カナダの生活日記17年落ち6気筒スバルの整備
友人から上物の6気筒中古スバルを買ってからずっと乗っているのだが、走行距離が242,000キロと規定の交換時期をとっくに過ぎているので、この度くたびれた足回りを一掃した。2006年製で24万キロは北米中部の基準では年間2万キロ以下となり、過走行とはならない。17年落ちであと8年で州政府からクラシックカーの認定をもらえる。そうすると保険代がさらに安くなる。私は以前スバルで営業をしていたのでその伝で独立したメカニックを知っており、今回も友人の一人に頼むことにした。ドイツのザックス製のサスペンション、アクスル、パワステ一式とざっと部品代だけで40万円程。保険屋の評価額が80万円の旧車であるから、追加で改装する場合はあと40万円ぐらいが限界だろうか。オカミサマの一言が怖い笑。自分も手伝うという事で工賃は友人の言い値で払っている。6気筒水平対向エンジンを積んでいるスバルは珍しくなっており、特にこの世代のエンジンは90年代のポルシェのエンジンを参考にスバルが高度な可変式バルブシステムを導入したいわば和製ポルシェワゴンである。燃費は悪いがエンジンの噴き上げなどは最高に良い。内装も緩衝材が多く入っているため車内は最近のレクサスRXあたりとあまり変わらないくらい静かだ。ただし車長が長い割に車内が狭く、運転席以外は殆どスポーツカーの様な乗り心地である点は残念だ。運転席はかなり乗り心地が良い。このまま息子が16歳になるまで乗り続けて誕生日にあげる予定である。あと12年もあるのでそれまでもつだろうか笑。その頃には正真正銘の旧車になっている。すっかり直して乗り心地が新車同然になって家に戻ると、廃棄漏れの音がする。購入した時から少しずつ進んでいたミッドパイプの腐食がついに限界に来た様だ。限界などとうに過ぎていた。完全に二つになっている。冬が5ヶ月続く雪国で17年間も塩風にさらされていながらよく持ったものだ。この頃の日本車は本当によくできている。さて腐食で折れてしまったレゾネーターを残す必要は当地では特にないので、パイプを直管にしてしまう事にした。友人が先生になり始めて溶接を勉強した。結構それなりにできたので自分では大満足である。真鍮鋳造や銀蝋付の経験が役立ったようだ。これからも長く乗るつもりだが300,000キロに達したらエンジンブロックより上のヘッドとピストンシリンダー部分のオーバーホールをする必要があるだろう。幸い20-30万円ほどで出来るが、残りの予算40万円で足りるのだろうか。。。。車検のない国では消費財の寿命も3、4倍に長い。