体育はバスケということだったので、佳純と体育館に移動した。
「そういえば、最近彼氏とどうなの?」
佳純が階段を降りながら、私の顔を覗き込む。
「どうだろうね~」
「なにそれ?まだ、ラブラブなんじゃないの?」
「ん~・・・」
私は祐二の顔を思い浮かべた。
最近、祐二とは連絡を取っていない。
私から、普段あまりメールをすることはない。
基本的にはあっちから。
デートの誘いも全部。
私からしない理由。
それは二つある。
一つは、メールはするより来た方が嬉しいから。
すごく子供っぽい理由だ。
彼氏からメールが来たらすごく嬉しい。
だから待つんだ。
もうひとつ。
これはすごく単純なこと。
バイトで忙しすぎてそんな余裕がない。
きたメールに返事を返すことはできるが、いちいち話の内容を考えたりするほどの余裕はない。
デートをするのだって、半日とか。
この高校生活。
中学の時に比べてさらに忙しくなった。
バイトがあるせいで。
工場、居酒屋、コンビニ・・・。
丸一日空いている日なんてほとんどない。
多くて半日。
祐二とのデートも次第にマンネリ化が始まっていく。
そろそろ、潮時かもしれない。
祐二のことは好きだ。
どんな男の子よりも。
共学の私立高校に私は通っている。
都内でも、有数の進学校だ。
相当学費を取っている学校だし。
私は、全額免除なので金額まではしらないが。
進学校でもあり、スポーツもかなり強い。
もちろん、いい男もたくさんいる。
全国区で有名なスポーツ選手もいる。
そういう人から告白もされたことだってある。
だけど、一度もときめかない。
祐二以上だって思えた人は誰一人としていなかった。
祐二が一番。
それでも、もう祐二と別れるべきな気がする。
好きだけど、会う時間がない。
会えば、疲れる。
バイトに支障が出る。
第一・・・。
「私には恋愛は似合わないからなぁ・・・」
「答えになってないよ~?」
「私のことより、佳純はどうなのよ?」
「え・・・あたし?」
急に自分の話になって戸惑う佳純。
その表情が愛おしい。
・・・レズって訳ではないけど。
「あたしは、彼氏なんていらないから」
「なんで?」
「だって、めんどくさいじゃ~ん」
「は?」
「いちいち、彼氏のことで喜怒哀楽をするのが」
こういうとき・・・佳純は大人だって感じる。
別に、大人の発想ではないのだけど。
少なくとも。いつもの天然な女の子ってイメージはなくなる。
「たしかにね・・・」
「でも」
佳純は、体育館に足を踏み入れて、私の方をくるりと半回転して笑顔を向けた。
「もしも、本当に好きな人が現れたら・・・それが楽しいのかもしれないね」
なんでも恋愛のことを分かっているかのような顔。
・・・でも。
たしかにその通りかもしれない。
なんだか、そのことに納得ができた気がした。
と同時に。
これを、理解し正しいと思うってことは・・・。
祐二とのデートが疲れると感じている私は、本当の意味で祐二を好きではないと認めていることになる。
「好き・・・なんだよね?」
私は自分に問いかけた。
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押してくれると嬉しいです!!
佳純のキャラがよくわからないww
好きって・・・なんなんでしょうか?
何を持って好きって言うんでしょうか?
難しいですww
色、戻しておきました。