~side祐二~
僕はカーテンを開けて、隣の家を見た。
晴香が住んでいる家を。
最近・・・というより卒業してから一度も晴香に会ったことがない。
会おうと思えば簡単に会える距離。
だけど・・・。
隣とはいえ、幼馴染とはいえ会うには理由がいる。
異性ならなおさらだ。
異性で理由なく会っていいのは彼女だけ。
晴香と会う理由がない。
でも、会いたい。
今、晴香はどんな学校生活を送っているのか。
とか。
中学のころはこんなに晴香のことを考えることはなかった。
だけど、会うことがなくなって。
話す機会がなくなって。
やたら、晴香のことを考えるようになった。
僕には亜美がいる。
そんなことは分かっている。
だけど・・・。
距離が離れれば離れるほどその人のことを意識するようになる。
どうやら、これはホントらしかった。
晴香のことを考えれば、考えるほど亜美へ罪悪感が募っていく。
告白したのは僕からなんだし。
罪悪感が募ると、メールもなかなかできなくなっていった。
亜美とのメールは一ケ月前で止まっている。
基本的に亜美は自分からメールは送らないと言っていた。
すると、必然的に僕が送らないと関係が途切れるわけで・・・。
このままだと自然消滅しそうだ。
僕は携帯を開いた。
着信、受信は一切なし。
僕・・・友達いないのか?
なんて、思う。
今日は平日。
普通なら学校があるはずなのだが、創立記念日とやらで休みだ。
休みと言っても、特にやることはない。
部活動に入っているわけでもなければ、今日はバイトがあるわけでもない。
予定が一切ない日だ。
でも、考えてみればこういう日は久しぶりかもしれない。
バイトなり遊びなり、毎日何かしらの予定があったからな。
一日中ってのは・・・。
時計の針は、午前十時を差した。
起きるのが早すぎたのかもしれない。
とはいっても、寝たい気分ではない。
じゃあ、何をしようか・・・。
・・・。
何も思いつかない。
僕は携帯と財布を持って、どこに行くあてもなく外に出た。
近所のショッピングモールに入る。
休日に比べて、圧倒的に人が少ない。
専業主婦と思われる人たちばっかだった。
「まあ・・・そりゃそうか・・・」
僕は、服が売っている店に入る。
買う気なんてない。
ただの暇つぶし。
数分経って他の店に移動する。
今度は、雑貨屋だった。
興味をそそられるものが全くなく、すぐに出る。
次に見つけたのは、靴屋。
僕は自分の靴を見る。
「・・・そろそろ替えた方がいいかも」
そう思って、店内に入った。
良さそうな靴ないかな・・・。
店内をうろついていたその時だった。
「あ・・・」
意外な人物に出くわした。
「愛美・・・?」
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祐二編です!!
まさかの愛美との繋がりです。
どうなるんでしょうか?