「頭痛を考える」の編集を終えて・・ | 頭痛 あれこれ

頭痛 あれこれ

 「慢性頭痛」は私達の日常生活を送る際の問題点に対する”危険信号”です。
 このなかで「片頭痛」は、どのようにして引き起こされるのでしょうか。
 慢性頭痛改善は、「姿勢」と「食生活」の改善がすべてであり、「健康と美容」のための第一歩です。

 今回の「頭痛を考える」は、私の独断と偏見によるものではありません。

 これを作成するに当たって、以下の方々の論説を拝借し、私が編集したものに過ぎません。
 崎谷 博征先生、ユースタス・マリンズ、船瀬 俊介さん、後藤 日出夫先生、松井 孝嘉先生、下村 登規夫先生、寺本 純先生、竹島 多賀夫先生、立岡 良久先生、間中 信也先生、本間 真二郎先生、酒井 慎太郎先生、藤田 紘一郎先生、有田 秀穂先生、井上 正康先生、太田 成男先生、小橋 雄太さん、kaoluneさん、ホリステック栄養研究所、および巻末の引用文献および引用記事で明らかにしていますネット上の記事を引用し、これらを編集したものです。
  私自身の見解は、「体の歪み(ストレートネック)」、片頭痛と脳梗塞 血管内皮細胞との関連 の2つでしかありません。

 ということは、この2つ以外は、従来から言われてきたことであり、決して目新しい知見ではないということです。結局、自分の頭を使って、思索を重ね「脳のなかに異常のない慢性頭痛とは、いかなるものなのか」を熟考することが現段階で求められているということです。
  このように考えてみますと、頭痛領域の専門家は、寺本 純先生、竹島 多賀夫先生、立岡 良久先生、間中 信也先生、下村 登規夫先生、だけということになります。
  そして、これらの先生方は、トリプタン製薬メーカーおよびトリプタン御用学者の作成した「国際頭痛分類第3版 β 版」を頭痛診療および頭痛研究の絶対的な基準とされるがゆえに、今回作成したような「頭痛を考える」といった内容は決して容認されることはありません。なぜ、なのでしょうか。


  ネット上には、小橋 雄太さん、kaoluneさんを代表として、極めて多くの方々が自分独自の血の滲むような創意工夫を凝らされることによって片頭痛を克服されてきました。
  さらに、これとは別に、ネット上には、このような自分独自の血の滲むような創意工夫をもとに片頭痛を克服された体験談をもとに、極めて多数の「片頭痛改善マニュアル」が販売されています。

  ところが、頭痛領域の専門家は、こうした方々がどうして、片頭痛を克服されたのかを一切考察されることはなく、たまたま偶然、治っただけのことであり、片頭痛は原因不明の不思議で・神秘的な遺伝的疾患とされ、不浄な凡人が如きが近寄ってはならず、その本態の解明などは、以ての外”論外”とされてきました。
 さらに、一般の慢性頭痛の方々が多く利用されるカイロプラクター、整体師、鍼灸師の施術の治療効果の専門家達の評価は推奨ランクCすなわちまったく有効性はないとされています。
 にも関わらず、薬嫌いの方々は、カイロプラクター、整体師、鍼灸師の施術を求めて受診され、満足されておられる事実があります。


 このような事実を基にして、脳のなかに異常のない頭痛である、一次性頭痛(慢性頭痛)をどのように考えるべきなのかを本書の「頭痛を考える」で編集し、総括して述べたものです。
 このように考えるなら、専門家は片頭痛は原因不明とされますが、片頭痛の本態はすべて解明されていた、ということになります。
 ということは、こうした事実が何者かによって意図的に覆い隠されていたということに他なりません。

 

