんの生徒さんがこれをすっ飛ばして難しい教本で一生懸命吹いたりタンギングをしています。

舌はその全てが筋肉で、舌自体に骨等あるわけではないので、他の部位とは扱いが少し違います。

そしてもうひとつ。

この生徒さんに限らず、タンギングの仕方を教わったことがない方が圧倒的に多いように感じます。

事象やメカニズムだけみると簡単に見えるのですが、タンギングほど種類豊富で難しく、精巧なことが求められることってあるのか？と思うくらいタンギングとは難しいのです。

ただ、難しいポイントは楽器によって、そして人によって変わってきます。

なので、この生徒さんにとって難しいポイントや改善したほうがいいポイント、今までにやってきた根本的に改善してきた部分をもう一度思い出して、アーティキュレーションを入れながら続きを、最後まで吹いてもらいました。

『なるほど、、、今まで言われてきた、〇〇と〇〇がきちんとできるととてもタンギングしやすいです

タンギングにもやり方ってきちんと見たことなかったかも、、、』

そうそう、これまでのレッスンで舌が楽に動けるように根本的な部分を改善してきているので、まだ意識しないとこの状態にできないとしても、この生徒さんは自分である程度この状態を作れるようになっているので、あとはこれが定着すれば、、、

『ああ、、、これ結構きついですね。これを全部やるのは大変かも、、、』

これをやって”長い”ではなく”大変”と感じられるのは、正しくできるようになってきているからです。

今のこの生徒さんにとって”大変”なのは、以前の癖が出てきたときにこれを出ていない状態に戻すというひと手間があるから。

そして、その状態で吹き切ることにまだ慣れていないから。

正しく出来ている証拠です

さて、今日もだいぶ情報量が多いレッスンになりましたが、きっとこの生徒さんはこれをまた練習してくださるのでしょう。

頑張って練習するのは良いことでもありますが、休んだり、自己分析する時間も必要です。

最後に無理なく練習を進めてもらえるようお話しましたが、きっとこの生徒さんならこれもできるでしょう

あなたはどうでしょうか？

タンギング、難しいですか？

タンギング、大変ですか

どうしてタンギングするのですか

是非自己分析してみてくださいね

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ピッコロってフルートとは違うの？大変？？‐川崎市多摩区・横浜・自由が丘のフルート教室-

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この数日の雨は凄まじかったですね。

この度も土砂崩れや冠水など、被害のあった地域がありましたね。

早く日常が戻りますように、、、

さて、今日のブログに登場してくださる生徒さんは

久しぶりに、体験レッスンにお越しいただいた生徒さんのことを書いてみます

今回ご登場いただく生徒さんのご希望は、なんとピッコロ！

勿論フルートも持っているし元々はフルートから入ったけれど、ピッコロのほうが好きだし、楽団等でピッコロを吹く機会のほうが多いので、とのことで、その後のレッスンもピッコロをご希望とのこと

レッスン前にヒアリングをさせていただき、早速レッスンに移っていきます。

生徒さんが気になるところ

・音は出るは出るけど綺麗な音・きんきんしないうるさくない音とは思えない

・高音を出すのに苦労する

・基本的にどの音域の音も、出すときに苦労する(労力を使う)

・音の使い方や息の使い方等、これでいいのかわからない

この生徒さんが挙げてくださった点は、ピッコロを学ぶ方は勿論ですが、フルートを学んでいても、皆さん一度は考えたことがあることではないでしょうか。

あなたもそうではないでしょうか

この生徒さんが挙げてくれた点を、この体験レッスンで全て改善することは時間的に難しく、どれもレッスン内でがっつりやるべきポイントですね。

なので、手始めにこの体験レッスンでは、ピッコロのを音を出すのは楽であるということを体験してもらいましょう

ピッコロは、フルートと同じ運指です。そして同じ横笛です。

でも、構造やその成り立ちは全く違います。

なので、当教室では、ただ運指が同じだけの別の楽器だと思ってください、とお伝えすることが多いです。

なぜ　別の楽器　とユキータがお伝えしているかと言うと、楽器が求めることは同じでも、そのクオリティや質が違う　からなんです。

そしてピッコロはフルートに比べてとても繊細です。

どういう繊細さかと言うと。

例えば、あなたの手の中に鳥がいると思ってください。

とても大事な、可愛い鳥です。

この鳥が、カラスくらいの大きさだとしましょう。

逃げずにいてもらうにはそれなりの握力が必要になります。

軽く包みこんだくらいでは逃げられるでしょう。

では、この鳥がすずめほどの小鳥だとしたら

逃げずに居てもらうには、手の中にいる小鳥に負担がないように握力を加減しないといけないのです。

だって、カラスと小鳥は大きさが違うから、カラスにとって問題なくてもすずめにとっては大きな問題です。

でもあまりに弱いと小鳥は逃げてしまいますから、適切な握力が必要です。

上手く例えられたかわかりませんが、フルートでのミスLv.1は、ピッコロになるとLv.5くらいに化けるのです。

この、Lv.5のミスを小さくしたりなくすには、”小鳥に負担がないように加減しないといけない”のです。

この、加減というのは、こちらが身体が大きいから、握力があるから、指が5本あったり手のひらがあるからできること。

ないとできないんです。

これと同じことが、フルートとの違いと言えるのではないかと個人的には思います。

なので、身体をどう使ってこの加減をつけていくのか、フルートとピッコロは何が違うのか、どうすればいいのか等をレッスン内で実践的にお伝えして、実際に実践してもらいました。

