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秋の日本滞在日記 初日の楽しい打ち合わせ編

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今回の一時帰国のメインのお仕事は陶器の窯元めぐりでした。

OISHIIプロジェクトの準備段階の一つとしての訪問です。

(ちょっといつになく真面目モード。笑)

 

今回ご一緒している井澤コーポレーションの井澤社長、「陶器のことを深く知ってもらいたい。それからプロジェクトを開始したい。」とおっしゃられて今回の窯元めぐりが実現しました。

 

社長のお考え通り、この旅を終える頃には、限りある資源である土について、そして心を込めて器を作る人を知ることで今まで以上に器への愛着が湧いてきました。

 

私自身、器は好きですし、お料理のお仕事をしているので今までに器のお仕事をお受けしたことはあります。

その時は、送られてきた器を見て、「色、形、質感」からお料理を考えていました。

美味しいお料理をご紹介することが私の仕事ですから、もちろん精一杯美味しいを追求したつもりです。

 

ですが、今回旅を終えて、その器が生まれる背景やストーリーを知ると、「どんなお料理を盛りつけよう?」作り手の方やその場の思い出が溢れて「色、形、質感」だけではない、愛というスパイスがプラスされてお料理がさらに楽しくなると確信しました。

 

お店で見る素敵な器。

本当はその背景に温かな優しいなストーリーがあってもっと価値のあるものだと思います。

今回の旅を通じてそんなことを少しでも皆様に伝えていきたいです。

 

限りある資源の土、作る人がいる。

私は食卓の美味しいを伝える人。

私もまだ器に関しては1年生。

好奇心を持ってワクワクしながら臨場感いっぱいに伝えていきたいと思っています。

 

出発の朝は東京駅に7時15分集合!

お天気も良くて最高のスタートです🌟

 

新幹線から日本一の富士山がこんにちは〜〜〜!

新幹線のぞみなのでスピードはハンパありません。

タイミングが合わずなかなか良い写真が撮れない〜〜〜><

ご一緒に行ったMさんが窓側の席だったので何十枚も撮ってくれた中の1枚です。(笑)

 

 

名古屋からは近鉄線に乗りました。

四日市までは意外にすぐ。

 

四日市に来ることがあるなんてまだ信じられない心境。(笑)

駅には竹政製陶の社長がお迎えに来てくださいました。

 

竹政製陶

住所:三重県四日市市東阿倉川337

TEL:059-331-5421  

 

竹泉窯の歴史創業120周年を目前に控えた竹泉窯は、萬古焼(三重県四日市市)の産地の中でも特に古い歴史を持つ老舗メーカーです。初代・竹内政吉より代々伝わる「一生一品」の精神とは、単に個人が生涯残す成果の指標を意味するだけでなく、日々のものづくりとひたむきに向き合う職人魂の現われです。(HPより抜粋)

 

萬古焼の歴史についてはこちらをご覧ください。

↓   ↓   ↓

萬古焼の歴史|萬古陶磁器振興協同組合連合会 - ばんこの里会館

 

 

 

外には焼く時のガスタンクが。

1回につき1タンクが使われるそうです。

器の日光浴。

 

扉を開けていよいよ見学開始です。

ドキドキワクワク!

神聖な気持ちでまずは周りを見渡します。

原料となる土。

作るものによって使い分けているそうです。

 

えええ?目を疑うジンバブエの文字。

熱に強いという特性を生かしたものにはペタライトというジンバブエの土を混ぜることもあるそうです。

 

耐熱陶土には「ペタライト」という鉱石が含まれており、これにより熱衝撃に強い陶器を作ることが可能になります。竹泉窯では、製品の品質を保つため原料の調合から全て自社で行っています。土の状態はそのときの温度や湿度によって異なるため、常に細やかな管理が必要です。(竹政製陶 HPより抜粋)

 

配合して混ぜる土。

業者にお願いしてすでに配合済みのものを使うこともあるそうです。

土を溶かしたものをこんな風に型に流し込みます。

 

 

 

 

 

型から出すと!わ!!!ビューティフルなシェイプ。

 

一つ一つ手作業なんですよね。

こんな風に職人さんは毎日かわいい我が子のようなものを作り出している。

 

 

 

 

そしてこれを乾かして素焼きにします。

 

 

 

お皿の場合はこんな風に切って・・・

機械の上に乗せて・・・

整えて

・・・

ってこの作業だってやはり経験を経て熟練の技が必要だと思うのです。

ぺったんこ!と、ここは機械がやってくれます。

ここでくすくす><(笑)

にょろにょろ〜〜と縁が出てきて、どう見ても蕎麦でしょう。(笑)

って、そこまでウケる必要はなかったのですが、なんかウケてしまいました。あはは。

さて、このお皿はどこへ行くのでしょう?!

ロンドンにも紅花さんはあるので親近感。

ロンドン支店にもこのお皿たち来るのかな?!(笑)

世界展開のレストラン紅花のお皿を請け負う竹政製陶さん。

老舗ということがこんな一コマからもうかがえます。

 

途中ちょっと外に出て見ました。

この煙突を見ながら5代目竹政製陶の竹内社長の少年時代の思い出をお聞きしました。

学校帰りもこの煙突が家の目印。昔はもっと高さがあったそうです。

この煙突を見上げていた少年が今は社長になって未来への架け橋。

なんかうるっとしてしまった瞬間です。

イギリスに住んでいる私がこんな素敵なストーリーをお聞きしていると自分がここに来ている意味を前向きに考えます。

 

さて、また戻って今度は釉薬で色をつけたり絵付けのステップです。

 

なんだかほのぼのするイラストではありませんか?(笑)

私は犬を飼っていますが猫ちゃんも大好きです🌟

 

こんなかわいいイラストの絵付けをしている方とお話する時間をいただきました。

作業する場所の目の前に、ニャンコの日めくりカレンダーがありました。

毎日違うニャンコを見たらインスピレーションが湧いてきそう^^

 

 

絵付け、釉薬が終わったらいよいよ本焼きです!

わぁ〜〜こんな風に並べるんだ〜とびっくり。

焼きあがった器たち🎵

 

まとめてみると・・・

竹政製陶様のサイトからお借りしました。

↓   ↓   ↓

 

製品ができるまで

 

いろいろな場面を見せていただきながらプライベートツアー。

本当に貴重な時間を過ごさせていただけて感謝の気持ちでいっぱいです。

 

オフィスに戻り、ふと見つけた・・・この子。

ブーブー!

豚を模った陶製の蚊遣り豚。

四日市の萬古焼のものが有名だそう。

日本の夏の風物詩ですよね。

 

こうしたほのぼのしたものはこれからもずっとずっと残って欲しい。(笑)

「道具の提案」
心地よさとは感じるものであり、目には見えないものです。
いつの時代でもその心地よさを道具に残していくこと、それが私たちの考える変化であり、ものづくりの原点であると考えます。(HPより抜粋)

 

萬古焼耐熱陶器は熱衝撃に強い。

5代目の竹内社長はニュージーランドで生活されたご経験がおありで、その時のお話もとっても興味深かったです。

オーブン料理ってとっても簡単だけど見栄えもするし最高ですよね!と意気投合。

人生初めての窯元見学を最高に楽しくご案内下さりありがとうございました。

 

 

この後は期限限定の萬古焼きの展示会があるということでお伺いしました。

驚きの連続!続きます。

 

12月7日(金曜日)と12月8日(土曜日)に行われる自宅での特別レッスンですが、キャンセルが出たので改めまして募集させていただきます。

ご興味がある方はぜひこちらから詳細はこちらからご覧ください〜🌟

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