そこにいたのは、従妹の愛美だった。
「あれ・・・祐二?」
「うん」
「ずいぶん変わったね」
愛美は目を見開いて僕の顔を見る。
「そうか?」
「うん。特に髪型とか」
「そりゃあ、会ったの何年前だと思ってるんだよ」
「七年前くらい」
「小学校の頃の頃の髪型と同じだったら事件だよ」
「そんなに?」
「男だって髪型には気を使うんだよ」
「そうですか。で、今日は学校じゃないの?平日だけど」
愛美はさっきまで見ていた、ブーツに視線を戻した。
「・・・そのセリフそのまま返す」
「私は、今日は学校サボったんだよね~」
普通のことのように愛美は言う。
「愛美ってそういう人だったんだ?」
「どういう意味よそれ」
「もっと真面目な人かと思ってた」
「あはは。真面目でもいいことないからね」
「そうか?」
「うん。そういう祐二は?」
「僕?今日は創立記念日」
「さぼりじゃないんだ?」
「一緒にすんなよ」
僕は近くにあったブランド物の靴を手に取る。
値札を見てみると、そこには驚きの価格。
・・・バイト代が半額消えるぐらいだな・・・。
「祐二にはそれは似合わないと思うよ?」
「・・・買う気ないから」
僕は無造作にそれをもとにあったところに置いた。
「そう。あ、ねぇ祐二」
愛美はこっちを見た。
「何?」
「祐二って彼女いるの?」
「・・・なんで?」
「なんとなく気になっただけだよ」
「そういう愛美はどうなの?」
「私?どうだろうね」
愛美は答えをはぐらかして、店を出る。
「ねぇ・・・それよりちょっと買い物付き合ってよ」
「はぁ?なんで?」
「どうせ彼女もいないんだからそういうの慣れといた方がいいんじゃない?」
「なんでいないって決めつけるんだよ」
「そうでしょ?」
愛美は一瞬意味深な表情を浮かべた。
まるで・・・何もかもを知っていてそういっているよう・・・。
「それに、私みたいな可愛い女の子とデートできる機会なんてないよ?」
その表情はすぐに消えて、可愛らしい笑顔を見せる。
「自分で可愛いって言うか?」
「事実だから」
・・・。
まあ、たしかに。
どこからどう見ても、可愛い女の子。
アイドルをやっているといわれても疑わないくらいの。
だけど、それを自分で言う傲慢さもすごい。
「普通、可愛い女の子は謙虚にものを言うけどな」
「なにぃ~?私は可愛くないの?」
愛美が顔を近づけてくる。
「近い近い!!」
僕は数歩後ずさる。
傍から見ればこの光景。
カップルがバカをやってるようにしか見えないんだろうな・・・。
「祐二って、私にあんまりなびかないね」
愛美は少し不満そうな表情を浮かべた。
「いきなりなんだよ」
「学校の男の子の大半は私のことを好きになってくれるのになぁ~」
セミロングで毛先に少しパーマがかかった髪の毛。
愛美はその髪の毛を指で弄びながらそう言った。
「その学校がおかしいんじゃない?」
「祐二のいってる学校よりは頭いいから」
「へぇ・・・大した自信だな。愛美どこの学校に通ってんの?」
「鷲見原高校」
「え・・・」
鷲見原・・・。
その名前を聞いて驚く。
共通点が・・・あったんだ。
晴香との・・・。
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2人はいとこの設定です。
唐突なんですけど、髪を早く伸ばす方法ってないですかね?ww