この生徒さんが楽に吹くには、お腹と顎の使い方や固定概念から覆す必要があります。

(これはフルートでもよく発生することですね)

なので、この2点をまずは重点的に。

すると、、、

『すっごく楽ですピッコロって、こんなにするっと音が出るんですね、、、こんなに楽でいいんでしょうか』

そう、楽でいいんです。寧ろ楽じゃないと困ります、曲は3分や5分では終わらないので持ちません

『しかも音が変わった気がします』

気ではありません、最早激変していますよ

御本人の吹き心地も全く別物になっているはずです。

そして、楽に音が出せるようになると、、、

『なんだか、音が綺麗になった気がしますそれに、さっきよりも息がいらなくなりました』

でしょう？寧ろ余るはずです。

必要なところは頑張らないといけないけど、必要ないところは頑張らなくていいし、大変なことの要素も違うんです。

だから、当教室では　フルートとピッコロは違う　とお伝えしているし、頑張らないといけないポイントも、違うんですね

さて、あなたはどうでしょうか

ピッコロ、吹くのが大変ですか？

ご自身で吹いていて、若しくはご自身の録音等聞いてうるさいと感じますか？

是非セルフチェックしてみてくださいね

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フルート吹くと痩せる？体脂肪率が減る？？-川崎市多摩区・横浜・自由が丘のフルート教室-

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フルートの運指は覚えにくいの？

最近梅雨明けしたように暑いですね

洗濯物が一瞬で乾くのは嬉しいのですが、寝苦しいのは困ります

さて、今日はいつもとは少し嗜好を変えた内容でブログを書いてみようと思います

いつものようにレッスンを終えた後のことです

当教室の生徒さん方は、レッスン後にお話してくださる方がよくいらっしゃいます。

(レッスン前のこともありますが)

内容は普段の日常のことであったり、曲のご相談だったり、音楽や楽器のことが全く関係しないことや雑談まで、生徒さん方によって様々ですが

お話してくださるということは、ユキータに警戒心なく信頼を寄せてくださっていることの証明であり、ユキータ自身も話すのが好きだし、生徒さん方の色々なことが知れるので、こういった時間は積極的に取っているしとても大事にしています。

オンラインレッスンでも対面レッスンでもそれは変わらず、メール等で別途やりとりしてくださる生徒さん方もいらっしゃいますが、殆どの方がレッスン前や後にお話してくださることが多いです。

それに、その方の正確や考え方・その時の心境や精神状態というのは音に出るので、『あ、何かあったんだな』とか、『恋人ができたかな』とか、そういったことはすぐに分かります。

勿論こちらから言葉にすることはありませんが。

実際、私も学生時代はこうやって音で師匠に勘付かれていたようで、私のレッスン後に師匠のレッスンに来た悪友が私のプライベートでの出来事をぽろっと師匠にこぼしたところ、『あー、だから今日の由佳の音、とても暗くてくすんでたのね』と言っていたことがあったそうです笑

さて、気を取り直して。

レッスン後に、生徒さんと楽器を仕舞いながらレッスン内容の振り返りをお話していたときのこと。

生徒さんが唐突に言いました。

『先生、私、痩せてきたんです』

おおお！

『というか、体脂肪率が落ちてきたんです』

おおおおすごい！素晴らしいですね！

『先生のおかげなんですよ』

、、、、、んわたし、何も、、、

お話を聞くと、この生徒さんはなんと毎日体重計に乗られているそうで、前回のレッスンから少しずつ体重と体脂肪率が落ちてきているとのこと。

結果自体は素晴らしいのですが、この生徒さんは普段ご自宅でお仕事をされていることが多い方。

ご自宅で何かされているのでしょうか？

それがユキータやフルートと、どう関係するのでしょうか

あなたはどう思いますか

ここ1ヶ月ほど、”前までの癖がフルートの吹き方等に戻ってきてしまったので、もう一度お勉強し直そう”ということで、体の使い方等をお勉強し直されているこの生徒さん。

その中で、前回のレッスンで体の使い方等お話し、プラスしてこの生徒さんご自身の体の状態や癖などお伝えしてこれに有効なストレッチをお伝えしていたのです。

なんとこの生徒さん、体の使い方や楽な吹き方に加えて、このストレッチも覚えて帰ってくださっていたのです

『先生が、体の使い方もストレッチも、楽器を吹いていないときでもできるよって練習法を教えてくれたので、リフレッシュや気分転換がてら、仕事の合間や気づいたときにやってたんです。

