love storys  ~17歳、私と君と。~ -97ページ目

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

そこにいたのは、従妹の愛美だった。


「あれ・・・祐二?」


「うん」


「ずいぶん変わったね」


愛美は目を見開いて僕の顔を見る。


「そうか?」


「うん。特に髪型とか」


「そりゃあ、会ったの何年前だと思ってるんだよ」


「七年前くらい」


「小学校の頃の頃の髪型と同じだったら事件だよ」


「そんなに?」


「男だって髪型には気を使うんだよ」


「そうですか。で、今日は学校じゃないの?平日だけど」


愛美はさっきまで見ていた、ブーツに視線を戻した。


「・・・そのセリフそのまま返す」


「私は、今日は学校サボったんだよね~」


普通のことのように愛美は言う。


「愛美ってそういう人だったんだ?」


「どういう意味よそれ」


「もっと真面目な人かと思ってた」


「あはは。真面目でもいいことないからね」


「そうか?」


「うん。そういう祐二は?」


「僕?今日は創立記念日」


「さぼりじゃないんだ?」


「一緒にすんなよ」


僕は近くにあったブランド物の靴を手に取る。


値札を見てみると、そこには驚きの価格。


・・・バイト代が半額消えるぐらいだな・・・。


「祐二にはそれは似合わないと思うよ?」


「・・・買う気ないから」


僕は無造作にそれをもとにあったところに置いた。


「そう。あ、ねぇ祐二」


愛美はこっちを見た。


「何?」


「祐二って彼女いるの?」


「・・・なんで?」


「なんとなく気になっただけだよ」


「そういう愛美はどうなの?」


「私?どうだろうね」


愛美は答えをはぐらかして、店を出る。


「ねぇ・・・それよりちょっと買い物付き合ってよ」


「はぁ?なんで?」


「どうせ彼女もいないんだからそういうの慣れといた方がいいんじゃない?」


「なんでいないって決めつけるんだよ」


「そうでしょ?」


愛美は一瞬意味深な表情を浮かべた。


まるで・・・何もかもを知っていてそういっているよう・・・。


「それに、私みたいな可愛い女の子とデートできる機会なんてないよ?」


その表情はすぐに消えて、可愛らしい笑顔を見せる。


「自分で可愛いって言うか?」


「事実だから」


・・・。


まあ、たしかに。


どこからどう見ても、可愛い女の子。


アイドルをやっているといわれても疑わないくらいの。


だけど、それを自分で言う傲慢さもすごい。


「普通、可愛い女の子は謙虚にものを言うけどな」


「なにぃ~?私は可愛くないの?」


愛美が顔を近づけてくる。


「近い近い!!」


僕は数歩後ずさる。


傍から見ればこの光景。


カップルがバカをやってるようにしか見えないんだろうな・・・。


「祐二って、私にあんまりなびかないね」


愛美は少し不満そうな表情を浮かべた。


「いきなりなんだよ」


「学校の男の子の大半は私のことを好きになってくれるのになぁ~」


セミロングで毛先に少しパーマがかかった髪の毛。


愛美はその髪の毛を指で弄びながらそう言った。


「その学校がおかしいんじゃない?」


「祐二のいってる学校よりは頭いいから」


「へぇ・・・大した自信だな。愛美どこの学校に通ってんの?」


「鷲見原高校」


「え・・・」


鷲見原・・・。


その名前を聞いて驚く。


共通点が・・・あったんだ。


晴香との・・・。






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2人はいとこの設定です。


唐突なんですけど、髪を早く伸ばす方法ってないですかね?ww

~side祐二~


僕はカーテンを開けて、隣の家を見た。


晴香が住んでいる家を。


最近・・・というより卒業してから一度も晴香に会ったことがない。


会おうと思えば簡単に会える距離。


だけど・・・。


隣とはいえ、幼馴染とはいえ会うには理由がいる。


異性ならなおさらだ。


異性で理由なく会っていいのは彼女だけ。


晴香と会う理由がない。


でも、会いたい。


今、晴香はどんな学校生活を送っているのか。


とか。


中学のころはこんなに晴香のことを考えることはなかった。


だけど、会うことがなくなって。


話す機会がなくなって。


やたら、晴香のことを考えるようになった。


僕には亜美がいる。


そんなことは分かっている。


だけど・・・。


