日本に比べて祝日が少ない韓国。
いつもゴールデンウィークやシルバーウィークのシーズンになると
日本の皆さんの楽しそうな様子を指をくわえて見ているのですが、
なんと2017年の韓国はちょっとすごい。
毎年旧暦8月15日の「秋夕(チュソク)」は「民族の祝日」とも呼ばれ
故郷に向かう帰省客で高速道路は駐車場と化しソウルはスッカラカンになるのが恒例です。
で、今年の秋夕は...
本日の10月4日(水)を挟んで前後2日(火・木)がお休みになるのはもちろん、
その前後の月曜と金曜も「臨時公休日」となり、
さらにさらに秋夕開けの10月9日(月)も「ハングルの日」でお休み、
ということで、9月30日から10月9日までの
史上空前の10連休
が実現したのです...!! ェエェェエΣ(´д`ノ)ノェェエエエェ
と、いうことで我が家でも
嫁はんの実家のある釜山へ行くことにしました。
秋夕の前後はめちゃくちゃ混む上に、地方行きのチケットも手に入れられないので
ちょっとだけ時期をずらして9月30日から10月4日までの4泊5日間の日程です。
どんなところに行ってどんなことをしたのか、例によってあくまでも雑にご報告。
まずは初日の早朝7時のソウル駅。
釜山行きKTXに乗っていざ出発!
車で行けば渋滞に次ぐ渋滞で10時間は覚悟しなくてはいけない行程ですが、
さすが韓国の誇る超特急。わずか2時間ちょっとで終点の釜山駅に到着!
駅に迎えにきてくれた親戚の車で実家に向かうのですが、
「せっかく釜山に来たんだからどっかに寄って行こう!」と言われます。
釜山にあってソウルには無いもの...そう、それは海!
ということで、海を見ながらのドライブと洒落込みました。
釜山在住のフォロワーさんたちとのオフ会!
日本人も韓国人もいろんな人たちが来てくれました^^
「釜山に住むと日本人も訛る」ということがよくわかった時間でしたw
おっと釜山と言えば忘れちゃいけないのが「テジクッパ」!
ここは釜山近郊の金海の高校で先生をしている友人J氏イチオシのお店。
テジクッパ評論家を自称する氏のオススメだけあって、
豚肉をこれでもかと言うまで煮詰めた濃厚トンコツスープにニンニクがどっさり。
見ているだけでも元気が出て来そうなビジュアル。もちろん味も最高でした。
家族でちょっとした市内観光もしました。
断言形の日本語が物凄い圧で迫って来る国際市場
すぐ隣りにある南浦洞は古くからの繁華街。
ソウルとはまた違った混沌とした熱気が渦巻いています。
屋台での買い食いがとてつもなく楽しい街でもあります。
最近はソウルでも人気の「シアッホットク」もここが元祖!
実家が野球場のすぐ近くにあり、
ちょうどホームチームである「釜山ロッテジャイアンツ」の
シーズン最終戦があったので、嫁はんと二人で野球観戦もしました。
20年ぶりの地元での観戦に嫁はんは大興奮。
ロッテジャイアンツは応援が熱狂的なのが有名です。
まあ「阪◯ファンのようなもの」だと思っていただければ早いかとw
8回ぐらいになるとどこからともなくオレンジ色のビニール袋が配られ
それをこんな風にかぶって応援するのがロッテジャイアンツの格式高い「伝統」です。
試合結果は...4:2でLGに快勝!
ちなみに負けたときのガラの悪さも「阪◯ファン」っぽいので、
勝てて本当によかったですw
今回は日程に余裕があったので
親戚の車を貸してもらって、あちこち郊外にも足をのばしました。
世界遺産となっている慶州の仏国寺とか。
故・盧武鉉元大統領の実家がある峰下村とか。
そしてここは...
あれっ、日本???
ではなく浦項市にある九龍浦という漁村。
日本統治時代に多くの日本人が移住したときに作られた街並が
残され(というか放置されていた)、最近日本コンセプトを打ち出した観光地として脚光を浴びています。
あちこちで着物や浴衣姿にコスプレした韓国人の若者の姿を見ることができます。
ほんの10年前にはとても考えられなかったことであり、
韓国も変化しつつあるんだなあ...ということを考えさせられました。
もちろん遊んでばかりいたわけじゃありませんよ!
しっかり秋夕の準備もしました。
秋夕当日の朝にする「茶礼」という儀式のためのお供え物の準備、
これが秋夕のメインイベントと言っても過言ではありません。
まずは市場で買い出し!ものすごい人でごった返していました。
帰って来たらひたすら揚げる、揚げる、揚げる
You can fry, You can fry, You can fry!!
数時間におよぶ油との死闘が終わり(食べてもいないのに胸焼け)
翌日はこんな感じに
ということで、めでたく親戚そろって秋夕を送ることができました。
この秋夕に関してはまだまだいろいろ書きたいことがあるのですが、
それはひとまず次の機会にということで...。