そうしたら　体重と体脂肪率が落ちた　んです』

おおおおそれは素晴らしい！

確かに正しく楽に演奏できた場合、(他の楽器もそうかもしれませんが)ボディラインが変わったり、体重増減があります。

ユキータの宣材写真のくびれも、これによってできたものです。

※あくまで個人差があることであり、全員にこういった効果が出るわけではないと思います

『先月、同僚たちと一緒にアプリを使ってたくさん歩いて歩数を競っていたんです。

私は歩ける時だけ歩いていたけれど、それでも今までより歩いていて(運動していて)、でも毎日体重計に乗ってても体重なんて変わらなかったんです。

前回のレッスンから、教えてもらったことを気づいたときや仕事でずっと同じ姿勢をしていたときにやってた、これしか先月と変わったところがないんです。

歩数や歩く距離なんて、歩数を競ってたのは先月だけの話だから元通りあまり歩かない生活に戻ってるので笑

でも、体重と体脂肪率が落ちてきてるんです

私、フルート上手になりたい・吹きたいと思って練習はしても、痩せるために運動までやろうと思わないし、してないので笑

フルートって、正しく楽に吹く方法ってすごいですね

まさかフルートやってて痩せたり体脂肪率が落ちるなんて思ってもなかったです』

と、熱弁してくださりました

当教室でも、きちんと身体を使って吹けるようになると痩せてきた・ボディラインが変わった気がする、と仰って歩く量も増やされたという生徒さんはかつていらっしゃいましたし、”体重が落ちてきた”とお話くださる生徒さんはたくさんいらっしゃいました。

これは、普段使わない筋肉を楽器演奏によって使うことで、また、全身できちんと身体を使うことで起こること。

ユキータ自身も自分の身体で経験しています。

それだけ楽器演奏というのは、ジョギングや水泳などの全身運動ではないものの、ある意味で、そしてある種の全身運動なんだと個人的にも思っているし実感しています。

でも、実際に体脂肪率まで落ちた(体脂肪率まで計っていた)生徒さんはこの方が初めてです

実際に数字になって結果が出ると嬉しいものです

そして、この生徒さんは、この前回のレッスン内容を忘れずに続けてくれているおかげで、音が変わっているし、定着や再現性も明らかに高まっています。

フルートにも、そしてボディにも良い影響があったと満面の笑顔でとてもうれしそうにお話してくださっている生徒さんを見ていると私まで嬉しくなって拍手していました

私も学生時代にはこういったことはありましたが、今は最早完全に定着してしまっているし、体調不良を起こしてジムに通い始めてからはこう言う、演奏→他の相乗効果があったということがあまりなく、、、(その逆はあるのですが)

本当に、とっても嬉しかったです

この日の夜は嬉しくてデザートまで食べてしまいました

生徒さんの嬉しそうな顔、結果が出たこと、音が綺麗に楽に出せるようになったこと、本当に心の底から嬉しい

楽器演奏というのは、身体の全身運動で、これはどの楽器でも一緒です。

休憩していて、何もしていない身体の部位は存在しないのです。

さて、今日のブログ、レッスン内容ではなく、レッスン後のものでしたがいかがでしたでしょうか

あなたの身体も演奏中に休憩してサボっているところ、ないですか

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フルートの運指は覚えにくいの？

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最近、関東地方は梅雨に入ったこともあり、湿気がすごいですね
だんだんと夏らしく、、、あつーくなるのでしょうか、、、

さて、今日のブログに登場してくださる生徒さんは
着実に上手になってきている生徒さん
そして以前にも増してレッスンや音楽・フルートを楽しんでくださっています
個人の成長というのには必ず個人差があります。
それは個々の生活リズムやスケジュールに応じて、また、個々に必要なことや度合いに応じて変わってきます。
ユキータのお教室では、自分の速度や必要なことに合わせてレッスン内容を変えられるので、生徒さん方ご自身のペースで着実に成長できるのが大きな利点ではないかと思います
(成長速度が早いからいい、遅いからだめ、ということは決してないのです)

さて、この生徒さんが現在頑張ってくださっているのは運指。
特に高い音の運指です。
フルートを始められてすぐの方々がよくぶつかる壁がこの、高音の運指ですね。
以前、フルートの運指に関しては別の記事を書いています。
もしまだ読んでくださっていないあなたは是非こちらも合わせて読んでいただけると嬉しいです
フルートの運指は難しい？覚え方があるって本当？

この生徒さんと、上記記事に登場してくださっている生徒さんは別の方ですが、今回の生徒さんは、上記記事の生徒さんと同じような内容のレッスンを既に受けられています。
でも、まだすぐに運指が出てきません。
『えーっと、、、あ、違った』『うーん、、、これかな』と、まだまだ探りながら吹かれています。
こういった、”運指は覚えているのにいざ吹いてみると運指が出てこない”問題、特に大人の生徒さんには多い傾向があるように個人的には思います。
お子さんの場合、感覚でぽんぽん覚えていってしまうのですが、大人になるとそうはいかない方々もちらほらいらっしゃいます。
当教室でもいらっしゃるので、これを今読んでくれているあなたも、もしかしたら経験があるかもしれません。
こういったとき、『場数を踏むしかない！』『練習するしかない！』と思っていませんか
でも本当にそうなのでしょうか
練習しないでもできるようになるの？と思ったあなたもいるかもしれません。
あなたなら、この生徒さんにどういうアドバイスをしますか？

