地頭論再び! 全統小の偏差値40と偏差値60のシミュレーション」からの続きです。⇒

 

全国統一小学生テスト(全統小)で、瞬間風速的に偏差値60に到達したものの、それでも応用コースには届かず。その後の公開学力テストでは、偏差値50ジャストに逆戻りしています。

そろそろ通塾先も真剣に考えないといけないんですが、できれば時給3000円の大学生アルバイトではなく、プロ講師が担当してくれる可能性の高い応用クラスに入りたいところ。ところが全くかすりもしません。
アメブロやたぶお式ユーザを見ていると、「SAPIXのαクラス」とか当たり前のようにいらっしゃいますが、まー、雲の上の存在すぎますね。

応用クラスは無理っぽいと現実が見えつつも、一応は入塾テストも兼ねている四谷大塚のリトルスクールオープンテストを受けてもらいました。

ぎゃーーーーーーーーっっ!!!!

はー、心折れるわー。

パパ塾で親だけがどれだけ空回りしても、本人が「やらされている感」満載だと、やっぱりダメですね。初見の単元も塾授業でしっかり理解できないとダメ。家庭学習も自走できないとダメ。んなこたー分かっていますが、どっちも出来ないんです。

学習障害(ディスレクシア)やワーキングメモリ不足という特性は、治らないので何とかしようとしちゃダメだと心理士の先生からアドバイスもらっており、代替手段として「印付けする」「図や表を書く」「式を書く」の徹底に(パパだけが)務めています。
ところがこれが、どうにも上手く機能しません。やり直しノートに毎月「印付けする」と書かせていますが、どれだけ書いても、どれだけ言い聞かせても、行動が伴わないのです。全統小の時「だけ」は出来たのですが、再現しません。

具体的には、自分の書いた数字を一瞬で忘れて、数字が化けてしまう症状です。これの発現状況次第で、平気で偏差値が20ぐらい増減します。

どんな状況なのか、算数を振り返ってみます。

※ 例示の問題文は、実際の出題から意図的に改変しています。

(1)計算問題:4桁の引き算
絶対に間違えちゃダメです。ここを間違えると偏差値50に届きません。

はい、ボロボロに落としましたーーーー!!!!

 

うちでは「たぶお式」以前から、インド式を取り入れています。が!! ルールを守ってくれないんですよねー。2桁ずつ区切る。左から計算する。補数を使う。といったセットなんですけど、3年目になっても未だに定着しません。
パパが真横で監視して、ルール守っていないと指摘する状況でないと、実行してくれないのです。「たぶお式」のプリントも続けてはいるのですが、高速に多量の計算を楽しみながら繰り返すことで初めて効果を引き出せるプリント教材です。1日わずか数枚のスローペースで、半泣きになりながら苦行のように片付けるだけでは、3年続けても効果ゼロです。いえ、効果はあるはずなんですよ? ちゃんと枚数を積み上げればね?

(2)計算問題:3桁の割り算
途中式で自分の書いた2が、次の瞬間には8に化けています。ディスレクシアによる文字認識の障害と、ワーキングメモリ不足という障害のダブルパンチです。
一応は「式を書く」ことは守ってくれたので、どこで間違えたのか追跡できていることは、ほめるポイントなんでしょうか? ただ、問題解決には全く至っていません。

(3)計算問題:単位換算
1.8mは、何cmでしょうか?

ゆうくんの答え。1.08×100=108cm。1.8が1.08に化けてるーーーーッッ!!

(4)計算問題:時刻計算
午前10時40分の、2時間30分後は、午後何時何分でしょうか?

40分+30分=70分=1時10分。繰り上がってきた1時+10時+2時=13時(※ 実際には時刻の筆算で計算されています)。「13=1」とのメモは、24時制の13時が、午後1時であることを意味しているっぽいです。うんうん、ここまではいいよー。
ゆうくんの答え。午後13時10分。

「13=1」ってちゃんとメモあるのに、そのメモはどこに消え去ったの?? イリュージョンなの????

