「すべての始まりは、生体リズムの乱れから」
その6 片頭痛は予防すべきです
これまで、長々と生体リズムについて、繰り返し同じ様なことを述べてきましたが、結局、申し上げたかったことは睡眠の重要性についてです。慢性頭痛とくに片頭痛を治療していく場合、まず念頭に置くべきことは、睡眠についての配慮です。
いかに優れた治療法を行っても、睡眠についての配慮が無ければ、片頭痛は治りません。
生体リズムの乱れが、この睡眠を十分にとれなくさせる要因としてあり、さらにストレスがあるということです。
このことを申し上げたかったのです。
そして、片頭痛予防を考えるタイミングが、この生体リズムを乱した時から開始すべきであることを述べたかったのです。女性であれば、初潮の際に片頭痛を発症した時点、男性であれば、20歳前後ということになります。
このように、片頭痛発症した時期にすべきであると言いますのは、私の経験から述べていることで、早期に行うことで、早く改善されるからです。
理想的には、初めて頭痛を感じた時にすべきなのですが・・
なぜ、このようなことを申し上げるのかは、理由があります。
それは、最近、専門家は以下のように述べているからです。
新説”片頭痛の発生メカニズム”
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12596697836.html
改めて、片頭痛のメカニズム
・・どのように考えるべきかについて
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12597888694.html
脳の視床下部は自律神経、睡眠、食欲、女性ホルモンの分泌などをつかさどっていることから、寝不足、寝すぎ、空腹、疲労、ストレス、ストレスからの解放、大きな音、強い光、強いにおい、人混み、気圧・温度・湿度の変化、飲酒や喫煙、女性なら出産、更年期、月経や排卵といった、ふとした日常生活の行動や環境の変化、女性ホルモンの変動などが、片頭痛を誘発するといわれています。ほかにも、電車などの移動中に見る窓越しの風景や、車やバスなどのエンジンの振動も脳の刺激につながるといいます。また、血管を拡張・収縮させるポリフェノールなどが含まれるオリーブオイル、チーズ、赤ワインなどの摂り過ぎも、片頭痛の引き金になることがあります。
片頭痛は頭部の血管がストレス調節物質であるセロトニンに反応しやすいという体質のために起こる病気といえます。
既にひどく痛くなったものを薬なしで治すことは難しいでしょう。
ただ痛くなりそうなとき,薬を飲まないでもある程度の対処ができます。
基本的に片頭痛は視床下部に何らかのストレスが加わると起こります。視床下部は体内の環境を常に一定に保つサーモスタットのようなものですから,外の気温が変化して体温に影響をあたえそうだ,とか,月経前などでホルモンバランスが大きく変化した,あるいは,精神的ストレスで常に緊張を強いられている,などの状態はすべて視床下部へのストレスになります。このストレスを緩和するためにセロトニンが使用されますが,セロトニンが使われて足りなくなると,血管が拡張して周囲の神経に触れ,ズキンズキンという片頭痛が起きるのです。
以上のように、脳の視床下部が、片頭痛を起こす原因とされています。
そして、片頭痛は遺伝的な病気の1つですが、多因子遺伝、すなわち体質の遺伝です。
受け継いだ遺伝子だけでは発症しない、生活習慣、環境の変化などが引き金となって片頭痛が引き起こされています・・
同じ多因子遺伝である高血圧症や糖尿病と同様に、生活習慣の管理が重要になるのです。 片頭痛も発症を予防し、痛みが起こらなければ治ったことになります。
片頭痛予防の第一歩は、何が自分の片頭痛の引き金になっているかを知ることです。
生活習慣で言えば、睡眠不足、あるいは不規則な睡眠時間、食事、ストレスなどが誘因です。さらに、ホルモンバランス、環境因子である天候(気圧、温度、湿度)、光、音などが密接に関係するのです。
こういったことから、自分の片頭痛を引き起こす誘因を知り、こういった誘因を極力避けることが原則とされ、このことが片頭痛の予防に繋がり、このことで「片頭痛が治った・・片頭痛から卒業できた」とされています。
このように無知の私達を愚弄するような論説を披露され、騙そうとされます。