まず、できない原因を探る必要があります。
でも、できない原因というのは、その生徒さんによってまちまち。
一緒であることがあるとすれば、『運指を覚えているのに吹いてみたら出てこない』という結果だけなのです。
では、この生徒さんの場合はどうなのでしょうか。。。
(ユキータが部ブログにするってことは、、、と思ったあなた、もしかしたら正解かもしれません)

これは、大なれ小なれみんなが経験することです。
そう、音階ならできるけど、音が飛ばれると出てこない　これでした。
曲を吹いているあなたも、経験があるのではないでしょうか。
これは、意外に思うかもしれませんが、特定の箇所になると運指を間違える・特定の箇所で特定の指の動きが遅れる　というのと原因は同じなのです。
単に慣れていないことや、その人の脳の引き出しに、その音列や音の予測等の経験がない場合等に起こります。
じゃあ、経験がない音列は吹けるようにならないのか、というとそうではありません。
分かりやすく言うと、今まで通ったことがない道を車🚗で走ろうとしているだけ。これだけです。
でも、この道ではなくとも道は走ったことがあるので走る事自体はできる、という事象と似ています。
普段からこの部ブログを読んでくださっているあなたならもうここまでくるとわかりますね
そう、単に　練習の仕方の問題　これです。
やみくもに最初から最後まで、ただただ練習していてはいつまで経ってもできるようにはなりません。
それは、”できない”ということを繰り返しているだけだから。
大事なのは成功体験を積むこと。当然　成功　を重ねないとそうはなりません。
この、成功を重ねる、というのに皆さん苦労されるんですね
なので、この生徒さんにもユキータが魔法をかけましょう！
すると、、、？

できるようになりました
所要時間、なんと15分
つっかえて、止まって、を繰り返していた生徒さんが、たった15分で曲の最初から最後まで止まることも間違えることもなく、吹けるようになりました
練習を重ねるだけではなく、やり方ひとつでこんなに簡単にできてしまうんですね
生徒さんご自身もびっくり
『できた、、、すごい、できました』
では、一緒に下のパートと合わせてみましょう
15分前までは一人で吹ききれなかったのに、15分後にはもうデュエット、合わせです
(多分生徒さんご自身が一番びっくりしている)
びっくりしながら合わせてもらうと、、、
ほらね、ちゃんとできます
『すごい、、、さっきまで一人でできなかったのに、もう合わせて、、、』
やっぱり生徒さんご自身が一番びっくりされていて、レッスン中ずっとびっくりされていました笑
運指を覚える、ということはとても大事なことです。
でも、それよりも、どのように覚えるか、どのように練習するか、のほうが大事なのです

さて、あなたはどうですか？運指、出てきませんか？
特定のところになったら間違えることがありますか
もしかしたらそれは、練習量の問題ではなく別のところになにかヒントがあるかもしれません。
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フルートは大変？負担が大きい楽器？-川崎市多摩区・横浜・自由が丘のフルート教室-

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今月、体調を崩して、体調不良祭りを勝手に開催していました、、、

気づいたら今月2本目のブログがなんと月末、、、

健康って、大事ですね、、、

さて、今日のブログに登場してくださる生徒さんは

コンサートでの演奏が近い生徒さん

来月のコンサートに向けて、レッスンを入れてくださっていた曜日や時間に毎週アンサンブルの練習が入るので、とのことでレッスンをお休みされていました。

ちょうどユキータが体調不良祭りをしていたタイミングですね

月末ではありますが、今月初のレッスンとなりました

そんなこんなで吹いてみてもらうと、、、

色々と問題が出てきているようです。

それもそのはず、、、今までコンスタントにレッスンに来てくださって、その度に楽な演奏法や、これまでについてしまった体の癖などカバーしたり、軌道修正していたのですがそれがなくなったのですから、、、

とても吹きにくそうです。。

しかし、これはレッスンをお休みされてケアがなくなったことだけが原因ではなく、生徒さんご自身が練習したり楽譜を読んだりすることに必死になるあまり、以前の癖がでてきていることにもポイントがありそうです。

『音、出しにくくないですか？吹きにくくないですか？』と尋ねてみるのですが、『いや、、、？そんなことないですよ』とのこと。

うーん、自覚症状もないようです

これは結構重症ですね、、、

例えば、あなたの肩が凝っているとしましょう。

で、この時点でそれを認識できなかったとします。

そうすると、肩こりは重症化します。動かしにくくもなります。それを無理に動かすので、痛みが出ますよね。

この痛みがあることで体は『肩が凝ってるんだ！』と自覚できるわけです。

でも、ここで自覚できなかったら、どうなると思いますか？

そう、自覚がないので何も対処ができず、慢性的な肩こりになって、肩が凝りっぱなしなのが普通の状態になって、肩が凝っていることを自覚できないまま筋肉には疲労が蓄積していきます。

そして気づくと大きな痛みや動かせないなど弊害が出てきます。

この生徒さんはこれと同じような道を辿られていて、今、上記の赤文字の状態にいらっしゃるのです。

御本人は何も感じてなさそうですが、これは結構重症です。

アンブッシュア(唇)を修正したりして色々と試みてくださっているようですが、楽でキレイな音を出すのに必要な部位は唇だけではないので、ここだけ直したり頑張っても無駄なのです。