(5)棒グラフの読み取り
昨日は10人でした。今日は昨日の半分です。昨日と今日で合わせて何人ですか?

ゆうくんの答え。10÷2=3。

ええええええええええええええええ。

本人に聞いたところ、棒グラフから読み取った10人というメモが、6に見えたとのこと。1を見落として、0が6に見えたってことみたいです。字が汚いけど、きれいに書くように言い聞かせると泣くんですよね。マジ泣きです。
療育において厳禁とされるのが、「デュアル・タスク(二重課題)」という指導方法です。同時に2つのことを守らせようとしてはいけないというルールです。つまり「問題を解きなさい」「字をきれいに書きなさい」の2つを求めてはいけないのです。問題を解いているのなら、字の汚さや姿勢の悪さを指摘してはいけません。

そんなこと言ってられねぇーーーーーーーーッッ。

あー、もう、どうしたもんでしょうかねー。

(6)角度
あー、ついに出てきましたよー。角度の問題。図形を見て角度を大きい順に並べるだけの問題。ただし、比較する角度の向きが回転しているので、同じ向きにそろえて比較する必要があります。
見た目だけでは判断できないぐらいの微妙な違いなので、縦軸と横軸の寸法から、角度の大小を判定しないといけません。

普通に失点。まあ、計算問題のミス連発に比べれば、まあ仕方ないです。一応、ゆうくんは視覚優位・聴覚劣位と診断されていますが、別に図形問題が得意とかそんな効用は全くありません。

ちなみに四谷大塚の進度はまだマシな方で、浜学園ではアナログ時計の角速度とか習っています。距離の速度の公式すら教えてもらっていないのに!? そういえば小数も、単位換算で出てくるのが先でしたね。公式を教えてしまう前に、時計や単位で先にイメージをつかませる学習方針なんでしょうか?

(7)図形の周りと面積
こいつもついに出てきましたよー。面積です。中学受験塾の厄介なところは、公立小学校で学ぶ単元の先取りと、中学受験固有の単元が、並行して進んでいくということです。そして公立小学校レベルの内容は、「理解できていること」前提で授業が進んでいきます。先取り厳禁? 無理無理ー。「できない子」は先取していないと付いていくの無理だってばー。
ゆうくんも多少は先取していたつもりなんですけどね。小3の一学期で既に貯金を使い果たして、既に塾授業に追い付けていないです。

1辺が8cmの正方形があります。図形の面積を答えなさい。周りの長さも答えなさい。

ゆうくんの答え。面積=8×8=64。うんうん。これは正解。
周りの長さ=12×12=144。

ちょ、ちょちょちょ、12ってどっから湧いてきた!? 本人に聞いたところ長さではなく面積を求める問題と思い込んだそうです。同じテストで、同じ問題は出ねーよ。あと8が12に見えたそうです。いや、別の小問では合ってるのに? もはや意味不明すぎます。

 

> くっきりとした姿が見えているわけではないけど、おぼろげながら浮かんできたんです。46という数字が。

ゆうくんは、小泉進次郎前環境大臣ばりの大物になってくれるんでしょうか?

 

ちなみにラスボス問題は、「いかにも中学受験!」的なパズルっぽい図形問題でした。ゆうくんは挑戦すらしていませんが、こうした問題を見ると、中学受験だなーってしみじみ思ってしまいます。ひらめきが必要なので、慣れないと大人でも解くのに迷ったりしますよね。

 

(8)積み木

え? 小1の問題? 上から見た図と、正面から見た図と、横から見た図から、積み木の数を数える問題。普通に数え間違えています。視覚優位って、空間認識能力とは別物なんでしょうか? サイコロを転がす問題の方は正解していたので、図形・立体が苦手って訳ではなさそうですが、得意という訳でもないっぽいです。

 

⇒「地頭リセット! 最終偏差値は入塾後3ヵ月の成績で決まる?」に続きます。

 

最初から読む◆ 「中学受験」に療育っ子がチャレンジ!
◆ 「家庭学習」で四谷大塚の授業に追いつきたい!
◆ 「療育」(発達グレー)のあれこれ!