九州講演&神社ツアーを終えて、
今日の荒川祐二さんは、
静岡県は沼津市立高校中等部で講演会☆
こうして繰り返し呼んで頂けることは、
本当に嬉しいことです。
素敵な時間をありがとうございました☆
そして、
今日というか、
昨日熊本から家に帰った後のお話☆
ガチャリ。
あ&ス「だー!!お疲れさまー!!!!」
あ「た、楽しかった九州講演&神社ツアーでしたが、
さ、さすがに移動の連続は、
疲れますね…」
ス「まぁ本来俺たち神々は疲れへんけども、
お前が疲れたら、
単純にお前の鏡の存在である、
俺たちのエネルギーも落ちるわな」
あ「それにしても曜日感覚が無さ過ぎて…、
今日(昨日の夜の話なので日付的には23日)って、
祭日でしたっけ?
何?『勤労感謝の日』?」
ス「………」
あ「なに黙ってるんですか?」
ス「『勤労感謝の日』…。
まぁ現代ではそう言うんやろうな」
あ「何すか?他に何かあるんすか?」
ス「『新嘗祭(にいなめさい)』じゃ、ドアホッ!!」
あ「ビクゥッ!!」
ス「前の八幡宮の時と言い、
神のことを書き続けながら、
未だに『新嘗祭』も知らんとは、
ほんまに知識も毛もない、
このハゲ頭が!!」
あ「『新嘗祭』って、
あ、あの鳥好きの演歌歌手…?」
ス「それは新沼謙治や!!」
『勤労感謝の日』というものは、
昭和の時代に作られた話で、
それより遥か古代から、
この11月23日という日は、
『新嘗祭』を行う大切な日や」
あ「に、『新嘗祭』って何しますのん?」
ス「ハァー…(溜め息)。
もう説明するのめんどくさいから、
俺はもうええわ。
ヘイカモン!!」
あ「?」
…。
……。
………。
…………。
ス「天孫ニニギ~!!!!」
ラブ&ピース!!イエ~~~!!!!」
あ&ス「(相変わらずチャラい…)」
ニニギ「お前らが呼んだんだろうが。
僕は天孫だぞ?」
あ「ま、まぁそれはそれとして!!
何でニニギさん?
ていうか、そもそも『新嘗祭』ってなに?」
ス「おい、バカ殿。
答えたれ」
ニニギ「誰がバカ殿だ。
僕は天孫だぞ。
『新嘗祭』というのは、
古事記、日本書紀にもきちんと記載されている、
遥か古代から続く神事。
簡単に言うと、
宮中始め、全国各地の神社で、
新米を神々に捧げ、
お米の収穫を祝う儀式のこと」
ス「どうした?」
あ「そう言えば、
昨日熊本で行った加藤神社でも、
『新嘗祭』って書いてた…」
ス&ニニギ「このハゲー!!!!!!」
この甘やかされて育ったバカ末っ子が」
ニニギ「神のことをこんなにも書き続けているのに、
こんな無知な男は初めて見た。
まったく、ヘンテコな男だ。」
あ「知らなければ今から知ればいい!!」
ス&ニニギ「開き直んな、ドアホッ!!」
あ「ビクゥッ!!
そんな怒らんでも…って?」
ス「小春、甘やかすな。
こういうのは甘やかしたらすぐに調子に乗る」
ニニギ「天孫の僕もビックリだ」
あ「で、『新嘗祭』については、
何となく分かりましたわ。
でも何でニニギさんが関係ありますのん?」
ニニギ「それはだね!!天孫である僕、僕、僕!!が、
天孫である由縁を!!
そうして立派な天孫になっていった経緯を、これから…」
あ&ス「ええからはよ喋れや!!」
ニニギ「ビクゥッ!!
な、なんだその口の利き方は!!
