2018年7月14日

ついにこの日がやってきた。
午前中に家を出て病院へ向かう。
少しでも長く愛犬レテと居る為に、いつもは高速道路でビュンっと走る道をわざわざ下道で行くことにする。
レテもいつもと違う何かを察しているのか、ご機嫌ではない。
それでもレテに悟られないように、笑顔を作る。
渋滞にも巻き込まれず、病院に到着。
連休初日の午前中とあって、ダダ混みだ。
しばらく待った後、名前が呼ばれて診察室へと入る。
そして運命の血液検査だ。
手術の予約は入れてあっても、検査結果がおもわしくなければまた延びることになる。
免疫抑制量のステロイドを飲んでいるのだから、今度こそ上がっていないと、それはそれで困ったことになる。
上がっていますように…
結果は下矢印


血小板は希望通りの20万超え。
ただ赤血球やヘマトクリット、ヘモグロビンが基準値以下。
うーん…
主治医は赤血球などは確かに基準値以下だけど、今すぐどうこうという数値ではない、と。
血小板は20万を超えているし、まさに今かな、と。
手術をするなら今日がいい、ということだ。
確かにこの時を逃すと、またいつ血小板が下がるとも限らない。
そうなれば手術ができない事はないが、安全度が落ちる事になる。(血小板が少ないと、それだけ血が止まらない事に繋がるからだ)
『レテをお願いします。』
レテに3日経ったら迎えにくるからね、といい聞かせ主治医にレテを託す。
不安そうなレテを笑顔で見守りながら、診察室を出た。
一瞬泣きそうになったが、取り残されたレテはもっと辛いのだと思い我慢した。

受付でいつも使っている毛布と手術着を預けて、病院を後にする。
しばらくレテのいない生活だ。
車に乗ると早速、定位置にレテがいないことが寂しく感じる。

そして約3時間後。
主治医より電話が入る。
無事にレテの手術が終わり、そろそろ麻酔から覚めるところだと。
ほとんど出血もなく順調だったと。

ホッと胸をなでおろす。
良かった…。
お腹にメスが入ったのだから、麻酔から覚めたら何だかお腹が痛いなぁ〜なんて思ってるのかな?
食いしん坊だから、ごはんまだかなぁ〜なんて思ってるのかな?
狭いところに閉じ込められて、いつになったら出られるのかなぁ〜なんて思ってるのかな?

まだレテと離れて数時間で、まだまだレテは帰って来ないのに、レテのことが気になって仕方ない。
とは言え、手術を終えたばかりの愛犬。
今はただ、レテが元気になって戻ってくることを願うばかり…。