「コロナで西洋の時代が終わる」

と小躍りする韓国人、それを手玉にとる中国人

https://www.dailyshincho.jp/article/2020/04131715/?all=1

2020413日  鈴置高史(방울두어 높 문,Takabu-mi Suzu-oki

 

서양의 시대가 끝나면 덩실거리며 기뻐했습니다 하는 한국인을 상대 해 취하는 중국인1

KoreanJumpForJoyWesternEraEndsByCoronaOnChines4

 

China celebrates WWII victory

President Park attends military parade 박 대통령, 중

2015/09/03

https://www.youtube.com/watch?v=_K2kM4GqwJA

 

The rise of white supremacy and its new face
2019/05/30

 

https://www.youtube.com/watch?v=KnI9c4_xu8w

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「戦勝国」の称号に釣られた韓国人

――ここでも「西洋の厚い壁」にぶつかったのですね。
 

鈴置高史(방울두어 높 문,Takabu-mi Suzu-oki) :

その韓国人の屈折した心を中国人は見抜いています。

折に触れ、そこを揺さぶっては米韓の離間を図ります。

 20159月、中国は抗日戦勝70周年記念式典(抗日式典)を開きました。

一番の見せどころは天安門広場での軍事パレード。

中国が軍事的にも米国に匹敵する存在になったのを示すのが目的でした。

 

 意図があまりに露骨でしたから、国家元首やそれに準じる高官を式典に送った西側の国は皆無。

しかし韓国の朴槿恵(Park Geun-hye,박근혜)大統領は米国の警告を無視して参加しました。

 当然、米韓関係は悪化し、同年10月にワシントンで開いた米韓首脳会談後の会見では、オバマ(Barak Obama)大統領が朴槿恵(Park Geun-hye,박근혜)大統領の前で韓国の「離米(Leave the USA)従中(Obey to china9」を非難しました。

(『米韓同盟消滅』第2章「『外交自爆』は朴槿恵(Park Geun-hye,박근혜)政権から始まった」

CanGetRidOfTreatyBecausePeopleBecameStronger1

문재인정부가 지소미아 종료 결정하게 한 '뒷배'

韓国新聞「国民が強くなったから条約を破棄できる」2

参照)
 

――保守派の朴槿恵政権が

なぜ、米国に叱られるような判断ミスをしたのですか?
 

鈴置高史(방울두어 높 문,Takabu-miSuzu-oki) :

「抗日戦勝70周年記念式典」という名称に釣られたのです。

これに大統領が参加すれば、戦勝国と認められるような気分になったわけです。

 当時、参加に反対した韓国メディアは保守派系を含め皆無でした。

保守派中の保守派メディア

趙甲済(ChoGap-ch,e조 갑제,チョ・カプチェ)ドットコム

も大統領の参加に好意的でした。

 

韓国国中が「戦勝国認定」

――つまり「韓国は植民地になったことはなかった」という幻想に酔ったのです。

 

「白人優越主義」と米国批判
 

 中国は「韓国籠絡(ろうらく)作戦」を『習近平(시진핑,习近平)ウイルス(コロナ19』でも発動しています。

中国共産党の英語による対外宣伝紙、Global Times331日、

Rise of US white supremacy portends new cold war or worse

を載せました。

 

 見出しの「米国の白人優越主義」が示すように、「西洋VS東洋」の対立の構図で世界を描いています。

要は「米国が世界平和を乱す」との主張ですが、その際に敢えて「白人優越主義」を言い立てたのです。
 

――米国が白人優越主義を唱え始めたのですか?
 

鈴置高史(방울두어 높 문,Takabu-mi Suzu-oki) :

まったくのねつ造です。この記事は「米国で沸き起こる白人優越主義」の例として、トランプ大統領の元側近、バノン(Stephen K. Bannon)氏の発言を挙げています。
 

Bannon has said that the Chinese government is "an existential threat to the Chinese people and to the world, not just the US." This is a typical statement aimed at gaining political support by pitting China and the world against each other. People like Bannon are actually spokespersons for white nationalism and white supremacy, and they label China an enemy to realize their political goals.

 

 バノン氏が中国共産党を激しく非難したのは事実です。

でもそれが「白人優越主義」に結び付くとの証拠を、この記事はどこにも示していない。

 この次の段落には「白人のナショナリストは異なるイデオロギーを採用する国は敵と見なす。

かつての敵はソ連だったが、今は中国である」とのくだりがあります。
 

white nationalists believe in an extreme way that their ideology must be spread and accepted by others, and any country that adopts a different ideology is labeled an enemy. They also attempt to unite Americans by making up an enemy. This enemy was once the Soviet Union, and now it is China.
 