私達は、決して騙されてはなりません。まさに、詭弁でしかありません。
再度、片頭痛は予防すべき頭痛です
今後、この点に関して私達一般人はどのように考えていくべきなのでしょうか。
これを考える場合、片頭痛がどのように起きてくるのかをまず知る必要があります。
片頭痛って治るの
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12611164055.html
そして、このことを念頭に置いた上で、まず最初に頭痛を自覚した際の対処の仕方が重要になってきます。ひとによっては市販の鎮痛薬で対処されるかもしれません。しかし、こうした市販の鎮痛薬は、いずれ効かなくなってくることを覚悟すべきです。
このため、まず最初に頭痛を自覚した場合は、CTを撮影してもらえる医療機関を受診され、脳のなかに異常がないことを確認してもらうことです。この段階では、ほとんどが緊張型頭痛の状態ですから、まず心配なし、と相手にしてもらえません。にも関わらず、何度も繰り返されることは間違いありません。この段階での緊張型頭痛は、取るに足らない頭痛として相手にされることはないのが現状ですが、この段階で”市販の鎮痛薬に頼ることなく頭痛を起きなくする”ことが大切になってきます。このためには、平生から前屈みの姿勢を知らず知らずにとっており、さらに体の使い方におかしなクセがあったりと問題があれば、長期間のうつむき姿勢が加わって容易に体の歪み(ストレートネック)を引き起こしてくることになりますから、この段階で、体の使い方におかしなクセがあれば、これをを是正し、長時間に渡るうつむき姿勢をとらないように工夫・注意し、体の歪み(ストレートネック)への移行を阻止することが大事になってきます。日頃から、肩こりを自覚すれば、指さし体操、肩こり・頭痛体操、首肩スットン体操、両手振り体操、背骨伸ばし、仙腸関節ストレッチ、あご引きエクササイズ、555体操等々適当なものを取り入れ肩こりを改善させることです。このようにして、市販の鎮痛薬に頼ることなく頭痛を起きなくすることが大切になってきます。
市販の鎮痛薬の服用といった安易な方法で、頭痛を誤魔化していますと後々将来、ツケがまわってきます。
このようにして、体の歪み(ストレートネック)を引き起こさないように務めることが極めて重要になってきます。これが、最終的に片頭痛を発症させる根本原因となってくるからです。
そして、家族および親戚のなかに”片頭痛持ち”の方がいらっしゃれば、当然、自分も将来片頭痛持ちになる可能性を秘めているものと覚悟すべきです。
ですから、将来の”片頭痛予備軍”と心得て対処しなくてはなりません。
そして、すべての始まりは、今回述べた”生体リズム”の乱れにあります。
このため、このシリーズで述べたことを忠実に厳守することが大切です。とくに、睡眠に対する配慮は極めて重要な位置をしめています。
さらに、ストレスによる影響からホメオスターシスのバランスがとれなくなります。
このため、ストレスによりマグネシウム不足が生じてきます。さらに「脳内セロトニン」の低下が引き起こされてきます。こうしたことから、早期からストレス対策として、「セロトニン生活を励行」していく心構えが必要となります。マグネシウム補充も必要となります。
また、ホメオスターシス三角には、自律神経、内分泌系、免疫系の3つの働きが深くかかわっていることは、以前にも述べましたが、自律神経系の調節には、”セロトニン神経系”が関与し、内分泌系は”ホルモン”と”生理活性物質”が関与し、免疫系には”腸内環境”が重要な位置を占めております。
内分泌系としての”生理活性物質”のバランスには、必須脂肪酸の摂取「オメガ3とオメガ6のアンバランスを引き起こさせない」配慮・食事の取り方に注意が必要です。
免疫系として、”腸内環境”があります。欧米型の食事に偏り、肉や脂肪・砂糖などを大量に摂取すると、間違いなく腸内環境は悪化します。このため、高タンパク・高脂肪の肉や牛乳などを減らし、野菜料理に漬物や納豆などの発酵食品を加え、「食物繊維」の豊富な食事によって、腸内細菌をよい状態に維持するように務めましょう。
”脳過敏”を引き起こす要因に対する配慮として・・
1.ミトコンドリアの機能低下にマグネシウム不足
2.脳内セロトニンの低下
3.体の歪み(ストレートネック)の長期間の持続