かといって、『楽にキレイな音を出しにくくなりましたね』『以前の癖が出てきてますね、大変そうですね』等と言っては生徒さんが傷つきます。

特に、レッスンをサボろうとか、ユキータ嫌い、等の理由ではなく、やむを得ないご事情でレッスンをお休みされていて、ましてやコンサート前です。

そんなことを言われてはモチベーションもだだ下がりだし、生徒さんご自身もどうしていいかわからなくなってしまうでしょう。

敢えて問題提議したり、長期的な目標としてお伝えすることもありますが、この場合は宜しくないでしょう。

なので、コンサート前だからできる特別な魔法をかけます

普段のレッスンで使う魔法ではなく、特別な魔法なので、生徒さんご自身に自覚がなくても『あーたしかに、、、』『あーそうかもしれない』『それは困りますね』等、すんなり問題にアプローチできました。

普通、人は自覚がないことを指摘された場合、自覚がないので、自分の問題として捉えられないのです。

そのため”自分には必要のない情報”として、聞き流してしまったり『どうしてそんなことを言われるんだろう』と反発したりします。

そして実際に改善してみると、、、？

『あーそうだこれだあ』

『そうだったこれだ、、、』

『ああ、こんな感じだった、、、』

そうだこれだ、を敢えて2回書きましたが、生徒さんは本当に2回言っていました笑

それくらい、『そうだこれだ、なんで忘れてたんだろう、これ知ってる』の衝撃が大きかったのですね

この生徒さんは長らく当教室のレッスンに通ってくださっている生徒さんです。

例え当教室で学んだことを忘れてしまったとしても、それは一時的なこと。

体のほうは”今すぐ使う情報ではないよね”と、一時的に情報を仕舞い込んでしまっているだけで忘れてはいないので、ちゃんと覚えているのです

『ね、音が変わったのがわかりますかそのほうが音も出しやすいし、吹きやすいでしょう』

とお聞きしてみると

『はい、こうでした』ととてもびっくりされていました

練習や、楽譜を読むことを頑張るのは良いことなのですが、何か一つに集中しすぎると、何かがおざなりになるのは、長年演奏されている方でも、そうでない方も、おなじなのです

この生徒さんのように、演奏に厄介な癖がついてしまった場合は特に、そしてフルートの特性上、フルートは負担が大きい楽器だとか大変だとか、体に悪い楽器だとか言われることがあります。

体に負担がかかるのは事実なので否定はしません。肺活量も必要な楽器ですしね

でも、だから吹かない方が良い楽器になるのでしょうか。

ユキータも時々そんなご質問をいただくことがありますが、楽器によって大変なポイントは違います。

持ち運びが大変な楽器、運指が難しい楽器、そもそもリードがないと音が出ないのにリードを作らないといけない楽器、楽器によって大変なポイントは違います。

フルートの場合は、たまたま　構え方等工夫が必要　というだけなのです。

それに、発音工程ががシンプルで耳馴染みのいい音で運指も簡単、管楽器の中では安価なほうなので一番始めやすいとも言われます。

例えば運動を始めるとして、とっつきやすく思いつきやすいのはウォーキングやジョギングですよね。

でも長距離を歩いたり、いきなり走ると怪我をします。捻るかもしれないし、筋を伸ばすかもしれません。

行ったら帰ってこないといけないので、自分が今走れる距離を計算してどのあたりまで走るのか、時間帯や気温、熱中症対策も必要です。

だから、ジョギングを諦めますか

じゃあ運動はやめよう、となりますか

転んだことがあるから、ジョギングはもうやめますか

ウォーキングで足首をひねったことがあるから、ウォーキングは辞めないといけないのですか

これと同じことと個人的に感じます。

だから、独学ではなくレッスンに通うのです。

楽になるから、しなくていい大変な思いをしてきたから・したくないから、大きな楽しみがあるから、レッスンに行こうと思うのです。

少なくとも当教室に来てくださる生徒さん方は。

楽器演奏でも、絵画でも陶芸でも、ジョギングもジムもアクセサリー作り等も、これに関しては同じではないでしょうか。

と、ユキータは個人的には思います

(ちなみに、ユキータはパーソナルトレーニングに通っています。自分ひとりでも多分できます。

でもトレーナーがいなかったら、怪我をしたり、筋肉が肥大して足が太くなったりしています。トレーナーがいてもなりかけたのですから。)

さて、あなたはどうでしょうか？

楽器を吹くのが大変ですか？

別段そんなこともないですか

自覚症状もないのにそんなこと、と思うかもしれませんが、わからなくなったら一度体験レッスン等で聞いてみると、意外な答えが帰って来る、かもしれません

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フルートを吹いても音がかすれる？息漏れ？

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フルートを吹いても音がかすれる？息漏れ？

先月は私用で急遽実家に帰ったり、体調を崩したりして中々ブログが更新できず、、、

紫外線に焼かれながら生きております

今年は日傘を買おうか検討するくらいには、焼かれています

さて、今日のブログに登場してくださる生徒さんは

多少難しくても”この曲が好きだし吹きたいから”と、頑張ってくださっている生徒さん。

ぶっちゃけこの生徒さんの現在の実力を考えると、今取り組んでくださっている曲はかなり難しいです。

普通の先生だったら今は別の曲をやることをお勧めするだろうし、この生徒さんご自身も以前に『この曲、今の僕には難しいでしょうか、、、』と、ご不安な気持ちをお話くださったことがありました。

