本年度も、本日で最後になりましたが・・  | 頭痛 あれこれ

頭痛 あれこれ

 「慢性頭痛」は私達の日常生活を送る際の問題点に対する”危険信号”です。
 このなかで「片頭痛」は、どのようにして引き起こされるのでしょうか。
 慢性頭痛改善は、「姿勢」と「食生活」の改善がすべてであり、「健康と美容」のための第一歩です。

 今年度の渾身の作は、以下のものでした。


         「頭痛を考える」 改訂版 (図解)
           
http://taku1902.jp/sub605.pdf


 これを作成した目的・趣旨は以下で説明してきました。


「頭痛を考える」
   
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12332527232.html


片頭痛はなぜ治らないの???
  
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12335020480.html


「頭痛を考える」の編集を終えて・・
  
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12336253830.html


詐欺まがいの誇大広告
  
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12337738170.html


”慢性頭痛で苦しまれる方々のための”「真の臨床頭痛学」の確立を・・
 
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12338066806.html


高齢者「薬漬け」国が初指針
 
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12338763416.html


年末にあたり、本年度の記事を総括すれば・・
 
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12339392408.html


「木を見て森を見ない」現在の頭痛医療・研究
 
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12339811190.html

 

 以上を要約すれば・・


 結局、専門家は「国際頭痛分類 第3版β版」を頭痛診療および頭痛研究の絶対的な基準とされます。
 この基準は、端的に言えば、1980年代にトリプタン製剤が開発された際に、トリプタン製剤が従来の片頭痛治療薬であったエルゴタミン製剤より遙かに鎮痛効果が高かったことから、トリプタン製薬メーカーおよびトリプタン御用学者が、片頭痛を症状の上から厳格に定義することによって、片頭痛患者さんにトリプタン製剤を服用させるために作成されたもので、これを国際頭痛学会が「国際頭痛分類」としたということです。
 このため、この基準で、片頭痛の診断基準に合致しない緊張型頭痛は、極めて取るに足らない(トリプタン製剤の処方の対象にならない)頭痛として無視されてきました。
 そして、頭痛研究も、片頭痛が中心となり、どうしてトリプタン製剤が片頭痛に対して鎮痛効果が優れているのかという観点から行われ、片頭痛の病態もトリプタン製剤の作用機序の観点から説明されてきました。
 その結果、これまで述べてきましたように諸々の問題点が浮上してきたことから、最近では、本来、脳のなかに異常のない頭痛と”定義”される片頭痛が、”片頭痛発生器”というものを脳幹部付近に想定することによって、”中枢性疾患”という脳のなかに異常のある頭痛とまで、”基本的な定義”さえ覆されるようになりました。
 このように脳のなかに異常のない慢性頭痛の代表格とされる緊張型頭痛と片頭痛でありながら、片頭痛は緊張型頭痛とはまったく別の範疇の頭痛、”中枢性疾患”とされ、ここに混乱の根源があります。
 こうした思考過程・混乱の根源を概観すれば、専門家が、「国際頭痛分類 第3版β版」という「人為的な分類」謂わばミクロ的な視点から、慢性頭痛を考えたことに混乱の根源があります。このことが専門家にはまったく認識されていません。


 さらに、こうした考えに基づいて「慢性頭痛診療のガイドライン」が作成されています。

 これまでも述べてきましたように医師が診療の指針とされるガイドラインすべて、厚労省、医者(専門家)、業者(製薬会社)の3者によって作成され、実際は製薬メーカーが作って、薬漬け医療を、全国の医師に“指示”しているのが実情です。
 これは、専門家がトリプタン製薬メーカーおよびトリプタン御用学者の作成した「国際頭痛分類 第2版」を踏襲して、「慢性頭痛診療のガイドライン」を作成した経緯を考えれば、当然のことでしかありません。
 さらに、専門家は、日本にトリプタン製剤が導入されて以来、トリプタン製剤が単なる鎮痛薬に過ぎないものでありながら、「片頭痛は”病気”です。”病気”ですから、医療機関を受診して、片頭痛を治療して、治しましょう」と言って片頭痛患者さんに医療機関への受診を勧め、生活の質QOLを高めて、健康寿命を長くさせましようと、しきりにマスコミを通じて、片頭痛患者さんを病院に誘導して、トリプタン製剤が処方されてきました。

