日本の父が私の長男へプラモデルの蒸気機関車を送ってきた。
一緒に作ってくれという事だったが、4歳児がこれを組み立てているところを見たら大変な事になる。という事で、完成させてからクリスマスプレゼントであげる事にした。
D52型蒸気機関車
D52型蒸気機関車は戦時下に旅客機のC62型機関車のボイラーを貨物機に転用するためデゴイチの代車に載せ替え、大馬力の貨物専用機として誕生した機関車だ。実機には当時の鉄不足などが顕著に現れ、除煙板やテンダーの一部がが木製に鉄枠で作られていたり砂箱が簡易な長方形にされるなど当時の日本の貧しさと日本政府の無理強いが垣間見れる。なんとも想像を絶する時代だったのだろうが、きっと徐々に悪化する時勢の波に国民は翻弄されるのみだったのだろう。
このキットであるが、動輪部分など全体的にデフォルメされており殆どD52には見えない代物だ。C58くらいにしておけばまだ似ているかもというデザインだ。おそらく40から50年前の設計のプラモデルだろう。私もこういう古いプラモデルを父の実家の納戸から引っ張り出してきて作った事がある。6-7歳だったが、こう言ったビンテージ品は動くものが多い。これも動くプラモデルだ。
とりあえずモデリング用の接着剤が無いので彫刻刀とゴリラ社の瞬間接着剤で作る事にした。
昔のプラモデルはバリが多くそのまま切ってもハマらない。タミヤはその点素晴らしい。このキットはアリイ製である。
とりあえず完成した1-B-1コロンビア(本来は1-D-1)のD52.
ボイラー部に単三電池を入れるように作られている。
3日もかかった。笑。
こんな高度な組み立てを小学生が難なく作っていた日本人がモノづくり大国を築いたのも頷ける。それにしても現在の子供達は同じ技術を持ち合わせているのだろうか。