 ソ連を構成する人々の多くは「白人」だったわけですし、異なるイデオロギーを敵視するのは「白人」に限りません。

ここまで来ると無茶苦茶です。

 上司から、とにかく「白人VSアジア人」――「西洋VS東洋」の図式で書け、と命じられた記者が無理やり書いている感じです。
 

もう、同盟は時代遅れだ

――どうしてそんな無理筋の記事を載せるのですか?
 

鈴置高史(방울두어 높 문,Takabu-mi Suzu-oki) :

「米国VS中国」の認識が広まるのは、中国にとって必ずしも有利ではないからでしょう。

確かに『習近平(시진핑,习近平)ウイルス(コロナ19』による米国の死者は中国の公式発表の数字を超えた。

「中国のシステム」の方が優れているのかもしれない。

でも、「うまくやった国」は嫉妬も買う。

そもそも習近平(시진핑,习近平)ウイルス(コロナ19)』の世界的な流行は中国の隠蔽から起きたのですから

 

 それに露骨に「米国VS中国」の構図を示されれば、警戒する人が多い。

例えば、韓国の保守は「『習近平(시진핑,习近平)ウイルス(コロナ19』で失敗した米国から離れ、うまくやった中国側に行こう」と言われれば反発するでしょう。

 

 しかし、そこをオブラートに包んで

「これからは東洋の時代だ」

「西洋が世の中を決める時代は終わった」

と言われれば、彼らの多くも釣られると思います。

「戦勝国」の称号に釣られ、中国の抗日式典への参加を喜んだように。

 

 Global Timesはすかさず二の矢も放っています。

41日に載せた論説は

Post-pandemic international relations could change for the better

です。

 見出しを見て

「『習近平(시진핑,习近平)ウイルス(コロナ19』が終わった後に『よくなること』なんてあるのかな?」

と首をひねって読むと、何のことはない、

「同盟はもう役に立たない。人類の未来を共有するコミュニティを創ろうという中国の夢に結集せよ」

との宣伝でした。
 

1.The strict adherence to alliances as a dominate force in the international order is losing appeal. In the face of severe situations, the world will eventually turn to coordination and cooperation.
 

2.China's vision of building a community with shared future for mankind is being better understood through the mutual help between China and countries like Japan, South Korea and Italy.

 

懐柔は米国より中国が上手

――中国が繰り出す懐柔工作に、米国は?
 

鈴置高史(방울두어 높 문,Takabu-mi Suzu-oki) :

ハリス(Harry Harris)駐韓大使が左派系紙、ハンギョレに寄稿しました。

人類共通の敵、コロナウイルスに対し共に戦おう

329日)です。

韓国語版ですが、英文も付いています。

 

 韓国の『習近平(시진핑,习近平)ウイルス(コロナ19』への対応をほめそやしたうえ、米韓同盟の重要性を強調しました。

韓国人が「韓国はすごいぞ!」と自己満足に浸っている今、おだてながら同盟のありがたさを知らしめる、との狙いでしょう。

反米色の濃いハンギョレに寄稿したのも、そのためと思われます。
 

――韓国人はおだてに乗りますか?

 

鈴置高史(방울두어 높 문,Takabu-mi Suzu-oki) :

記事への読者の書き込みはたったの3本。

1本は「大使さま、その通りです」と賛成するもの。

残りの2本は防衛分担費の大幅の引き上げを求めてくる米国に、強く反発する書き込みでした

 

「同じ舟に乗るパートナーと言いながら、5倍に引き上げるのか」

と、「自分たちに必要な時だけ同盟を持ちだす。分担費の過度な要求は何だ」

です。

 

「韓国を支配する米国」への怒りの表明です。

この2本だけで判断はできませんが、書き込みの少なさから見ても、大使の寄稿が韓国人に広く共感を呼んだとはとても思えません。

 韓国人が心の奥底で何を考えているのか、見切ったうえで書いたとは言いにくい記事でした。

この辺は米国と比べ、中国がはるかに上手です。

中韓は1000年以上も宗主国(suzerain state)と属国(vassal state)の関係にあったのですから、当然ではありますが

 

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