対馬レポート⑥【 時空を超えた某所 】
道なき道を歩き、導かれた古代の神座(カナクラ)龍宮城
”生の神” こういう次元の表現であっているのかも全くわからない、実態がないから神なんだけれど、その ”実態のなさ” を目の当たりにすると、思考すら、声すら、息すら、空気すら、時空ですら、全てが止まる。
ただただ、ソレを守りながら樹々たちが「こっちだよ、こっちだよ」と二人を誘うだけ。
全く違う時空に飛ばされた感覚で、険しい道なき道、苔におおわれた滑る岩肌に試されながらも登山・下山している途中、幾度か「2020年2月18日」に戻れるだろうか、、、と夫と会話しながら黙々と探検をした。
むしろ、無事に迷わずに帰れるのか、すべって滑落しないかなど、この《某所》は遭難、事故、など、人を居つかせないパワーがあることを後に知るのだが、私たちはむしろソレがどこにあるかさえもわからないまま、勘で見えないナニカを感じながら黙々と登った。
対馬についた夜に、先日アップしたレポート⑤の南と北に行く途中に、どこに立ち寄るか悩んでいた際、地図で色々地形などを見ていて「これは、、、」と直感で選んだ場所がある。
しかも、私の幼名が入っていたこともあり「ここだな」と絞った。
特に何があるかもわからず、対馬は無人の神域も多く、形になっている神社でさえ無人。
つまり、案内人はいない。
でも、これでいい。
先に知識を入れるよりも、私は自分の経験から最初だけは「勘」を頼りに、出来るだけ無計画で、その時その時に導かれるままにいくことにしている。
夫も同じタイプで、最低限のことは決めつつも、予定は未定。感性でいい。
あとで、専門家の友人に聞いて答え合わせすればいいや(笑)と。
これが本当に、後に、凄いことがわかる(笑)。
さて、この場所を『某所』と呼ばせて頂く。
というのも、生半可な気持ちで行く場所でもなければ、私たちが登る2週間前に奥宮を目指していた男性が遭難をして大変なことになっていたのを、下山後のランチ先にいた島人のマダムから聞いたからだ。
その人は結局某所には辿りつけずに、違う道にそれていってしまったようだった。
ある程度登りきると、ちょうど2枚目の写真がみえて、え!!何あれ!!となった。
近づかなくてもご神体が、こんな遠くからも見えていた。
既にここで、一瞬、たじろいだ。
というのも、今まで経験したことのない神域とピントがあってしまったから。
初めてみるご神体にも衝撃を受けると共に、巨石の凄まじさと、ここを長く守ってきた祈りと、生の神様!!と目の当たりにするともう、こうんな言葉の表現でさえも、とーーっても陳腐。
本当に陳腐。
この山自体、まるで乳房のような山だった、宗像(胸形)と繋がっているような、そんな感覚さえ残る。
だから、もう「ソレ」については書かないことにする。
書けば書くほど、それていく気がする。
だから、写真をみて感じてほしい。
それも全体の写真はアップしない。
拝んで祝詞を奏上している姿、そこにあった人工的に作られたアマテラスさまだけ。
写真でもやっぱりそれを伝えるには限界があるし、正直、生すぎて撮影した全てはアップできない。
自分の中の研究・参考資料として留めておこうと思う。
というのも、ここを管理されている関係者の方に「公にしたり、テレビやメディアに出ては困る」という言葉も頂いていることを聞いたからだ。
ここを守るために、島民で、もっと広めてもいい~という意見と、いや、ダメでしょう~という意見があるのは至極当然のこと。
「あんたは、強く神様を信仰している、入ったときからそう感じていた」とそのマダムは言ってくださり、、、
きちんと素性や、古神道やシャーマニズムの取材も兼ねて来ていますという事情を話すと、ほっとしてくださっていた。
神域中の神域って、島人の方々からしてみたら、変なスピ系などに無暗に荒らされたくないもの。
結局1時間近く、マダムとは話し込んでしまった(笑)。
神様は、優しそうにみえるかもしれないけれど、とーーーーっても厳しく、恐ろしく、一歩間違えたら魂でさえとられるだろう。
私はそう感じている。
そういう場所に、三次元で、まさか出会うとは思ってもみなかった。
ただ、これだけは言える、山の上でも、私の中では海の底だった。
登っているときも、水の中にいるような、無重力を感じるときさえあった。
ずっと20年近く探していた繋がりを、ある意味で集大成をみつけた。
つまり龍宮、そしてそのマダムの名前をうかがってびっくり、「城」さん。
つまり、龍宮+城、に行きついてしまったのだ。
夜に落ち着いて、この経緯を話し、写真を詳細に送るとすぐに文献を調べてくれて「神座(カナクラ)」と教えてくださった。
金倉=カナクラ=神座、これは、中々文献にも残っていないぐらいの古い、神様がいつく場所。
場所っていう表現もなんか変だな。。。
夫がいなかったら奥宮にはたどり着けなかったと思う、でも怖い感じは一切なかった。
地元の人によっては、色んな云われや事故もあったから、怖いイメージもあったようだ。
私にとってここは、怖い、恐れ、こんなのは全くなかった。
最も驚いたのは、、、
「ゆうはんがいる!!」
と夫が叫んだ声だ。
そう、こちらの写真、、、
人工物だけれど、、、他人と思えない、、、な。
私は私をみた、私も私をみた。
そうんな経験をした。
対馬レポート①はこちら
対馬レポート②はこちら
対馬レポート③はこちら
対馬レポート④はこちら
対馬レポート⑤はこちら
対馬レポート⑦はこちら
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