「たぶお式で伸びる子、伸びない子 ②」からの続きです。⇒
「数量感覚」という言葉があります。同じ言葉でも、定義は人によって異なるんでしょうね。ボク的には「山本塾」で言われるところの「数の大きさを意識できる」感覚だと認識しています。
「76×8=536」といったケアレスミスをした時に、「70×8=560なのだから、それより小さくなるはずがない」と違和感を持てる能力です。ゆうくんはこの能力が完全に抜け落ちており、「45-23=62」とか平気でやらかします。何で引き算で増えるのーーーーッ?!
例として挙げらるのは、次のような感覚です。つまり、文章や数式から、イメージする能力と言い換えできます。大人だと無意識に意識できてしまうため、逆に子供に伝えるのが難しいところです。
- 同じ「4×2+2=10」であっても、棒の長さ(線分図)とタイルの枚数(面積図)の、どちらでイメージするのか感覚的に使い分けできること。
- 同じ「10÷4=2・・・2」であっても、4人に同じ数ずつ分けようとしたのか、4個ずつ何人かに分けようとしたのか、どちらでイメージするのか感覚的に使い分けできること。
イメージの難易度が上がるのが、小数や分数の扱いです。
- 「10×2/5=4」など、1より小さい数を掛けると、元の数より小さくなる理由をイメージできること。
- 「10÷2/5=2.5」など、1より小さい数で割ると、元の数より大きくなる理由をイメージできること。
対策としては低学年のうちから、丁寧にイメージを描くこと。日常生活の中で買い物などで算数的感覚を養うこと。などが有効だとされています。確かにその通りとは思いつつも、実践するのはなかなか難しいですよね。
あと、数量感覚と言えばやはり「ピグマリオン」が有名でしょう。うちは未経験ですが、たぶお先生の天敵(笑)ということでちょっと調べてみました。九九を暗記しない代わりに「ドット棒」のイメージで計算するみたいですね。経験者のブログをチラ見しただけなので本質は捉えていないはずですが、要するに、面積図のイメージだと理解しました。
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「たぶお式」では、面積図を中心にイメージを固めていきます。ゆうくんは初っ端から面積図だと全くイメージできなかったので、別のイメージで教えているのは既にご紹介している通りです。面積図とイメージが結びつかないまま進むと、どうなるでしょうか? 文章題を読解して、面積図を描き起こして、特殊算や四則演算に置き直す(立式する)ことが出来なくなります。数式は解けるのに、テストでは点数が得られない状況に陥るのです。
ただ、「自作プリント」で慣れさせた後は、「たぶお式」でがっつり面積図を定着させたいなぁとは目論んでいます。1クッション挟むことで、果たして上手く行くのでしょうか。実践しながら、改めてレビューしたいと思います。
【追記】
コメント欄でmayuさんから、幼少期から数量感覚を育むための素敵な動画を教えていただきました。
ああっ、もっと早く知っていればッッ。これを観ながら育てば、自然と数字をイメージで捉えるようになりそうです。大人だと「うおっ、英語だっ」となってしまいますが、小さいうちなら英語でもすんなり受け入れそうな気がします。ゆうくんが小さい頃に見せてあげたかったなー。
⇒「トイトレと読み聞かせ(かがくのとも絵本)」に続きます。