love storys  ~17歳、私と君と。~ -91ページ目

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

もし・・・そうだとして・・・


「だったら、なんなんだよ。もう今更考えてもしょうがないし・・・」


私は転がっていた小石を思いっきり投げた。


石は柵を越えて重力に従って下に落ちていき、私の視界から消えた。


「炭酸飲める?」


聞き覚えのある声がドアの方から聞こえてきた。


「椎名君・・・授業は?」


「サボった」


彼は私に缶ジュースを手渡して隣に座った。


「真面目キャラ脱却ですか?」


冗談交じりに私は言う。


「元々そこまで真面目じゃないよ。ただのイメージだろ?」


「うん。まだ椎名君のことよく知らないし」


「僕も。まだ藤崎さんのことよく知らない。だから・・・知りたい」


「え・・・?」


「・・・なんでもない」


椎名君は苦笑いを浮かべて私から視線を逸らして空を見上げた。


「で・・・授業サボって何してんのさ」


「君を探しに来ました」


「そうなの?」


私は目を無開く。


「うん。心配になって」


「あはは。ありがと」


その後・・・。


私たちは無言になる。


何も言わず・・・ただ無言。


沈黙の時が流れていく。


雲の流れるスピードは遅い。


時間の流れは早い。


時もあれば遅い時もある。


その人の感情次第で時の早さは変わる。


「そういえば・・・」


先に口を開いたのは椎名君。


「明日ってイブだよね」


唐突な話題。


「そうだね」


私はそう相槌を打つ。


「藤崎さんは何か予定あるの?」


「予定・・・?特に何もないよ」


なんとなく・・・彼が言おうとしていることに察しがついた。


「暇なら・・・遊ばない?僕もその日暇でさ」


彼は照れ笑いを浮かべる。


「いいよ。どこで遊ぶ?」


「ん~・・・都会とか?」


「ずいぶん抽象的だね」


「言わなかった?デートってどこでするのかわからないんだよ」


「・・・デートなんだ?」


「え!?いや、ごめん遊ぶだけ」


椎名君は焦りながらそう訂正する。


「いいよ。デートで」


「ありがとう」


椎名君は安堵の表情を浮かべた。


「てか、何?初デートがクリスマスイブ?かっこいいね」


私は彼をからかう。


「だめ?」


「いいんじゃない?そういう人滅多に見ないけど」


「じゃあ、決まり。問題は場所だね」


「男の子が決めてよ」


私は缶のフタを開けて一口だけ飲む。


喉元で炭酸が泡を吹く。


「ん~・・・」


椎名君は膝を立ててそこで頬杖をつきながら考え込む。


そのまま五分が経過する。


「・・・決まりそうない?」


「うん・・・」


椎名君は「ごめん」と言って手を合わせる。


「ダメだなぁ・・・椎名君は」


「そういう藤崎さんならすぐ場所が決まるんだ?」


椎名君は頬を膨らませた後にそんなことを言った。


「う・・・」


私は黙り込む。


確かに私だってデートの経験は何度かある。


けど・・・。


イブにデートしたことは一度もない。


何も言わない私を見て椎名君が、顔を覗き込むようにして


「お互い様・・・だね?」


「うるさい。じゃあ、夜景のきれいなところか、イルミネーションがきれいたところ!!」


「・・・それこそ抽象的だよ?」


言い返される。


「う~ん・・・」


悩んで悩んで・・・。


その結果。


キーンコーンカーンコーン。


「あ・・・」


終業のチャイムが鳴った。


「どうしよっか?」


2人して悩む。


ふと、エレベーターの中の時のことを思い出す。


あの時は頼りになった椎名君。


こういうときは頼りにならない椎名君。


なんか・・・肩の力が抜けて楽。


一緒にいて楽しい人。


そう思った。




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すいません。


今少し忙しくて、コメント見れません。


ということで夜みます!!


ほんといつもありがとうございます♪


さぁ、もう75話!!


もうすぐ終わりに近づいています。


最後、ハッピーエンドで終わるといいなぁww

「明日、予定ないよね?」


佳純がないのを前提に聞いてきた。


なにか、それが少しイラッとする。


「なんで?」


「聞いてみただけ」


「そういう佳純は何かあるの?」


「私は女友達で遊ぶよ。亜美も来る?」


「いかない」


「なんで?あ、別にお金は必要ないよ?」


「そういう問題でもなく・・・。別に外に出るのがめんどくさいからだよ」


私はため息をついて、ちらっと横目で椎名君の方を見た。


椎名君は・・・予定あるのかな?