 思い起こせば、私は、頭痛領域の専門家がなぜカイロプラクター、整体師、鍼灸師の施術を評価されないのかを疑問に思い、平成24年1月に「体の歪み(ストレートネック)」と「頭痛」 に関する調査を行うとともに、頭痛専門医の考え方をアンケート調査を行いました。この調査は、当医院開設以来の2,000症例をもとに成績を出した上で、こうした結果をもとに今後、さらにデータを集積することによって、「体の歪み(ストレートネック)」と「頭痛」のエビデンス確立を呼びかける目的で関西頭痛懇話会での話題提供を試みましたが、時間の関係から30秒だけの発言しか許されませんでした。
 こうした臨床頭痛学の基礎ともなるはずのものを、たったの30秒で述べろ、といった無理難題を押しつけられました。
 私からすれば、どうしてこのような研究に至ったのか、さらに今後どのような意味合いがあるのかを述べるとともに、今後、さらにデータの集積を呼びかけるのが目的であり、当然、文献的な考察も含める必要がありました。
 このため、30秒の発言では、一開業医の戯れ言としか受け止められる運命にしかならないと判断し、この時は発言そのものを中止しました。
 ところが、この時の関西頭痛懇話会の特別講演が、某大学教授の「片頭痛、この不思議で神秘的な頭痛」といった馬鹿げたタイトルで1時間もの時間が割かれていました。これが、専門医の考えていることかと、この時ばかりは呆れ果ててしまった次第です。すなわち、これが頭痛専門医の現実の考え方を象徴しているようでした。
 この後、次回の研究会で発言しようと満を持して症例数も追加して準備していたにも関わらず、以後、研究会の案内すら来なくなり日の目をみることはありませんでした。このため、文芸社から「片頭痛治療の考え方・進め方」を出版することによって、全頭痛専門医に呼びかけた次第でした。これが平成25年11月のことでした。
 ところが、同年2月には、分子化学療法研究所の後藤 日出夫先生が「お医者さんにも読ませたい 片頭痛の治し方」(健康ジャーナル社)が出版されました。ここでは、片頭痛とミトコンドリアの関係が明確に示されていました。
 こうした考え方は、我が国にトリプタン製剤が導入される以前から、鳥取大学・神経内科の下村 登規夫先生が述べておられたことで、これを基にしてMBT療法を提唱され、実践された方々の9割前後の方々が片頭痛を改善させておられました。
 今回の分子化学療法研究所の後藤 日出夫先生は、「3つの約束」を提唱され、極めて具体的に、何をどうすべきかを明確にされ、これまた実践された方々の改善率の高さに驚かされました。

 私も、実際に私の外来患者さんに実践して戴くことによって、この改善効果の素晴らしさに感銘を受けた程でした。
 しかし、頭痛専門医の方々は、「たかが、健康ジュースがごときで、片頭痛が改善される訳がない」といって馬鹿にされてきました。
 そして、片頭痛の適切な治療とは、「片頭痛発作時に毎回、トリプタン製剤を服用することである」といって聞く耳を持たれることはありません。
 にも関わらず、このように対処していても、全体の3割の方々は片頭痛を慢性化させ、人生最大の頭痛地獄に陥れてきましたが、なぜこのように慢性化してくるのかは、一切不明とされてきました。
 私は、これまで培ってきた片頭痛の知識をミトコンドリアとの関係から考えてみれば、頭痛専門医が、疑問とされている点、さらに「体の歪み(ストレートネック)」と「頭痛」のエビデンスは、データを集積するまでもなく説明可能なことがよく理解されました。
 そして、現在の頭痛専門医が疑問とされることは全て氷塊することになります。
 ということは、専門家の申されるように「片頭痛は原因不明の不思議で・神秘的な遺伝的疾患」ではなく、「片頭痛はミトコンドリアの機能が低下することによって起きる頭痛」であると考えれば全てが説明のつくことになります。


 となれば、なぜ、頭痛専門医が頑なに「片頭痛は原因不明の不思議で・神秘的な遺伝的疾患」と言い続ける理由を明らかにする必要がありました。


 日本の医学界の専門家は、自分の頭で考えることもなく、すべて欧米の学者の論説を検証することもなく盲従することが特徴とされています。
 このため、頭痛領域の専門家と言えども例外ではありません。
 そして、毎年開催される学会ではこのような欧米の学者が招聘され、招待講演が行われることが当たり前になっています。信じるのはこれだけです。

  なぜ、頭痛専門医が頑なに「片頭痛は原因不明の不思議で・神秘的な遺伝的疾患」と言い続ける理由を明らかにする、といった このような果たして学問とは言えないような「愚問」を明らかにする必要がありました。
 このような馬鹿げたことを明らかにしない限りは、専門家を納得させることは出来ないということです。
 すなわち、なぜ専門家がこのように考えないのかを解き明かすことは、片頭痛の本態を考える以上に難問中の難問でした。
 このため、このことを昨年末から本年度いっぱいを費やして明らかにすべく努力を重ねてきました。この過程はこれまでブログに掲載してきたことです。
 この謎を解く鍵は、西洋医学の考え方、さらに近代医学がどのように形成されてきたか、ということにありました。
 このことは、今回の「頭痛を考える」のプロローグで明らかにしました。