でも、コンクールや受験などもないのに、好きな曲が吹けない、というのは辛いと思うし、全部が全部できないという訳ではないのです。

例えば、音楽的には難しくても音を並べることはできるとか、リズムを取ったり拍を数えるのは難しくてもゆっくりならできる、とか。

だったら是非ともやってもらったらいいと思うのがユキータです

難しい曲の場合は、勿論時間がかかってしまうこともありますが、それでも、”できる・できない”で言うと”できる”だし、寧ろ大概のことはできるのです

(というか、当教室に通ってくださっていたら、できないことは存在しないのですが)

そんなこんなで1曲に対して少し時間をかけて取り組んでくださっているこの生徒さん。

曲を聞かせていただくと少しずつではありますが、形になってきています。

前回できなかったところや難しかったところもできるようになっていたり、まだできなくてもしっかり練習の跡が見えます

こういう部分も、意外と生徒さんご自身は進歩を感じられていなかったり、自覚がなかったりするので、どこがどう良くなっているのか・なぜ良くなったのか、ユキータはレッスン中にしっかり生徒さんにお伝えしていきます。

そうすると生徒さん自身は具体的に成長が感じられるし、何より成功体験を積めて、次回できないところが出てきてもこの経験を元にどうしたらできるようになるか考えて練習できるので、”次回のレッスンまでできないまま放置しないといけない”という、もどかしく、自分の進めたいスピードで進められないフラストレーションからどんどん開放されていくのです

この生徒さんにも勿論上記のことをお伝えしました。

今回はご自覚があったようで(前回はなかった←)、”なんか、自分でもできるようになったり楽譜を読むのが早くなった気がするな、と思っていましたでも、気の所為だと思っていましたまあ、できないところはできないままなので、練習あるのみなんですが”とのこと。

気の所為、、、

こんなにできるようになって、スピードアップしているのに気の所為、、、

気の所為はまあ置いておいて、この生徒さんがこんなに上手になられているのはなぜだと思いますか？

ちなみに、音も格段にキレイになられています。

先日、音楽仲間さんたちに『始めて1年でどうしてそんなに上手なのか』『どうしてそんな風に吹けるのか』『先生は誰なのか』等質問攻めにされていたようです笑

こんなときにユキータが良く言うのは『◯◯さんが一生懸命頑張ってくれたからですよ』ということ。

これに尽きます。これが98％です。

仮にユキータが画期的で即効性のあるレッスンをしたとしても、練習してもらえなかったり、その後に取り入れてもらえなかったらそれは水の泡となって意味のないものになってしまうからです

でも、これを差し置いても、当教室の生徒さん方が皆様おっしゃってくださるのは『上手になったと言われた』『音が綺麗になったけど最近なにかしたの？』『すごく上手なのに経験年数が少ないことにびっくりした』『急に上手になった』などの対外的なお言葉をご家族やご友人・音楽仲間の皆様からいただいたという嬉しいお声

しかし、なぜこんなことが起こるのでしょうか？

あなたはどう思いますか？何が要因だと思いますか？

恐らく、あなたはこう考えたのではないでしょうか？

『その生徒さんが練習をするから』

おっしゃるとおりです。練習をしてもらえなければ、もしくは継続してもらえなければ何事も成果は見えてこないのです。

でも、練習するから、ユキータのお教室の生徒さんは上手だと言われるのでしょうか？

勿論あまり練習されない生徒さんもいらっしゃいますし、他のお教室の生徒様も練習はされるはずですよね。

そう、ユキータに来てくださる生徒さんがめきめきと上達し、見る間に上手になっていくのは、本当は練習するからではないんです。

ユキータの生徒さんが上手だと言われるのは　”正しい方法で教本を進めてくれるから”　。

いくらいい教本でも、間違った練習法やその人に合わないやり方で進めてしまっては意味がないんです。

教本を進めないのも、意味がないんです。

なので、　当教室の生徒さんはみんな基礎力がめちゃくちゃに高い　んです。

(勿論級によって・個人によって差はありますが)

だから、曲中に出てきた音列も、すぐにできる。

音のブラッシュアップができているから、曲中で行う必要がない。

曲の演奏によりコミットできるんです。

勿論、まだやらないでほしい、とお伝えしているものを始めてしまったり、間違った方法で練習を進められてしまうとこうはいきませんが、そうでない生徒さん方においては最短距離でめきめき上達されます。