そんなことを考えながら。


「嘘だぁ。新しい彼氏でもできたんじゃなくて?」


「しつこいなぁ。そんな人いないって」


「ふ~ん。じゃあ、好きな人は?」


「え・・・と。いない・・・かな」


即答できなかった自分に驚いた。


「・・・いるんだ?」


すかさず佳純が突っ込んでくる。


「どっちでもいいじゃん」


私は席から立ち上がった。


「あれ・・・怒っちゃった?」


「別に・・・。トイレ行ってくる」


佳純・・・なんか今日鋭いな。


それか、私が分かりやすいだけか・・・?


明日はクリスマスイブ。


明後日は誕生日。


特に何もない二日間。


『寂しいの?』


声があざ笑うかのように言った。


「黙ってよ。うるさいなぁ・・・」


トイレで鏡の前に立ち、自分の顔を見る。


不機嫌そうな顔。


笑顔を作ってみる。


けど、それはすぐに崩れる。


目元にはクマができていて、多少のニキビ。


みんなの方がよっぽど可愛く見える。


化粧を少なからずしているみんなの方が。


童顔で可愛らしい顔立ちと言われてきた自分。


「どこが・・・」


私は苦笑した。


教室に戻ろうとした時、始業のチャイムが鳴った。


「・・・やば。始まっちゃった」


私は、急いで教室に戻る。


けれど、先生は来るのが早く授業が始まっていた。


シンとする教室。


この中に入るのはさすがに無理かも。


私は教室の中に入るのをあきらめて、屋上に向かった。


中学もそうだったけど、なぜか私がいく学校は屋上は解禁となっている。


普通の学校は開いてないはずなんだけど。


7階までの階段を上って、外へとつながるドアを開ける。


外はあまり寒くなく身構えていた私は少し拍子抜けしながら、壁に寄りかかった。


地面に座って辺りを見渡す。


屋上には今でも忘れられない思い出がある。


三年前。


晴香が祐二に告白をしようとした時のこと。


私はその時、ドアの陰から2人を見ていた。


告白しないように・・・。


そう祈りながら。


そして、私の願いどおり晴香は祐二に告白しなかった。


私には嬉しいことだったけど、今でも疑問に思う。


あの場所、タイミング。


告白する条件はそろっていたはずなのに。


それでも、晴香は迷った挙句やめた。


あの後、晴香は『勇気が出なかった』とか言っていたけど。


私はそんなようには見えなかった。


なら、他の理由があった?


断固たる決意を揺るがすほどの?


私は頭をフル回転して考える。


・・・もしかしたら。


あの時、気のせいかとは思ったが晴香と目が合うシーンが一度あった。


その時の晴香の表情は・・・。


今だからこそ気付く。


あの時は、告白しないでって思いでいっぱいいっぱいだった。


その後も、付き合っているのを隠すのでいっぱいいっぱいだった。


けど今は、全く関係ない。


だから、あの時の疑問の答えを導き出せる。


晴香は・・・私と祐二が付き合っていたのを知っていたのかもしれない・・・。




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勝手にキャスティング!!



佐藤晴香・・・石原さとみ


藤崎亜美・・・榮倉奈々


榊原祐二・・・生田斗真


田代浩平・・・錦戸亮


前原佳純・・・吉高由里子


高崎愛美・・・堀北真希


椎名雅樹・・・小池徹平



・・・凄い無理ある!!


みなさん、制服なんて着れるのか!?ww


最初はジャニーズの若いのとAKBでやった方が面白いんじゃないかと思ったんですが、


知らない方も大勢いると思ったのでこうしてみました。


さぁ、80話が最終話となるこの作品。


このタイミングでまさかのキャスティング!!ww


クリスマスイブ、どうなるんでしょうか?