ぼ、僕は天孫だぞ!!」
あ&ス「わかった、わかった。
天孫ニニギ、天孫ニニギ」
…そもそもだな、
なぜ『新嘗祭』は米の収穫を祝うのか?という話。
ここで突然、『ニニギクイズ』。
日本の最高神は誰?」
あ&ス「アマテラスオオミカミ~~~(大山のぶよ風に)」
孫である僕、僕、僕!が地上に降り立った、
『あの』有名な出来事の名称は!?!?」
あ&ス「ボンボン天から追放事件」
ニニギ「『天孫降臨』だ、バカ野郎」
あ&ス「(笑)
はい、すいません(笑)」
ニニギ「その『天孫降臨』の際に、
偉大なるおばあちゃん、
天照大神が僕に何かの言葉を授けた。
ここで『ニニギクイズ part3』。
どんな言葉を授けたか?」
あ&ス「寄り道してはいけませんよ、買い食いしてはいけませんよ、知らない人についていってはいけません…」
ニニギ「『初めてのお使い』か。
『天壌無窮(てんじょうむきゅう)の神勅』!!
聞いたことあるだろ!!」
あ&ス「ナントナク、アリマス」
ニニギ「『天壌無窮の神勅』とは、
僕、僕、僕!がこの国の王となる上で、
おばあちゃん(天照)から授けられた、
守るべき教えのうちの一つ。
現代風に簡単に言うならば、
『この稲穂が実る自然豊かな、この国の王としての自覚を持つこと』。
この言葉を守って、
僕はこの国全体に水種を撒き、
そして年月の繰り返しの中でも、
稲穂が実り続ける豊かな国の礎を築いたんだ」
そう聞くと、
やっぱりニニギさんって、
すごい神さまですよね」
ス「まぁ自分で言うのはどうかと思うけど、
こいつ(ニニギ)の場合は、
何をどう頑張っても『アマテラスの孫やから』という言葉で片付けられる、
可愛そうな一面もあるしな」
あ「あーー、その気持ちは何となく分かるかも…」
ス「血筋というものは当然良い面もあれば、
本人にしかわからない、
独特の苦労や辛さもあるからな。
こうして聞くと、
ニニギもこの国の礎のために、
自分にしか分からない孤独の中、
よくやってくれたもんよ」
ニニギ「そうだそうだー!!もっと言え!もっと言えー!!」
あ&ス「自分で言うな」
ス「まぁとにもかくにも、
『新嘗祭』。
これは実は宮中に於いても最も重要で、
かつ過酷な儀式とも言われている。
簡単に言うだけでも、
松明の明かりが照らす、
手助けの采女(うねみ)二人以外、
誰も立ち入ることが許されない神殿の中、
白装束に包まれて、
全国から献上された米や粟の新穀、
新米から作った酒を神前に供え、
拝礼をしながらこの一年の五穀豊穣と、
民の幸せを祈る。
大半が正座で行われるその儀式は、
暖房もない寒さの厳しい中、
夕方から翌未明にも及ぶ。
その儀式の目的がすべて、
『国の繁栄』と『民の幸せ』の為やねんから、
本来で言ったら、
忘れてほしくない儀式やねんけどな」
よくわかりました。
こういったことを知った上で僕らが出来る、
心がけとかはありますか?」
ス「まぁ『生きていけること』、
『生かされていること』、『元気に働けること』への感謝かな。
後は古代の人にとっては、
『米作り=仕事と繁栄』の象徴でもあったから。
『米を作れ』とは言わんけど、
儀式を行う方々任せにするのではなく、
自分は自分の役割で、
これからの繁栄を祈り、
『また次の年の新嘗祭には、よりみんなが幸せな状態で迎えられますよう』と思いを持って、
生きていってくれたら、
神にとってこれ以上嬉しいことはないわな。
結局神が人に願うことというのは、
『全員に幸せになってほしい』ということやから。
その考えを持って生きてくれている人を、
応援したくなる」
あ「そうですよね。
僕自身もその気持ちを忘れないように…」
ニニギ「そして!何より忘れてはいけないのが、
今日の話の肝である、
『新嘗祭』の礎を築いたのは天孫である、
僕、僕、僕!!ということ!!」