教本で学んでいくので、例題もたくさん。

ここはこうしたらいい・こうしたら失敗する、等の例や記述もわかりやすく、しかも既に書いてあったり提示されています。

だから、ユキータの生徒さんは『教本やりたいです』『一旦教本に集中して基礎力上げたいです』『教本、好きです』という、強者も多いんです笑

教本が好きという気持ち、わからなくもないけど、すごいなあと生徒さん方を本当に尊敬します。

(私は半分嫌々教本を進めまくっていた人なので、、、)

でも、生徒さんの立場になって考えると、そりゃあそうですよね。

曲は応用だから、苦手な部分に集中することは難しい。

でも、教本はピンポイントで苦手克服やいい部分を伸ばせます。

ピンポイントで押さえていけるので、理解もできるようになるのも早いです。

成功体験をどんどん積んで、しかも上手になっている・音が綺麗になっている・楽に吹けるようになっているのがすぐに自分で実感できます。

『あれ？楽譜読むの、早くなった』『あっ、難しかったここ、できるようになってる』『前よりも楽に吹いてる』『ここ、簡単に吹けるようになったな』

などなど。

基礎や基本がしっかりできているので、ちょっと難しい曲が来たとて、焦らないし、すぐにできます。

結果、音楽的な探求に最短時間でコミットできます。

なので、曲の完成度が高く、他の人よりますます上手です。

実際、この生徒さんも、『曲のできないところはさておき、教本はなるだけ自分で』『教本はしっかり頑張ろう』『教本をしっかりやっておけば曲を吹くときにもっと楽しく楽に音楽表現ができる』という体験を、実際にたくさん積まれているので、教本は必ず練習して来られます。

『教本の練習時間が取れなかったので、難しいところだけ部分的にやってきました』とおっしゃっていたことも。

”やりたいことは楽しく全力で、やりたくないことは先生に助けてもらって楽しくする”

をしっかりやってくれている生徒さんは、伸びます。

そして、この生徒さんのようにどんどん上手になってどんどん成功体験を積んでいけるのです

ますます楽しくなるポジティブ循環に入られます

さて、あなたほどうですか？

教本、進めていますか？

教本、嫌いですか

もうやりたくないですか？

もしかしたらそれは、単に間違った進め方や練習をしてしまっているだけ、なのかもしれません。

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フルートを吹いても音がかすれる？息漏れ？

フルートとピッコロは同じ？ピッコロ超入門保存版！？-川崎市多摩区・横浜・自由が丘のフルート教室-

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音が出しにくいのはフルート初心者脱却の証拠？

仕事の合間にランチあとにお店でブログを書いている、のですが、、、

何とは言いませんがもう来ません、、、私には合わない、こだわりが強すぎて、、、

さて、今日のブログに登場してくださる生徒さんは

フルートがメインではありますが、ピッコロもレッスンに入れられている生徒さん

いつも気合十分で、レッスン開始時間ぴったりにお見えになることはまずありません。

早くにお見えになります。

一度、お手洗いに行っていて部屋に帰ってくると生徒さんが現れているということも、、、笑

そんな生徒さんですが、今日はレッスンにお見えになるなり『ピッコロ、お願いします！今日が本番前最後のレッスンです』と、これまた気合十分！

そうでした、今回はピッコロパートは少ないけど、しっかりピッコロが当たっています！と仰っていましたね

本番前の最後の仕上げ、頑張りましょう

この生徒さんのように、フルートとピッコロの両方を希望される生徒さんも当教室にはいらっしゃいます。

フルートだけではなくピッコロも吹かれたことがあるあなたはよく知ってくださっているかと思いますが、この２つの楽器は持ち替えるといのも結構大変だったりします。

何故なら　全く違う楽器だから。

同じなのは運指だけ、と当教室ではお伝えしています。

なので、こういった生徒さんには特に、当教室のように一つの教室内で(もしくは一人の担当講師で)フルートとピッコロが完結できるというのは大きなポイントになるのではないかと勝手に思っています。

フルートとは楽器の構造や素材がそもそも違うし、ピッコロはフルートよりもある意味で無理くり作られている楽器です

同じと思って始めてみたら音がうまく出ない・うるさい音しか出ない・音程が、、、等、問題が多発します

(ユキータはこれを、ピッコロの三重苦と呼んでいます)

この生徒さんも、当教室にいらっしゃるまでは『フルートもピッコロもすごく苦労するというか、綺麗な音を出したりするのは大変なんだと思っていました。ましてやピッコロで音程なんて、という感じだったので、楽に吹けるなんて思ってもみなかったんです。

びっくりするくらい楽に吹けるようになったし、先生のところに来て本当によかったです』

と仰ってくれます

今日も練習されていて上手く出来ないところや、上手くできるところとの繋がりを綺麗にしたり、どんどんポイントをこなしていきます

(この生徒さんは、あらかたフルートがしっかり吹けている生徒さんなので、ピッコロに関しても飲み込みやできるようになるのがとてもはやいです)

『おお！こうしたらできるんですねこんな単純なことだったなんて、、、』『先生のところだとできるのになあ』とか、色々と思うところはあるようではありますが笑

『フルートとピッコロがこんなに違うなんて知りませんでしたでも、違いをきちんと理解して吹き分けができればこんなにあっさり上手く行くんですね』ととっても嬉しそうです

さて、この、”フルートとピッコロの違い”　あなたは楽器の長さと素材だけだと思っていませんか

他にどういう違いがあるのか、知っていますか

フルートとピッコロの違いは、まずは見た目ですね。

楽器の長さと素材が違います(だから色が違うことが多いです)

