夏休み、子と一緒に私の実家へ帰省した。
数日後、遅れて盆休みに入った夫も帰省に加わった。
夫が私の実家へ来たのは、なんと10年ぶりである。
夫は、息子が乳児の頃に一度うちへ来たことがあるが、その後はずっと私と息子だけで帰省するようにしていた。
夫の名誉のために言うが、彼が妻の実家へ行き渋っていたわけじゃない。
むしろ「一緒に行こうか」 と言ってくれていたのを、私が必死に止めていたのだ。
だって、私の実家で、 無口な母と無口な夫との板挟みになるだなんて、想像しただけで恐ろしい。
母はその特性からか、 私と父以外の親類と話すとき、直接声をかけようとしない。
私や父を介して何かを伝えようとするので、夫が実家に来てしまうと、私はずーっと同時通訳者みたいに気を回し続けねばならなくなる。
私は母の娘である前に、母にとっての伝言者なのだ。
さらには、夫や母のように生まれつき無口な人って、場がどれだけ沈黙していてもそれを「気まずい」と思わないらしい。
夫は静かなまま永久にニコニコしているだけ。
母は喋らないまま永久に固まっているだけ。
本人たちはそれでまったく平気なのだが、お喋りな私はなんだかその様子が気まずくて、一人ソワソワしてしまうのである。(父は仕事で不在。)
妻の実家で夫が気まずいのならまだしも、なんで実子である私が疲れなあかんねんと思って、夫にはずーっと、「来なくて大丈夫だよ♡」 と優しい言葉でストップをかけていた。
しかし今年はちょっと訳あって夫も久しぶりに来ることになったのだ。
ロードバイクが趣味の夫は「ついでに県内を自転車で回ってみようかな」と言うので、
どうぞどうぞぜひ乗ってください朝から晩まで好きなだけ乗っててくれて大丈夫です!
と諸手を挙げて賛成し、私は日中何時間も実家で沈黙の時を過ごすことは免れた。
良かった…。
このように私の実家の諸事情は、私がなんとかしさえすれば、なんとでもなる。
対してこれが義実家ではそうもいかないはずだ。私が何をどうしたところで、実子である夫本人が動いてくれないと何も変わらないだろう。
そういう事情で一般的には「夫の実家帰省がメンドクサイ」問題も発生するのだけど、この点で私が恵まれているのは、夫の両親が神義父・神義母であることだ。
優しい義父に、料理上手な義母。皿洗いをしただけて「助かるわぁ」と言ってくれる義母。
居心地が良すぎて、何日いても全然平気だ。むしろ私が行くと、不出来な嫁の振る舞いに、義母たちの方が疲れてるんじゃなかろうか…。
また私たちは夫の実家近くに今の家を建てたので、日頃から頻繁に行き来している。
盆正月にお邪魔してもいつもの延長で緊張もしないし、必要以上に気を遣うことも無い。
とはいえ、結婚してすぐの15年前はそれなりに毎回ドキドキしていたので、 そういう経験の積み重ねで今があるのだと思う。
至らない私を歓待してくれる義両親に感謝するばかりだ。
夫の話に戻ろう。
彼は私の実家へほとんど来たことが無い。
が、私の両親のほうが我が家へ来ることがあって、夫ともよく一緒に出かけるので関係は大変良好である。
今回10年ぶりの帰省に不安もあったが、蓋を開ければ3世代そろっての楽しいお盆を過ごすことができた。
日中は母だけだが、夜には仕事を終えた父もいて、皆でお寿司を食べたり、トランプをしたり。
先に言った通り、「気まずい」と思っているのはきっと私だけなんだろう。
そして、夫と母とがいる場に、この10年ですっかり成長した小学5年生の息子がいたのも大きかった。
いつまでも10年前のままじゃない。母も、夫も、私もだ。
また機会があれば、家族3人で田舎に帰るのも悪くないかもしれないと思うようになった。
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