距離が離れれば離れるほどその人のことを意識するようになる。


どうやら、これはホントらしかった。


晴香のことを考えれば、考えるほど亜美へ罪悪感が募っていく。


告白したのは僕からなんだし。


罪悪感が募ると、メールもなかなかできなくなっていった。


亜美とのメールは一ケ月前で止まっている。


基本的に亜美は自分からメールは送らないと言っていた。


すると、必然的に僕が送らないと関係が途切れるわけで・・・。


このままだと自然消滅しそうだ。


僕は携帯を開いた。


着信、受信は一切なし。


僕・・・友達いないのか?


なんて、思う。


今日は平日。


普通なら学校があるはずなのだが、創立記念日とやらで休みだ。


休みと言っても、特にやることはない。


部活動に入っているわけでもなければ、今日はバイトがあるわけでもない。


予定が一切ない日だ。


でも、考えてみればこういう日は久しぶりかもしれない。


バイトなり遊びなり、毎日何かしらの予定があったからな。


一日中ってのは・・・。


時計の針は、午前十時を差した。


起きるのが早すぎたのかもしれない。


とはいっても、寝たい気分ではない。


じゃあ、何をしようか・・・。


・・・。


何も思いつかない。


僕は携帯と財布を持って、どこに行くあてもなく外に出た。


近所のショッピングモールに入る。


休日に比べて、圧倒的に人が少ない。


専業主婦と思われる人たちばっかだった。


「まあ・・・そりゃそうか・・・」


僕は、服が売っている店に入る。


買う気なんてない。


ただの暇つぶし。


数分経って他の店に移動する。


今度は、雑貨屋だった。


興味をそそられるものが全くなく、すぐに出る。


次に見つけたのは、靴屋。


僕は自分の靴を見る。


「・・・そろそろ替えた方がいいかも」


そう思って、店内に入った。


良さそうな靴ないかな・・・。


店内をうろついていたその時だった。


「あ・・・」


意外な人物に出くわした。


「愛美・・・?」






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祐二編です!!


まさかの愛美との繋がりです。


どうなるんでしょうか?




2人を華麗なフットワークでかわしてスリーポイントを入れる佳純。


「前原さんってなんでもできるんだね~」


同じチームの女子がうらやましそうに言う。


そう。


佳純はなんでもできる。


スポーツに関しては。


一番の得意分野はテニス。


インターハイ4位の実力者だ。


ただ、勉強は普通レベル。


あの容姿から想像すると、どう考えても勉強ができてスポーツができないはずなんだけど・・・。


縛っている髪。


体育の時間はいつも、後ろで縛っている。


それがまた可愛い。


「亜美!」


佳純からパスが来る。


私はそれを受け取って、ドリブルを開始する。


敵チームの女子がマークに来る。


私はそのマークを振り切り、ドリブル。


2人目、3人目もかわす。


私はフリーでレイアップシュートを確実に決めた。


「亜美・・・すご・・・」


佳純が唖然とした表情を浮かべる。


「私、中学の時バスケ部だから」


「それでもすごいよ・・・」


「それはどうも・・・」


チームの試合が終わって休憩時間。


私は、蒸し暑い体育館から外に出る。


「あっつ~・・・」


冷たい風が、今は気持ちよく感じる。


普段体育では、まじめにやらないのだけれど、得意分野だったのでつい真剣にやってしまった。


あんまり疲れるとバイトの時に眠くなるから避けたいんだけどな・・・。


私はジャージのポケットから携帯電話を取り出した。


体育に携帯は持ってきてはいけないのだけれど、ばれなければいい。


「今日の・・・バイトは・・・」


私は、携帯の中に入っているスケジュールを見る。


便利になった時代。


手帳なんて必要なくなった。


携帯で十分。


「あ・・・今日は休みじゃん」


珍しく、12月4日。今日の欄は白紙になっていた。


携帯に貼ってある、祐二と撮ったプリくらが目に入る。


・・・丁度いいかもしれない。


どうせ、もうすぐ言うことなんだし。


今日・・・言おうかな・・・。


私は、アドレス帳を開けて、榊原祐二のところで決定を押す。


『祐二。今日、空いてないかな?話があるんだ』


このメールを送れば、大概分かる。


どんな意図で・・・。


相手が何を言おうとしているか。


祐二・・・。


いくら鈍感な君でもわかるよね?