 このようにして、専門家はトリプタン製薬メーカーと強固なスクラムを組んで、二人三脚でトリプタン製剤の販売促進・啓蒙活動を行ってきました。
 さらに現在では、2013年3月には、国際頭痛学会主催でHeadache Master School 2013 in Asia が東京で行われ、”トリプタン御用学者”と称される世界のトップエキスパート14名(Burstein, Charles, Diener, Dodick, Ferrari, Goadsby, Gobel, Guidetti, MacGregor, Purdy, Schoenen, Schoonman, Rapoport, Zagami)が来日し、頭痛医学の最新の進歩を参加者一人一人に伝授されたことから、これが日本の頭痛診療・教育のあるべき姿を示すものと盲信され、平成25年、学会独自のHeadache Master School Japan(HMSJ)が「日本の頭痛教育プログラム」の中心として継承されています。
 このHeadache Master School Japan(HMSJ)は、毎年、学会が主催して行われ、「国際頭痛分類 第3版β版」が徹底して教え込まれ、これが頭痛診療および頭痛研究の”絶対的な基準”とされています。
 このようにして、専門医の量産が目論まれています。それは、専門医であれば、片頭痛にはトリプタン製剤が必ず、処方されるようになっているからです。


 このようにして、ロバート・メンデルソンが指摘されるように、現在の「臨床頭痛学」では、トリプタン製薬メーカーおよびトリプタン御用学者が作成される「国際頭痛分類 第3版β版」が教義・教典とされ、トリプタン製剤が片頭痛の”特効薬”とされ、SPECT、MRI、PETといった最新の「医療機器」が信仰の対象となっています。


  すなわち、現在の「臨床頭痛学」では、、トリプタン製薬メーカーおよびトリプタン御用学者の作成される「国際頭痛分類 第3版β版」を頭痛診療および頭痛研究の絶対的な基準とされる医師、トリプタン製剤・薬品、SPECT、MRI、PETといった最新の「医療機器」、医療技術・「国際頭痛分類 第3版β版」を巧妙に組み込んだ「問診表」とか「問診方法」が崇め奉られています。 


 その結果、片頭痛全体の3割の方々は片頭痛を慢性化させ、苦渋を強いられています。
 さらに、慢性頭痛のなかで最も頻度の多い緊張型頭痛の方々は、診療の対象にならないとされ、塗炭の苦しみを味あわさせられることになっています。


 こういったことから、ロバート・メンデルソンは、「新しい医学」とは生物学に根ざすべきとされ、これが自然の摂理とされます。
 「新しい医学」では医者、薬品、医療機器、医療技術を崇めません。
   新しい医学は生命に敬意を払い、生命を慈しむことを使命とします。
 
 
 生物学の法則とは、自然の摂理のこと

 
  生物学の基本となるものは、ミトコンドリアにあります。


    この詳しいことは、以下でも述べました。
   
   
  「木を見て森を見ない」現在の頭痛医療・研究
    
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12339811190.html
   

   
 専門家は、片頭痛の病因の本質は脳内セロトニンの低下とされますが、その本家本元はミトコンドリアの機能低下にあります。
 すなわち、ミトコンドリアの機能低下があれば、必然的にセロトニン神経系の機能低下が存在します。ここに生活習慣の問題点が加わって、はじめて脳内セロトニンが低下してきます。
 
