秒速!? インド式メモ算で4桁の足し算!」からの続きです。⇒

 

足し算の次は、引き算いきますよー。足し算+繰り上げと、引き算+繰り下げって、似ているようで難易度的にはかなり違う実感です。繰り下げあり引き算は、1桁や2桁の頃から苦労しています。

足し算と同様に、2桁の引き算から復習です。これも仕上げる前に(一瞬で即答できるレベルになるまで)、4桁の計算に進んではいけません。
ワーキングメモリを使わないメモ算では、先に一の位だけをチラ見して、繰り下がりするか否か「だけ」をチェック。繰り下がるなら、問題式の十の位を、自動的に1つ減るようにメモします。メモしたことは、忘れてしまうことで脳内メモリに空けておきましょう。

 

ここから先が、足し算よりひと手間増えて難易度アップです。「補数」の考え方が必要です。十の位を先に片付けた次は、一の位「だけ」を計算するのですが、「2-4」のように繰り下がりのある場合そのままでは引けません。「10の補数」とは、10から引いた値のことです。4の補数は、6です。そのため「2-4」を「2+6」に頭の中で変換して計算します。
うちでは「10から4引いて、2戻す」と教えています。毎日繰り返して、慣れてくるとメモしなくなるはずです。

さて、復習したところで、いよいよ4桁の引き算ですよー。足し算と同じで、2桁ずつひとかたまりに考えることで、計算速度を2倍に引き上げます。

 

  1.  問題式で「10331」といった4桁以上の数字を見たら、「10331」と2桁ずつ区切りマークをメモしておきましょう。ここで「絶対に」メモしてもらいます。ワーキングメモリが足りないお子様の場合、メモしないと後々に桁ズレを起こすリスクが跳ね上がります。
    例えば「31」のような3桁の場合も、2桁ずつなので「0331」で区切ればOKです。問題用紙のスペースにもよりますが、「0」を入れるクセを付けておくと、これも桁ズレ抑止に役立ちます。
     
  2.  インド式の基本は、「左から計算」です。まずは「103-74」から計算します。2桁の足し算はマスターしていますね? 「103-74=29」と即答できるはずです。そのまま書いてしまいましょう。書いたことは、忘れてしまうことで脳内メモリを空けておきます。
     
  3.  次に「31-95」を計算します。おや、引けませんね。先ほど書いた「29」のうち、百の位「」を、-1して「28」に書き換えてしまいます。
     
  4.  残った十の位、一の位を計算していきます。ここで使うのが「100の補数」です。95の補数は、5となります。「31-95」を「31+5」に頭の中で変換して計算します。「31-95=36」となります。すでに書いてある「28」とつなげると、「2836」です。


筆算の方が簡単じゃーん!て思いますよね。その通りです。だからこそ公立小学校では、誰でも扱いやすい筆算で計算します。でも、それでは中学受験塾の塾スピードには間違いなく追いつきません。
インド式メモ算は慣れもトレーニングも必要ですが、逆に慣れてしまえば筆算なしでも計算できるようになるはずです。

た・だ・し! メモ算の弱点は、「筆算よりは速い」けど「暗算よりは遅い」ってことです。ちょこちょこ計算するため、式を見た瞬間には即答できませんからね。これだけでは不十分。うちみたいに偏差値30という結果が見えてきます。
メモ算は、療育でワーキングメモリ不足を指摘されている、ゆうくん向けにアレンジした教え方です。要するに邪道です。できる限り早く王道に戻してやる必要があります。たぶお式や山本塾、公文、そろばんなどで更なるスピードアップを図ることを、強く、強く推奨します。


⇒「次記事」に続くかも?(予定)

 

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