私は、送信ボタンを押した。


送信中。


その文字が数秒間表示された後、送信しました


・・・。


これで・・・終わり・・・かな。


それに祐二には晴香がお似合いだしね。


とはいっても、祐二と晴香って最近会ってるのかな・・・?


晴香と祐二とメールしても、どちらかに会っても。


晴香に会った時は、祐二の話は一切しないし、祐二と会った時も晴香の話をしない。


2人は、今どんな関係になっているんだろう・・・。


どうせ別れるんなら。


祐二に聞いてみようかな・・・。







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祐二と亜美。


ついに、別れの時が・・・。


そして、物語にマンネリ化が・・・ww


明日は祐二編です。




体育はバスケということだったので、佳純と体育館に移動した。


「そういえば、最近彼氏とどうなの?」


佳純が階段を降りながら、私の顔を覗き込む。


「どうだろうね~」


「なにそれ?まだ、ラブラブなんじゃないの?」


「ん~・・・」


私は祐二の顔を思い浮かべた。


最近、祐二とは連絡を取っていない。


私から、普段あまりメールをすることはない。


基本的にはあっちから。


デートの誘いも全部。


私からしない理由。


それは二つある。


一つは、メールはするより来た方が嬉しいから。


すごく子供っぽい理由だ。


彼氏からメールが来たらすごく嬉しい。


だから待つんだ。


もうひとつ。


これはすごく単純なこと。


バイトで忙しすぎてそんな余裕がない。


きたメールに返事を返すことはできるが、いちいち話の内容を考えたりするほどの余裕はない。


デートをするのだって、半日とか。


この高校生活。


中学の時に比べてさらに忙しくなった。


バイトがあるせいで。


工場、居酒屋、コンビニ・・・。


丸一日空いている日なんてほとんどない。


多くて半日。


祐二とのデートも次第にマンネリ化が始まっていく。


そろそろ、潮時かもしれない。


祐二のことは好きだ。


どんな男の子よりも。


共学の私立高校に私は通っている。


都内でも、有数の進学校だ。


相当学費を取っている学校だし。


私は、全額免除なので金額まではしらないが。


進学校でもあり、スポーツもかなり強い。


もちろん、いい男もたくさんいる。


全国区で有名なスポーツ選手もいる。


そういう人から告白もされたことだってある。


だけど、一度もときめかない。


祐二以上だって思えた人は誰一人としていなかった。


祐二が一番。


それでも、もう祐二と別れるべきな気がする。


好きだけど、会う時間がない。


会えば、疲れる。


バイトに支障が出る。


第一・・・。


「私には恋愛は似合わないからなぁ・・・」


「答えになってないよ~?」


「私のことより、佳純はどうなのよ?」


「え・・・あたし?」


急に自分の話になって戸惑う佳純。


その表情が愛おしい。


・・・レズって訳ではないけど。


「あたしは、彼氏なんていらないから」


「なんで?」


「だって、めんどくさいじゃ~ん」


「は?」


「いちいち、彼氏のことで喜怒哀楽をするのが」


こういうとき・・・佳純は大人だって感じる。


別に、大人の発想ではないのだけど。


少なくとも。いつもの天然な女の子ってイメージはなくなる。


「たしかにね・・・」


「でも」


佳純は、体育館に足を踏み入れて、私の方をくるりと半回転して笑顔を向けた。


「もしも、本当に好きな人が現れたら・・・それが楽しいのかもしれないね」


なんでも恋愛のことを分かっているかのような顔。


・・・でも。


たしかにその通りかもしれない。


なんだか、そのことに納得ができた気がした。


と同時に。


これを、理解し正しいと思うってことは・・・。


祐二とのデートが疲れると感じている私は、本当の意味で祐二を好きではないと認めていることになる。


「好き・・・なんだよね?」


私は自分に問いかけた。





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佳純のキャラがよくわからないww


好きって・・・なんなんでしょうか?


