2人を華麗なフットワークでかわしてスリーポイントを入れる佳純。
「前原さんってなんでもできるんだね~」
同じチームの女子がうらやましそうに言う。
そう。
佳純はなんでもできる。
スポーツに関しては。
一番の得意分野はテニス。
インターハイ4位の実力者だ。
ただ、勉強は普通レベル。
あの容姿から想像すると、どう考えても勉強ができてスポーツができないはずなんだけど・・・。
縛っている髪。
体育の時間はいつも、後ろで縛っている。
それがまた可愛い。
「亜美!」
佳純からパスが来る。
私はそれを受け取って、ドリブルを開始する。
敵チームの女子がマークに来る。
私はそのマークを振り切り、ドリブル。
2人目、3人目もかわす。
私はフリーでレイアップシュートを確実に決めた。
「亜美・・・すご・・・」
佳純が唖然とした表情を浮かべる。
「私、中学の時バスケ部だから」
「それでもすごいよ・・・」
「それはどうも・・・」
チームの試合が終わって休憩時間。
私は、蒸し暑い体育館から外に出る。
「あっつ~・・・」
冷たい風が、今は気持ちよく感じる。
普段体育では、まじめにやらないのだけれど、得意分野だったのでつい真剣にやってしまった。
あんまり疲れるとバイトの時に眠くなるから避けたいんだけどな・・・。
私はジャージのポケットから携帯電話を取り出した。
体育に携帯は持ってきてはいけないのだけれど、ばれなければいい。
「今日の・・・バイトは・・・」
私は、携帯の中に入っているスケジュールを見る。
便利になった時代。
手帳なんて必要なくなった。
携帯で十分。
「あ・・・今日は休みじゃん」
珍しく、12月4日。今日の欄は白紙になっていた。
携帯に貼ってある、祐二と撮ったプリくらが目に入る。
・・・丁度いいかもしれない。
どうせ、もうすぐ言うことなんだし。
今日・・・言おうかな・・・。
私は、アドレス帳を開けて、榊原祐二のところで決定を押す。
『祐二。今日、空いてないかな?話があるんだ』
このメールを送れば、大概分かる。
どんな意図で・・・。
相手が何を言おうとしているか。
祐二・・・。
いくら鈍感な君でもわかるよね?
私は、送信ボタンを押した。
送信中。
その文字が数秒間表示された後、送信しました
・・・。
これで・・・終わり・・・かな。
それに祐二には晴香がお似合いだしね。
とはいっても、祐二と晴香って最近会ってるのかな・・・?
晴香と祐二とメールしても、どちらかに会っても。
晴香に会った時は、祐二の話は一切しないし、祐二と会った時も晴香の話をしない。
2人は、今どんな関係になっているんだろう・・・。
どうせ別れるんなら。
祐二に聞いてみようかな・・・。
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押してくれると嬉しいです!!
祐二と亜美。
ついに、別れの時が・・・。
そして、物語にマンネリ化が・・・ww
明日は祐二編です。