まずは皆さんに御礼を☆
昨日の小野寺S一貴さんとの、
仙台出版記念講演会は、
１３０名を超える多くの方々にご参加頂き、
大盛況のまま終えることが出来ました☆
スタッフの皆さん、
そして、
参加して下さった皆さんに、
心より感謝申し上げます。
本当にありがとうございました☆
※これからの全国の『神訳 古事記』出版記念講演会情報&申し込みはこちらから☆
そして、今日のお話☆
『スサノオと菅原道真の魂を巡る旅』。
昨日、岩手県『菅原神社』にて、
改めてミッチ―こと菅原道真さんの魂に触れ、
ミッチ―が生前大好きだった梅の実のお守りに、
思いを込め、
そうして僕らは、
いよいよミッチ―の奥さん、
宣来子（のぶきこ）さんの鎮まる地へ…。
一ノ関駅から車で約４５分。
『学問に没頭する余り、
苦しい生活をさせてしまった家族は、
自分のことを恨んでいるかもしれない』
昨日のミッチ―の胸中を聞いていたからか、
車中、僕らに会話はなかった。
…。
……。
………。
…………。
あ「…着きました…」
そこにあったのは、
その名の通り、
『菅公夫人の墓』と書かれた場所。
あ「…この先に…宣来子さんが…、
いらっしゃるんですね…
道「………」
僕のその言葉にも誰も何も答えることは無く、
ふと見るとミッチ―は、
もう既に涙を流していた。
ス「道真…大丈夫か？」
（塩推神さんこと）塩ジイ「もし嫌なら…」
（因幡の白兎こと）因幡「やめておいてもいいでやんす…」
道「いえ…すみません…。
つい…感極まってしまって…。
決して嫌なわけではありません…。
参りましょう…」
一同「………」
あ「…それでは…行きましょうか…」
そうしてゆっくりと階段を上り始めると、
歓迎の証だろうか、
前方から前が見えないほどの光が溢れ、
僕ら全員を包み込んだ。
その光の中をゆっくりと、
ゆっくりと歩み、
いよいよ宣来子さんが鎮まるお社が、
目に入ってきた。
まばゆいほどの光に照らされたそのお社は、
まるで主人の来訪を歓迎しているかのように、
再び大きな光を放ち、
そうして、
いよいよこの時がやって来た…。
あ「じゃあ…行きましょうか…」
そうして僕らは社の前に立ち、
その中にある宣来子さんの魂の鎮まる石碑に、
心を込めて参拝。
…。
……。
………。
…………。
そして、
そこに…？
菅原道真公の妻、
宣来子さんの魂が形となって姿を現した。
宣来子「…あなた…」
道「宣来子…宣来子…」
１０００年以上もの時を越えて、
再び巡り会う二人の魂…。
僕らも言葉を出そうにも出す言葉が見つからず…。
ただ傍らで、
二人の魂が過ごす時間を
見守ることしか出来なかった。
道「宣来子…宣来子…。
お前に…お前たちに…」
宣来子「…あなた…」
道「ずっとずっと…辛い思いを…させてしまった…」
道真さんのその言葉に、
宣来子さんはゆっくりと微笑んで言う。
宣来子「いいえ…。
決してそんなことはございません…。
私は…私たちは…ずっとずっと…、
幸せでしたわ…」
道「…こんな…こんな父親だったのにか…？
学問ばかりで家族を省みることもせず…、
挙句の果てには自らの失策によって、
路頭に迷わせた俺が…」
宣来子「あなたが一生懸命生きた人生ですもの。
その人生を信じてついてきたことに、
何の悔いがあるというのでしょう？」
道「うっ…うっ…うっ…」
宣来子さんのその言葉に、
道真さんは泣いた…。
声をあげて、
滂沱の涙を流し、泣いた。
宣来子「私たちはずっと…幸せでしたわ…。
学問に没頭する貴方の姿を見守ってきた日々も…。
時代を駆け上がっていった貴方の輝く姿も…。
そんな父親の背中を見て、
しっかり育ってきた子どもたちの成長を見守る日々も…。
そんな一つ一つが、かけがえのない宝物でしたわ…」
道「こんな…こんな…俺でよかったのだろうか…。
最後はこの地で辛い思いをさせたのに…」
宣来子「岩手の地に来たことも、
私たちが貴方を信じてついてきたことの結果なのですから。
そこになんの悔いもございません。
むしろ誇りに思うことですわ。
…だって私たちは、
そんな菅原道真という男を愛し、
人生を捧げる覚悟を決めたのですから…」
道「うぅぅぅぅっ…うぅっ…うぅっ…！！」
宣来子「…あなた…ありがとう…。
ずっとずっと…お慕いしております…」
その光景に、
気付けば僕らも泣いていた…。
溢れる涙を止めることが出来ず、
全員が泣いていた…。
道「宣来子…宣来子…、
ありがとう…ありがとう……」
宣来子「こちらこそ…。
あなた…ずっと…ずっと…幸せでしたわ…」
そう言うと、
宣来子さんはゆっくりと姿を消していった。
そこに確かにある魂を感じながら、
僕は『菅原神社』で道真さんの魂を込めた、
梅の実のお守りを供えた。
確かにそこに、
一つをこの地の、
誰にも迷惑の掛からない所へ安置した。
すると…？
道真さんと宣来子さん、
二人（神）の魂が入ったその梅の実のお守りは、
再びそこに幸せいっぱいの夫婦の魂を、
映し出した。
ス「よかったなぁ…」
塩「そうじゃのう…」
因幡「泣いちゃったでやんす…」
あ「これで…少しはミッチーに…恩返し出来ました…か…？」
ス「十分過ぎるぐらいやろ…。
ほら見てみ…あの道真の嬉しそうな顔…」
…。
……。
………。
…………。
僕ら人間はつい、
神さまにしてもらうことばかりを考えてしまう。
けど小さなことだって、
きっと僕らが神さまに出来ることがある。
こういった一つ一つは、
もしかしたら僕が見ている世界だけの
自己満足の行動かもしれない。
でもこういった一つひとつの
『気持ち』を持って、
これからも歩み続け、
『してもらう』ことばかりではなく、
自分自身も神さまに、人に、そしてすべてに、
『何が出来るか』を考え、
神さまと人が
共に歩んでいく未来を作っていけたらと思う。
『お互いさまのおかげさま』。
『大切なものを、いつまでも大切に』
その言葉を大切に、
これからもずっと…。
※今回の梅の実のお守りは、以下のお三方から手作りでご提供頂きました。この度は本当にありがとうございました。
※梅の実のお守りの現地への安置は許可のもと行っております。
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