何を持って好きって言うんでしょうか?


難しいですww


色、戻しておきました。

~side亜美~


「亜美!亜美!」


誰かの声が聞こえて、私は目を覚ました。


「ふぁあ・・・佳純・・・なに?」


「何じゃないよ。次の授業は体育だよ?寝てる場合じゃないよ」


「眠いんだよ~・・・」


私はそういって机に伏せる。


「・・・この教室は男子が着替えに使うんだよ?」


「あっ・・・」


私は、その言葉で正気に戻る。


そして、着替えを手に持って佳純と隣のクラスに移動する。


「いつも授業中寝てるよね」


佳純がブレザーを脱ぎながら言う。


「バイトが忙しすぎて・・・よっと・・・」


私はスカートを脱いで、体育着のズボンを履いた。


「高校生がバイト三つも掛け持ちってどうなの?」


「そんなことより佳純・・・早く着替えて」


下着姿のままの佳純に思わず突っ込む。


「ああ・・・うん」


「佳純は女の子としての自覚があるのかな?」


ロングヘアーで黒髪。


清楚な感じで大人っぽい。


私はよく、可愛いとかアニメみたいとか言われていたが

(自慢ではない)


佳純は真逆な・・・外見。


そう外見だけだ。


中身は天然な女の子。


だから、尚更男の子にモテる。


中学の頃は晴香。


高校になって佳純。


私の周りはすごい。


晴香も可愛いし、佳純なんてモデルやってるらしいし。


私なんか・・・。


自分の手の平を見る。


そして苦笑。


女の子とは思えないほど・・・手がボロボロ。


いくら、アニメみたい!とか可愛い顔立ちだよね。


とか言われたところで、何にもならない。


お金が入ってくるわけではない。


お金を手に入れるためにはバイトしかないんだ。


中学までやっていた一番手っ取り早く嫌な方法。


あれはもうやめた。


高校になって、自分でバイトができる歳になってまでやることではない。


やめる。


浩平にそういった時、あいつは簡単に引き下がった。


わかった。


そう言って。


不気味なぐらい簡単に。


卒業してから1年と9カ月がたった。


この間、一度として浩平とは会っていない。


何にもしてこない浩平。


あいつの性格を考えると・・・。


ありえない。


けど、実際にそうなっている。


だからこそ怖い。


あいつがなにを考えているのかわからないから。


そんな中で一つだけ。


あいつと最後に会った日。


別れ際に見せたあいつの顔にぞくっとした。


昔、一瞬でもあいつに恋心を抱いた自分に愚かだと思った。


そして、あいつが発した言葉なのか、自分の中で勝手にその言葉を想像したのかはわからない。


あいつの最後の言葉が、頭にかすかに聞こえたんだ。


『新しいおもちゃを見つけたから』って・・・。


それが、どういう意味を持つのか。


容易に想像がついた。


それが、もしあいつ自身が発した声ならば。


もしかすると、誰かが私の「代わり」になってるのかもしれない。


いや、これからなるのかもしれない。


あいつは、長期間にわたって相手を口説く。


そして、モノにした途端に本性を現す。


口説いて、手に入れるまでをゲームだと思っている。


それまでは適当な女で遊んで。


本命だけは念入りに。


最後は逆らえないようにして。


犯しても自分を好きでいてくれるように。


好きにならなかったら、金でどうにかして。


そんなことが現実的にできるとは思えない。


私は簡単にお金でつられたけど。


でもあいつはそれをしようと動き出しているはずだ。


誰かが・・・。


私みたいになっているのかもしれない。


あいつの金とルックス。


口説きのうまさがあれば。


この想像はかなり前に持考えた。


けど、私は浩平を止めようとは思わなかった。


私は自分勝手。


「亜美~行こ~!」


着替え終わった佳純が私を呼ぶ。


「うん!」


ボロボロでも。


辛くても。


疲れても。


あのころに比べれば到底幸せな今。


この今を失わないために私は自分の代わりに誰かが傷ついても構わない。





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佳純(かすみ)が出てきました!!


晴香の方は愛美で、亜美の方は佳純です。


予定では、登場人物はあと一人か二人・・・ですね。


佳純の苗字は前原です。