家の最寄り駅で降りた私。


街並みはやたらと明るい。


「そっか・・・そう言えばもうすぐ・・・」


木につけられた色とりどりのライトを見て思いだす。


もうすぐクリスマスだった。


そして、クリスマスの日はなんと私の誕生日でもある。


だからと言って何かがあるわけでもない。


元々、クリスマスに何かもらえるわけでもないし誕生日に何かもらえるわけじゃない。


今回のクリスマスイブは確か金曜日。


私にとってはただの平日。


バレンタインデーに一つもチョコレートを貰えない男子と同じ。


まあ、外が明るくて少しはいいのかもしれない。


私の暗い気分をほんの少しだけ明るくさせてくれる。


今日は12月22日。


クリスマスイブまであと二日。


私の誕生日まであと三日。


祐二と晴香はその日、一緒に過ごすのかな・・・。


そんな疑問を抱く。


過ごしても過ごさなくても私に直接影響があるわけではないけれど。


「クリスマスかぁ・・・」


私はイルミネーションを見つめる。


恋人で一緒に過ごしたい?


違うといえば嘘になる。


ただ、どうしてもお金を使ってしまうクリスマス。


相手にプレゼントを買わなくちゃいけないし。


そんなことを考えたら必要ない。


そう思ってしまう。


恋人よりもお金。


まるで、彼氏よりも仕事っていってるモテない社会人の言い訳みたい。


寒い中、イルミネーションを見て楽しんでいるカップル。


そして、レストランでいつもなら食べないようなご飯を食べてワインを飲んで。


そのレストランはもちろん夜景の見えるレストラン。


その後に、ホテルに行って。


初めての経験をする・・・。


それが私が想像するクリスマス。


大人同士の。


今の私たちのクリスマスはどんなのが理想だろうか?


普通だろうか?


イルミネーションで有名な街をひたすら歩きまわって、お腹がすいたらどっかのファミレスに入って。


誰も人がいない暗闇に行って。


そっと優しくキスをして。


何でも経験積みの彼氏が相手なら、ドキドキしながらホテルに入っていくのかもしれない。


そんなクリスマスを毎年、カップルは過ごしている。


私もいつかは・・・。


なんてくだらない期待をしてみる。


一条の風が吹いた。


「あ~・・・寒い」


身を震わせながら私はゆっくりと歩く。


治ったとはいえ、完治はしてないであろう風邪。


また、ぶり返さなければいいけど・・・。


前を見る。


こっちの方へと歩いてくるカップルが視界に入った。


歳は・・・私と同じくらい。


多分高校生だろう。


手を繋いでし幸せそうなオーラがビンビンと伝わってくる。


人通りの少ないこの時間帯。


もうすでに10時30分はまわっている。


こんな時間にデートか。


やるなぁ。高校生カップル。


ふいに、男の子の方が周りを確認し始めた。


何やってんだろうか・・・。


その男の子は周りに私しかいないことを確認すると、何度か私の方をけん制するように見る。


お互いの距離が近づく。


そして、すれ違った後、私は意味もなく彼らの方を目で追った。


男の子が彼女の手を引いた。


そして、キスをする。


舌を絡めるキスを。


そういうことか。


私がすれ違うのを待っていたらしい。


すれ違ったら誰も2人を邪魔する存在はいないから。


ただ、私・・・見ちゃってるけど。


まあ、でもなんか可愛くていいかもね。


キスしたいんだけど、人が見てたらできない。


だから、唯一、前方に歩いている人を避けるためにその人が通り過ぎるのを待つ・・・か。


浩平なら、何事もなくキスするだろうな。


祐二なら、絶対に人が来ない場所でするだろう。


椎名君だったら・・・。


全く何も想像できない・・・。


というか。


彼が誰かと付き合っている姿がまず想像できないから・・・。


いや、違うかもしれない。


もしかしたら・・・。


「あはは・・・。まさか・・・ね」





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昨日、ブロがーさんのをまねして勝手にキャスティング!


をやろうと思ったんですが、亜美が決まらない!