 トリプタン製剤は、この低下した脳内セロトニンを補填しているに過ぎないもので、いくらトリプタン製剤を服用しても、本家本元のミトコンドリアの機能低下は継続して残存することになり、幾度も幾度も片頭痛発作が繰り返されることになります。
 このように、トリプタン製剤は片頭痛の特効薬でも何でもなく、単なる鎮痛薬に過ぎないものです。ですから、いくら片頭痛発作時に、毎回、トリプタン製剤を服用しても、片頭痛は治ることは決してありません。
 治る場合は、「自然治癒力が向上」した結果によるものです。このように単純なことでしかありません。

 
 片頭痛を改善されるためには、生まれつき存在するミトコンドリアの働きの悪さを、さらに悪化させないように配慮するとともに、機能を改善させる工夫を行うことによって、「自然治癒力」を高めることが重要になってきます。

 

 そして、大切なことは緊張型頭痛も片頭痛も連続したものであるということです。


 緊張型頭痛と片頭痛の基本的な相違点は、ミトコンドリアの活性低下という遺伝素因の有無だけでしかありません。 
  専門家は緊張型頭痛をまったく無視されますが、このように無視することによって、こうした遺伝素因のある緊張型頭痛の段階にある方々をいとも簡単に片頭痛へと移行させることになり、トリプタン製薬メーカーの思う壺になっており、さらに頭痛外来を繁盛させる根源ともなっています。

 このように片頭痛を醸成・熟成させるように仕組まれています。
 片頭痛は、こうした緊張型頭痛の段階で予防しなくてはなりません。
 さらに、緊張型頭痛を慢性化させないように、日常的に感じる極く軽度の頭痛の段階で、市販の鎮痛薬だけに頼ることなく、適切に対処しなくてはなりません。
 ということは、日常的に感じる極く軽度の頭痛・緊張型頭痛に対する認識を改める必要があります。

 


 このことが「頭痛を考える」で述べたかったことです。


 これまで専門家は、「国際頭痛分類 第3版β版」は世界で最も権威ある国際頭痛学会が作成したものであるといって、私達・慢性頭痛で苦しまれる無知の人間を信じ込ませてきました。

 しかし、その本質はこういったところにあるのではなく、西洋医学の本質を振り返ってみることが極めて重要になっています。


 また、一部の専門医は、ブログのような一般の方々が閲覧できるような場で、学会が容認されないことを記載すべきではないとされています。
 しかし、学会の本質・「国際頭痛分類 第3版β版」を頭痛診療および頭痛研究の絶対的な基準(教義・教典)とされることを考えるなら、「国際頭痛分類 第3版β版」を批判すること自体が許されることはあり得ないことはどなたでも理解されることです。
 こういったことから、日本にトリプタン製剤が導入されて以来、これが片頭痛の”特効薬”と誇大宣伝され、一部の方々からは、片頭痛発作時に毎回トリプタン製剤を服用しておりさえすれば、片頭痛が治ってしまい、パニック障害・うつ状態・冷え性までが改善され、将来的には脳梗塞・脳過敏症候群までが改善されるとさえされています。
 このような馬鹿なことが、専門家から吹聴されています。
 こうした考え方そのものは、トリプタン製薬メーカーの論理以外なにものでもなく、ここに専門家とトリプタン製薬メーカーとの結びつきを如実に示していることです。


 その結果、片頭痛全体の3割の方々を慢性片頭痛という人生最悪の悲劇に陥れてきた根本的な原因にもなっています。

  にも関わらず、こうしたことを主張される方々は、片頭痛の慢性化の原因は学会でも不明・闇とされていると頬被りされます。


 こうしたことは有ってはならないことです。こういったことから、学会の考えることが全て正しいとは言えないはずです。
 このため、どのように考えるべきかを、これまでブログ開設以来主張してきました。


 こういった意味合いの今回の「頭痛を考える」でした。


 本年も多くの方々にご愛読戴きました。


 来年度も、学会がひた隠しにされていることを白日の下に明らかにしていく予定です。