3つがあります。片頭痛の基本的な病態は「脳過敏」(脳がちょっとしたことで反応しやすくなることです)にあるとされます。このように少なくともこうした3つの「脳過敏」を引き起こす要因が次々に追加されることによって、”緊張型頭痛”から”片頭痛”にまで進展していくことになります。
こうしたことから、常々、マグネシウム不足に陥らない配慮が必要とされ、少しでも油断すれば、マグネシウム不足になってくることを意識することが大切です。
“小麦、乳・乳製品、肉食に偏った食事”をとり続け、“運動不足”が重なれば「脳内セロトニンが低下」することになり、さらに生活習慣の不規則・ストレスによって、さらに低下することになります。先程の市販の鎮痛薬(アスピリン含有)や抗生物質の乱用、有害物質の摂取、カルシウムとマグネシウムの摂取バランスが悪ければマグネシウム不足が引き起こされミトコンドリアの働きを悪化させることになります。
このような配慮を行う限りは、”緊張型頭痛”から”片頭痛”への移行は阻止できます。
このように、”緊張型頭痛”から”片頭痛”への移行は阻止できるにも関わらず、なぜだか学会を主導される方々は、この点から指導されることはありません。
市販の鎮痛薬を長期間服用することが、”脳過敏”を引き起こす根源であるとされながら、こうした”市販の鎮痛薬を長期間服用”の弊害を諫めることはありません。このため、ドラッグストアではこうした”市販の鎮痛薬”が山積みされ販売されています。こうした弊害を説くこともなく、トリプタン製剤の服用へと問題のスリカエをされる現実があります。さらに、先程の”片頭痛予備軍”への対処策を論じたことはこれまで皆無でした。
このため、プライマリー・ケアを担当される一般内科開業医に対するこうした啓蒙活動は一切行われることは一切ありません。こういったため、必然的に”緊張型頭痛”から”片頭痛”への移行させています。いわば、片頭痛を熟成させているとしか言えません。
こういった現状を踏まえて、私達一般人として、今後どのように考えるべきかを、提言させて頂いた次第です。私達は、自分で自分の身を守るしかないようです。先程述べたことは、私達が健康な生活を送る上で何一つ害になるものはないはずです。どうして、このような単純なことを学会を主導される方々は勧められないのでしょうか?
片頭痛予防とは、発作を誘発する要因を避けるだけで可能なのでしょうか、また”片頭痛の予防薬の服用”で成就できるのでしょうか?
私達は、”片頭痛の予防薬”といった”言葉の綾”に騙されてはなりません。
現在の片頭痛予防薬とされるものは、片頭痛の発作回数を少なくさせ、頓挫薬とされる”トリプタン製剤”の効きをよくさせるだけに過ぎないはずです。片頭痛そのものを予防するものでは決してありません。もっと適切な名称にすべきです。
片頭痛治療を開始する際に、「グルテン過敏症」を考慮して、以下を試みて下さい。
『グルテンフリーダイエット』とは何???
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12597826335.html
専門家は、脳の視床下部が、片頭痛を起こす原因とされていますが、本来、視床下部はホメオスターシスの司令塔の役割を果たすものです。詳しくは、以下の記事をご覧下さい。
視床下部の役割(視床下部を冒涜するな!!)
その1 食欲について
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12598675733.html
その2 ダイエットについて
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12598696804.html
その3 月経周期に関連して
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12598747750.html
その4 ホメオスターシス
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12598913407.html
最後に・・
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12599172129.html