相談の中でも断トツに多いのが既婚者同士のダブル不倫。
その次に多いのが
今回の事例にあるバツイチ女性との不倫関係です。
既婚者であれば
相手の夫に知られる事が怖くて切れる場合がありますが
バツイチだと厄介といえば厄介。
図太くて不倫を認めない
怖いものがないと言わんばかりに
強気な態度で不倫を続ける女性がいるのです。
（この態度はダブル不倫でもバツイチ不倫でも同じですけどね）
夫の不倫相手は妻もよく知る相手だった。
夫と妻は同じ職場で昔働いており
その時の妻の部下だった人物。
知った時は「え！あの子と不倫してたの？あの子が私を裏切った？」
子供のために必死で働いていた姿を見ていたので働き者で素直な人物だったようです。
妻が可愛がっていた部下だったこともあり
裏切るわけがない。嘘であってほしい気持ちと同時に裏切られたことへの怒りがこみ上げた。
私（妻）の事を、よく知っているのに
夫と不倫関係である事に妻は何がしたいのか
なぜ不倫関係になれるのか意味が分からないと言う。
当然ですよね。
このケースの場合
よく知る部下ということもあり
直接会うことの効果はいうまでもないでしょう。
相手女性に妻は直接会うことにしました。
当日
妻の顔を見ると部が悪そうな表情で
反省の色は感じない。
あなたとはもう上司と部下の関係ではないという態度が
不倫女性から感じたという。
もう上下関係があるのではなく
女と女の戦いであり
平等の立場に持っていきたい気持ちの現れともとれたというのです。
負けたくない！
そんな気持ちが相手女性にはあったのでしょう。
しかし、不倫関係を認め謝罪した。
妻は
子供のために働いていた事をよく知っていたので
慰謝料請求する事に躊躇しましたが
そこは関係ないと後押ししていたので慰謝料。不倫女性は払うことに同意しました。
よく知る部下である不倫女性。
これで切れたと思っていましたが
不倫関係になると
上司と部下であり、仕事中はお世話になっていた事など関係ない。
不倫女性の気持ちのない謝罪の雰囲気から
水面下もあると想定はしていました。なのでそれほど慌てる事なく次の対象です。
再び、不倫女性に連絡をしました。連絡した時点で相手女性は感じたので逃げる事なく会う約束をつけました。
水面下が続いている事を伝えると
これまた１度目の不倫同様
あっさりと認めた。
（むしろ夫の方が水面下で会っていることを認めない。女性の方が肝が据わってるのでしょう）
そして前回会った時は持ち出さなかった両親の事。妻は、働いていた時から部下である
不倫女性が両親について相当怖がっていた事を知っていたので
妻は
「あなたの両親にこの不倫のことを伝えます」
と言うと、一気に部下の顔色が変わり
あの太々しい態度が急変し、強気の態度からかなり弱気な態度に変わりました。
それだけ両親に知られること知られることで
何をされるかわからないぐらい怖い
存在なんだと話は聞いていたが
予想以上の怖さを感じている事がわかった。
「それだけは言わないでください！お願いします！もう絶対に会いません！」と強く主張してきたのです。
「二度三度と繰り返させる不倫をこのまま見過ごすわけではいかない、絶対に両親に伝える！」
「それだけは本当にやめてください！」
「自分勝手だよね！不倫しておいてそれももう会わないと約束したよね！それなのに両親に言うな！って、あなた何を言っているか発言の意味わかる？」
部下は何も言えませんよね。
もっともな事ですから。
妻の言う通りだと
この辺りから相当反省の色がやっと見えてきました。
（反省の色というか親に言われたくないから反省せざるを得ないです）
結局、二度目の慰謝料を払うという事で示談で決着。
不倫女性は
妻へ不倫への謝罪はありましたが
親に知られたくないからの怖さ故の謝罪に
なんともいえない気持ちにはなりました。
しかし
これでもう完全に切れたとわかる部下の態度であったため
少しは謝罪の気持ちがわかったようです。
これで二度と会う事はないでしょう。
その後
部下である不倫女性は会社を辞めました。
子供のためにと
働き者でしっかりものだった事を一番知っていたのは
上司の立場であり今回不倫された妻です。
相手の女性の事を気にする事ではありませんが
子供のためにというのなら
子供にも堂々と会える関係を築いてほしい。
と
カウンセリングの中で話した妻は
妻の顔ではなく
上司の顔として部下には
今後、自身の人生を見失わないでほしいと願っていたのでした。
部下にはない
大きな心の器で
この問題を終結させました。
いとうゆうじでした。
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