という事態に。。


他は決まったんですけどね~w


決まったら、書くので見ていただければありがたいです。


モデルがいた方が、僕の伝わりにくい分も少しはマシになるかと・・・。


亜美の最後のセリフ。


「あはは。まさか・・・ね」


にはどんな意味が込められているのか。


分かる人にはわかると思います。




「お疲れ様です」


私は大学生の先輩二人に一礼して、休憩室に戻った。


そこには誰もいなかったが、一応更衣室に入って着替えをする。


着替えの途中で手をグーに握ってみる。


何の不自由も感じなく握れる。


額に手を当ててみる。


まだ、少し熱いけど朝ほどではない。


動いて熱って下がるもんなんだな・・・。


私は、制服を着て裏口から外に出た。


「よっ!」


椎名君が笑みで私を出迎える。


「ずっとそこにいたの?」


「いたよ。藤崎さん、出てくるの遅い」


「着替えてたんだから仕方ないじゃん」


私たちは自然と横並びになって歩き出す。


「で・・・熱は大丈夫そう?」


「おかげさまで。だいぶ良くなったよ」


「ならよかった」


安堵の笑みを浮かべる椎名君。


「そんなに気になったの?外で私を待つほど」


「うん。すごい心配だった。学校終わって、てっきりすぐに家に帰ったのかと思ったよ」


「私、普段、そのまま家に帰ることないんだよ」


「毎日用事があるの?忙しいね」


「毎日バイトがね」


「え・・・毎日?」


彼は怪訝そうな顔を浮かべる。


「うん。三か所でやってるから」


「なんでそんな・・・」


「家にお金がないから」


平然と私は言う。


「そっ・・・か」


彼はそれの本当の意味を察してくれたようでそれ以上は聞いてこなかった。


その後、彼とした会話は何事もない他愛もない会話。


けど、それがすごく楽しくて。


「私、この電車乗るから」


駅での別れ。


何か名残惜しく感じた。


そんな私から、当然のように笑みは消えていた。


彼からも笑みが消えている。


だからと言って、彼も私と同じように名残惜しいのかはわからないが。


「送ってこうか?」


彼が嬉しいことを言ってくれる。


「あはは。ご冗談を」


「冗談じゃないよ」


「・・・気持ちだけ受け取っておくよ。さすがにこっちまでこさせると、椎名君帰るの大変になると思うから」


椎名君は残念そうに「そっか」と頷く。


電車が来るまであと三分。


この三分が経ったら今日の椎名君といる時間は終わりを迎える。


久しぶりの男の子との会話。


浩平を除いて。


すごく楽しいものだった。


一人寂しく駅まで向かう20分が今日はすごく早く感じた。


それが、異性と話したからなのか、椎名君と話したからなのか。


そこはまだ分からないけれど。


「そういえば、椎名君はバイトしてないの?」


「僕・・・?僕は・・・」


彼が言葉を発しようとした時、電車が私たちの前を通り過ぎていく。


そして、車体が真ん中ぐらいに到達したとき、電車が止まった。


ドアが開いて、一斉にホームで待っていた人たちが乗る。


私もその波に従うように電車に乗ろうとした時。


椎名君が私の腕を掴んだ。


「え・・・?」


私は目を丸くして彼の方を見る。


椎名君は顔を赤らめながら俯いた。


「どうした・・・の?」


「・・・」


彼はなにも言わない。


何かを迷っているように見えた。


『ドアが閉まります。ご注意ください』


アナウンスが流れる。


そのアナウンスで彼は我に返ったようで


「あ・・・ごめん。ばいばい」


焦りながら作った笑顔。


今日、私が熱の中で頑張って見せた営業スマイルよりも不格好な笑顔。


「・・・?ばいばい」


私はそんな彼に疑問を持ったまま電車に乗った。


「あ・・・」


そういえば一つ聞こうとしていて忘れたことがあった。


エレベータの中で意識を失いながら私は椎名君になにをしたのか・・・。


「まぁ・・・いいか」





今日一日は色々あった。


朝から熱が出て、エレベーターに閉じ込められ。


椎名君と一緒に。


そして、バイト先でまた椎名君に会って。


一緒に駅に向かって。




椎名君・・・か。


電車の中でポツリと彼の名前を呟いた。




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やっぱ、ストックはあると便利ですね。


凄い今助かってますww


そういえば、昨日コメントいけなくてすいません・・・。


昨日の分と合わせて、後で携帯で見に行こうかなと思っています。


今日は初めてのサークルの新入生歓迎会!!


楽しんできますね♪



「藤崎さん!!二番テーブルの注文取ってきて!!」


「は~い!!」


何でこういう時に限ってこんなに忙しいんだろうか?