 すなわち、前回も述べましたように、現代の頭痛診療は、20世紀初頭の近代医学を現在でもそのままの形で踏襲しているためでしかありません。このようなカビの生えたような極めて陳腐な考え方で行っているということです。
 ということは「現在の臨床頭痛学」は、労働者を資本家階級に奉仕させるための道具に過ぎないということでしかありません。
  こういったことから善意で動く医者もたくさんいるはずなのに、私たちは今でもトリプタン製剤が片頭痛の特効薬と騙され続け、トリプタン製薬メーカーおよびトリプタン御用学者の作成した「国際頭痛分類第3版 β 版」を国際頭痛学会が作成した世界で最も権威あるものとして頭痛診療および頭痛研究の絶対的な基準と定め、私達、現実に慢性頭痛で苦悩する無知な人間を信じ込ませ、愚弄してきました。


 こういったことを明確にさせる目的で「頭痛を考える 改訂版」を作成しました。


                   「頭痛を考える 改訂版」  
            
http://taku1902.jp/sub605.pdf


  金持ち達の希望を叶えるために発達した技術、『現代西洋医学』、「従来の臨床頭痛学」ではなく、現実に”慢性頭痛で苦しまれる方々のための”「真の臨床頭痛学」を確立する必要があります。これまで述べたことから、専門家に頼っていたのでは 現実に”慢性頭痛で苦しまれる方々のための”「真の臨床頭痛学」を確立することは到底不可能であることが理解されたはずです。
  本来であれば、患者団体が率先してこうした「真の臨床頭痛学」を構築すべきところですが、前回も述べましたように従来の患者団体の果たしてきた役割を考えるならば、まったく不可能としか言わざるを得ません。


 このような新たな患者団体の出現を待ちわびるのにシビレを切らして今回作成しました。それにしても、これまでの患者団体のテイタラクさにも呆れさせられます。
 今回は、文芸社の無料出版を考えましたが、現在の大手の出版社は体制派であり、一般庶民の味方ではないことが明確にされています。
 結局、こうした出版社に頼ること自体に問題があったようで浅はかでした。
 現在、ネット上に公開しているだけですが、今回のものは総頁数は500頁を超えるため、片頭痛でお悩みの方々にご覧頂くにはまさに不適切です。
 と言いますのは、長時間に渡ってこのような頁数のものをご覧頂くことは、ブルーライトの問題があり、セロトニン分泌を考慮すればよくなく、却って片頭痛発作を誘発することになりかねません。
(こういったことから、画面でご覧になるのではなく、いったんダウンロードされた上で、印刷した上でご覧頂くことをお勧めしております)
 また、今回、この「頭痛を考える」を公開して間もなく、リックさんから「片頭痛が続いてる間の生活はどうすんの?」といったコメントが寄せられました。
 このような長編であれば、どこに何が書かれているのか、読みたい部分へ移動するのが困難であり、所謂「斜め読み」ができません。
 こういったことから、ブログでの公開よりは書籍によって直接ご覧頂きたいという願いがあり、馬鹿でしたが文芸社の無料出版にこだわりました。


 こうした「頭痛を考える」という知識が一般化されれば、初期の段階で片頭痛が予防可能となり、高価なトリプタン製剤を一生に渡って服用しなくても済むことになり、さらに予防薬などの厄介にならなくても済むことになります。 こうしたことが徹底すれば、頭痛領域だけでも「医療費の削減」が可能となり、さらに市販の鎮痛薬の使用量も激減するはずです。
 総額は、年間10億円を下らないものと推測されます。
 このような莫大な医療費が削減されることを考えれば、こうした「頭痛を考える」の出版費用もせいぜい400万円前後であるにしても安いものと考えなくてはなりません。ただ、これを個人で負担するとなれば問題ですが・・。
 こうしたことから、「新たな患者団体」を結成することによって、篤志家を募るしか方法はなさそうに思われます。
 このようにして、医療費を削減し、明るい未来を築いていく必要があります。

 

 このように書けば、どなたが不利益になり、決してこうした「頭痛を考える」という書籍は禁書となってくることは自明のことです。
 ということは、どなたが私達、慢性頭痛でお悩みの方々の味方なのかが明らかにされてくることになります。