製造はされていますが、現在のピッコロの管体の素材は木が主流です。

長さが半分ほど違うので、当然キィの大きさも、歌口(息を吹き込む穴)の大きさも違います。

管体内部の構造に関しては全く違います。

何より、皆さんが一番苦労されるのがその　繊細さ　。

ピッコロは攻撃的で、ぴーぴーと無闇矢鱈にうるさい楽器と思われてることが多いようですが←

ピッコロはとても繊細です。

というか、小さいがゆえにシビアな楽器です。

なので、人間側がどれだけシビアに、繊細にコントロールできるか、という部分がある種でポイントになってきます。

フルートだと音に影響が出ないような小さなミスも、ピッコロになるとこれがミスとして、時には大きなミスとして、音に影響してしまいます。

そしてそれは、ピッコロを吹いたことがある人じゃないとわからないのです。

なので、吹奏楽やピッコロに詳しくない方々はよく『ピッコロ、もっと小さくして！音程気にして』と仰るのです

これが出来てこその吹き手ではありますが、これが難しいのは事実。テクニックが必要なのです。

でも、フルートでは難なくできてしまう。

ピッコロを吹いているほうも、他の楽器のセクションの方々も、勿論指導している方々も、『どうしてフルートでできていたことをこんなに苦労して、しかもできないのか』と疑問に思ってしまうわけですね。

ここで大抵の方々が、ピッコロを一生懸命に練習して、吹いて、間違った意味で”頑張って”しまいます。

そうして悪循環のループに入っていかれるのです

実際、この生徒さんも、当教室に来てくださるまでは『練習してるんですけど、してもしてもできなくて、、、昨日は2時間くらいやってたんですけど、成長はあっても難しいことに変わりなくてしかもきついし、大変で』

と、頭を抱えて半泣きになっておられました。

なので、まずはピッコロのことをお話して、制限と魔法をかけさせていただきました

この生徒さんのすごいところは、騙されたと思って、1週間だけでもいいのでやってみてください、とお伝えしてことを、本当に騙されて次回のレッスンまでしっかり実践してくださったこと。

お陰で信じられないくらいの成長が、次回レッスンで見られました。

『すっっっごく楽になったんですおまけにフルートまで楽になったんです

先生すごいです、あああもっと早く先生のところに来ておくんだった』

と叫ばれていました

でも、違いやポイントがわかるだけで、特別なことをしていない段階でも、この生徒さんのような大きな収穫があります。

前回レッスンではフルートのレッスンだったので、ピッコロについてはレッスンしておらず、本当に口頭でお伝えしただけだったんです

もうひとつ、フルートとピッコロには大きな違いがあります。

それは、上手に吹けるかどうかとか、上手くいくかどうか、等といった部分は8割が楽器と吹き手の相性によるということ。

例え素晴らしく良い楽器でも、吹き手との相性によっては、調律もままなっていないおんぼろ楽器が異様に頑張っているような具合になることもあります。

弘法筆を選ばず、が通用しないことがあるんですね笑。

この、”自分と相性が良くて吹きたいと思えるピッコロに出会えるかどうか”　というところから、ピッコロ奏者の苦悩は始まっているのです。

お金の問題ではないんですね💰

私は運良く早くに見つかりましたが、ピッコロを買おうと決めて、楽器店を回りだしてから買うまで、1年程はあったと思います。

(かかる人はもっとかかるし、それが割と普通です。)

それまでは楽器店で月額料金を払って借りていて、”この店(今の楽器を買ったお店)で見つからなかったらもう一度借りてるピッコロのレンタルを更新して、オランダの店に行こう”と決めていました。

これくらい、ピッコロにとって”吹き手との相性がどれくらい合うか”　”吹き手がきちんと細かなコントロールができるかどうか”は死活問題なのです。

ちなみに私は、現在ぼちぼち楽器を探しているので、次は北海道に飛ぶ予定です

はい、まだ買わないと思います

試奏するためだけに、北海道に行きます

メロンも、ラーメンも、大好きなラベンダーソフトクリームもお呼びではないのです

そしてきっと、ゆくゆくは今の楽器は暫し単身ヨーロッパの工房に里帰りです、、、ビジネスクラスで旅行するくらいお金がかかるんじゃなかろうかと今から震えています

さて、今日はフルートがメインではなく、ピッコロのお話が中心でしたがいかがでしたでしょうか。

大半の方々が、最初からピッコロではなく、フルート→ピッコロに移るので(というかそうじゃないときつすぎる)、フルートとピッコロの違いにびっくりされ、時には絶望したこともあるかと思います。

でも、ポイントさえ押さえておけば、ピッコロは怖いばかりか、とっても軽やかで可愛い楽器なのです

あなたのピッコロも、御縁あって今あなたの手元にいる楽器です。

たくさん吹いて、たくさん可愛がってあげてくださいね

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フルートは息が続かない・出しにくい楽器？苦しい？