体がフラフラする。


脳が正常に働かなくなりそうだ。


時間は夜7時半。


飲食店は忙しさのピークを迎える時間帯。


とはいえ、今日は平日。


普段はそこまでこまないはずなのに・・・。


「お待ち、10組様です!!」


・・・どういうことだ・・・。


いつもなんてお待ちとかいないだろ。


「ご注文はお決まりでしょうか?」


熱がある中で必死の営業スマイル。


これだから接客は・・・。


家族連れの四人の客。


お父さん、お母さん、中学生くらいの男女二人。


三年生と一年生・・・ってところか。


羨ましい。


家族団らんでこういった店に入れる。


みんな笑顔で、楽しそうに。


「っ・・・」


私は首を横に振った。


何考えてるんだ私・・・。


心に隙がある時はこんなことを考えてしまう・・・。


「大丈夫ですか?」


お父さんが声をかけてくれる。


優しい微笑み。


いい人だなぁ・・・。


「あっ!!はい大丈夫です」


「じゃあ・・・注文は・・・」


****************


ピークが過ぎて客の人数も落ち着いてきた。


というより、さっきまでのが幻覚だとしか思えないくらい人が少なくなった。


三組くらいしかいないし。


そして、体調もだんだんよくなってきた。なぜか・・・。


時間は9時半。


あと30分で上がり・・・か。


高校生は10時まで。


それがこの国で決まっていること。


労働基準法・・・だっけか。


ただ、私はそれを破っている。


明日は深夜バイトが待っている。


11時から4時まで。


深夜の方が圧倒的に自給がいい。


だから、私は結構深夜にシフトを入れている。


まあ、融通がきかない店はダメだけど。


ちなみに、この店はダメだ。


店長は結構決まり事にはうるさい人だから。


カランカラーン。


お客さんが一人入ってきた。


「いらっしゃいま・・・」


私の声がそこで止まる。


「うおっ!?」


彼も同様に驚いた表情。


「椎名君・・・なんでここに・・・」


「なんでと言われても・・・。スパゲッティを食べに来たんだよ」


「・・・スパゲティだから」


「そんなことはどうでもいいじゃん」


「てか、一人で?」


「ああ・・・色々あって一人になった」


椎名君は苦笑した。


「そっか。まあ、とりあえず、空いてる席に座っといて」


「空いてる席だらけだが」


彼は周りを見渡しながら言う。


「適当に。で、注文決まったら呼んでね」


私はそう言って、厨房の方へ戻る。


「何?彼、知り合い?」


大学生女の先輩がニヤニヤしながら聞いてくる。


今、店内にいる従業員は私と、この女の先輩と無口な男の大学生だけだ。


普段、深夜は2人で回しているから10時からこの大学生二人だけとなる。


「知り合いです。同じクラスメートなんですよ」


「へぇ。けっこう可愛い感じのいい男の子じゃん」


「先輩・・・あれ好みですか?」


「けっこうね」


「年下好きですね~」


「まぁね。亜美ちゃんはダメなのああいう男の子?」


「・・・普通ですかね」


私は食器を手にとって専用のタオルでふく。


「普通って・・・」


呼び出しボタンが鳴った。


「あ、その彼よ。行ってきなさい」


「え~・・・先輩好みなら行ってくればいいじゃないですか」


「動くのめんどくさい」


先輩は壁に寄りかかって、携帯電話を開く。


「先輩・・・今バイト中ですよ?」


「いいのよ。人来ないし。早くいってきて」


「わかりましたぁ~・・・」


私は気乗りしないまま彼が座っているテーブルに向かう。


「ご注文はお決まりですか?」


今日何度目かわからない営業スマイル。


すると、椎名君は


「藤崎さんの普通の笑顔が見たいなぁ」


屈託のない笑みで言う。


「・・・それはさすがに」


「残念。それより、熱はどう?」


「・・・私は今仕事中です。お客様との私語は致しません」


ため息をつきながら私は言う。


「じゃあ、食べ終わったら外で待ってるよ。何時に終わるの?」


「10時。外寒いよ?」


「大丈夫だよ。そこまでひ弱じゃないから」


「あっそ・・・勝手にして」






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スーツ写メどうだったでしょうか?


目が腐ってしまうようなものをみせてしまってすいません・・・。


小説の方ですが、少し無理があるんじゃないかという設定。


だけど、学校の近くのバイト先だし、あってもおかしくない・・・はず。


この物語、80か81話で完結します。


ちなみに、一度晴香編に戻って最後は亜美編で終わります。


結局主人公は亜美・・・なのか?w