進学館√+(ルータス)池袋校への期待」からの続きです。⇒

 

さて、全統小のシーズンがやってまいりました。低学年のうちから偏差値を気にすべきではないという正論は横に置いて、お祭りですよ、お祭り!
テスト対策なんて本末転倒。そんなことは百も承知の上で、11月もガッツリ対策していきたいと思います。前回は偏差値40以下と見事に玉砕してしまいました。何とか偏差値50を目指したい! せめて通塾許可を得たい!!

小学1年生のゆうくんですが、夏休みは九九を中心に取り組みました。たぶお式のzoom学習会(小1が多数)は、百わり(余りあり割り算)や素因数分解が当たり前に扱われるため、そこに追い付きたかったんです。
ただ、たぶお式でグイグイ進める天才児(または算数大好きっ子)の真似したところで爆死するので、まずは自作プリントで土台作りしたのは、「8日で覚える掛け算プリント」でご紹介した通りです。

ここまでは順調だったのではないかと思います。スピードを一切気にしなければ、九九の答え自体は8日で出せるようになりました。
そして夏休み後半から、たぶお式に移行です。

無理だわー。うちの子には、これ無理だわー。

面積図や線分図で百わり(余りあり割り算)にステップアップするんですが、九九のスピードが遅すぎて、解けるには解けるんですが、学習効率が悪すぎました。時間を費やしても、プリントがちっとも進みません。たぶお式でさくっと九九の暗唱ができるようになった子なら、すんなり百わりに進めるんでしょうけどね。ないものねだりをしても仕方ありません。併用のデメリットが出てしまった感じです。
大切なのは損切りです。しばらくは自作プリントに戻して、九九のスピードアップに努めます。それまでたぶお式は、少しの間お休みです。

代わりにお休みしていた「どんぐり倶楽部」を再開しました。全統小で偏差値を獲るには、文章をイメージに変換して、算数の問題に変換するための読解力が不可欠です。算数以前に、国語の力がないと何を問われているのか理解できず、スタートラインにすら立てません。文章題特化の「どんぐり倶楽部」とは相性が良さそうです。

さて、ようやく本題です。

全国統一小学生テストの過去問(小1・2022年6月)を振り返ってみましょう。長文読解をクリアした果てに、このような算数の問題を導き出せる構成になっていました。

x+y=10
x-y=4


ぇ? マジで? 小1の6月ですよ? 保育園を卒園して2ヶ月でこれ?

大人なら楽勝ですよね。
(x+y)-(x-y)=10-4
2y=6
y=3
x=10-3=7


四谷大塚(リトルくらぶ)の通常授業では、秋になって同じ問題が出てきました。つまり全統小でのトップ層は、4ヶ月ほど先取りしていた実力値っぽいです。
どんな教え方かと言うと、まずは足して10になる組合せを洗い出していきます。次に、差が4になる組合せを探します。確かにこれなら、小学1年生でも理解できますね。

これが「どんぐり倶楽部」だと、こんな教え方に化けます。(そのまま転載はできないので、実際の問題文とは異なります。)

きつねのゴンちゃんと、ふくろうのホウちゃんは、2匹で合計10個のドングリを持っています。
ゴンちゃんの持っているドングリの数は、ホウちゃんよりも4個多いです。
さて、ゴンちゃんの持っているドングリの数は、何個でしょうか?


いわゆる「お絵描き算数」で解いていきます。本来はたっぷりと時間を費やして、イメージをふくらませることが大切と教えられています。
一方の四谷大塚。先生はいつも「図工の授業じゃないからね! 描くイメージは、〇でいいんだよ、〇で!」と教えてくれます。どちらが正しいとかは別として、考え方の違いが面白いですね。


お絵描きで答えが出たら、数式に直します。

10-4=6
y=6の半分=3(割り算を教えた後なら、6÷2)
x=3+4=7


もちろん「全統小」と「どんぐり倶楽部」では、同じ文章題でも、読解しなければいけない文章自体のボリューム自体が桁違いです。全統小のラスボス出題は、A4で2ページぐらいの長文読解が不可欠ですからね。大人でも「え? これを読むの?」とドン引きするレベルですから。
それでも「どんぐり倶楽部」に慣れておけば、前半の短い文章題ぐらいは取りこぼさないで答えてくれるかなと期待しつつ、結果は後日の報告したいと思います。

 

⇒「全統小の付け焼刃対策(ケアレスミス対策)」に続きます。

 

最初から読む◆ 「中学受験」に療育っ子がチャレンジ!
◆ 「家庭学習」で四谷大塚の授業に追いつきたい!
◆ 「療育」(発達グレー)のあれこれ!