46話 いくら鈍感な君でも | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

2人を華麗なフットワークでかわしてスリーポイントを入れる佳純。


「前原さんってなんでもできるんだね~」


同じチームの女子がうらやましそうに言う。


そう。


佳純はなんでもできる。


スポーツに関しては。


一番の得意分野はテニス。


インターハイ4位の実力者だ。


ただ、勉強は普通レベル。


あの容姿から想像すると、どう考えても勉強ができてスポーツができないはずなんだけど・・・。


縛っている髪。


体育の時間はいつも、後ろで縛っている。


それがまた可愛い。


「亜美!」


佳純からパスが来る。


私はそれを受け取って、ドリブルを開始する。


敵チームの女子がマークに来る。


私はそのマークを振り切り、ドリブル。


2人目、3人目もかわす。


私はフリーでレイアップシュートを確実に決めた。


「亜美・・・すご・・・」


佳純が唖然とした表情を浮かべる。


「私、中学の時バスケ部だから」


「それでもすごいよ・・・」


「それはどうも・・・」


チームの試合が終わって休憩時間。


私は、蒸し暑い体育館から外に出る。


「あっつ~・・・」


冷たい風が、今は気持ちよく感じる。


普段体育では、まじめにやらないのだけれど、得意分野だったのでつい真剣にやってしまった。


あんまり疲れるとバイトの時に眠くなるから避けたいんだけどな・・・。


私はジャージのポケットから携帯電話を取り出した。


体育に携帯は持ってきてはいけないのだけれど、ばれなければいい。


「今日の・・・バイトは・・・」


私は、携帯の中に入っているスケジュールを見る。


便利になった時代。


手帳なんて必要なくなった。


携帯で十分。


「あ・・・今日は休みじゃん」


珍しく、12月4日。今日の欄は白紙になっていた。


携帯に貼ってある、祐二と撮ったプリくらが目に入る。


・・・丁度いいかもしれない。


どうせ、もうすぐ言うことなんだし。


今日・・・言おうかな・・・。


私は、アドレス帳を開けて、榊原祐二のところで決定を押す。


『祐二。今日、空いてないかな?話があるんだ』


このメールを送れば、大概分かる。


どんな意図で・・・。


相手が何を言おうとしているか。


祐二・・・。


いくら鈍感な君でもわかるよね?


私は、送信ボタンを押した。


送信中。


その文字が数秒間表示された後、送信しました


・・・。


これで・・・終わり・・・かな。


それに祐二には晴香がお似合いだしね。


とはいっても、祐二と晴香って最近会ってるのかな・・・?


晴香と祐二とメールしても、どちらかに会っても。


晴香に会った時は、祐二の話は一切しないし、祐二と会った時も晴香の話をしない。


2人は、今どんな関係になっているんだろう・・・。


どうせ別れるんなら。


祐二に聞いてみようかな・・・。







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祐二と亜美。


ついに、別れの時が・・・。


そして、物語にマンネリ化が・・・ww


明日は祐二編です。