71話 バイト先で | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

「藤崎さん!!二番テーブルの注文取ってきて!!」


「は~い!!」


何でこういう時に限ってこんなに忙しいんだろうか?


体がフラフラする。


脳が正常に働かなくなりそうだ。


時間は夜7時半。


飲食店は忙しさのピークを迎える時間帯。


とはいえ、今日は平日。


普段はそこまでこまないはずなのに・・・。


「お待ち、10組様です!!」


・・・どういうことだ・・・。


いつもなんてお待ちとかいないだろ。


「ご注文はお決まりでしょうか?」


熱がある中で必死の営業スマイル。


これだから接客は・・・。


家族連れの四人の客。


お父さん、お母さん、中学生くらいの男女二人。


三年生と一年生・・・ってところか。


羨ましい。


家族団らんでこういった店に入れる。


みんな笑顔で、楽しそうに。


「っ・・・」


私は首を横に振った。


何考えてるんだ私・・・。


心に隙がある時はこんなことを考えてしまう・・・。


「大丈夫ですか?」


お父さんが声をかけてくれる。


優しい微笑み。


いい人だなぁ・・・。


「あっ!!はい大丈夫です」


「じゃあ・・・注文は・・・」


****************


ピークが過ぎて客の人数も落ち着いてきた。


というより、さっきまでのが幻覚だとしか思えないくらい人が少なくなった。


三組くらいしかいないし。


そして、体調もだんだんよくなってきた。なぜか・・・。


時間は9時半。


あと30分で上がり・・・か。


高校生は10時まで。


それがこの国で決まっていること。


労働基準法・・・だっけか。


ただ、私はそれを破っている。


明日は深夜バイトが待っている。


11時から4時まで。


深夜の方が圧倒的に自給がいい。


だから、私は結構深夜にシフトを入れている。


まあ、融通がきかない店はダメだけど。


ちなみに、この店はダメだ。


店長は結構決まり事にはうるさい人だから。


カランカラーン。


お客さんが一人入ってきた。


「いらっしゃいま・・・」


私の声がそこで止まる。


「うおっ!?」


彼も同様に驚いた表情。


「椎名君・・・なんでここに・・・」


「なんでと言われても・・・。スパゲッティを食べに来たんだよ」


「・・・スパゲティだから」


「そんなことはどうでもいいじゃん」


「てか、一人で?」


「ああ・・・色々あって一人になった」


椎名君は苦笑した。


「そっか。まあ、とりあえず、空いてる席に座っといて」


「空いてる席だらけだが」


彼は周りを見渡しながら言う。


「適当に。で、注文決まったら呼んでね」


私はそう言って、厨房の方へ戻る。


「何?彼、知り合い?」


大学生女の先輩がニヤニヤしながら聞いてくる。


今、店内にいる従業員は私と、この女の先輩と無口な男の大学生だけだ。


普段、深夜は2人で回しているから10時からこの大学生二人だけとなる。


「知り合いです。同じクラスメートなんですよ」


「へぇ。けっこう可愛い感じのいい男の子じゃん」


「先輩・・・あれ好みですか?」


「けっこうね」


「年下好きですね~」


「まぁね。亜美ちゃんはダメなのああいう男の子?」


「・・・普通ですかね」


私は食器を手にとって専用のタオルでふく。


「普通って・・・」


呼び出しボタンが鳴った。


「あ、その彼よ。行ってきなさい」


「え~・・・先輩好みなら行ってくればいいじゃないですか」


「動くのめんどくさい」


先輩は壁に寄りかかって、携帯電話を開く。


「先輩・・・今バイト中ですよ?」


「いいのよ。人来ないし。早くいってきて」


「わかりましたぁ~・・・」


私は気乗りしないまま彼が座っているテーブルに向かう。


「ご注文はお決まりですか?」


今日何度目かわからない営業スマイル。


すると、椎名君は


「藤崎さんの普通の笑顔が見たいなぁ」


屈託のない笑みで言う。


「・・・それはさすがに」


「残念。それより、熱はどう?」


「・・・私は今仕事中です。お客様との私語は致しません」


ため息をつきながら私は言う。


「じゃあ、食べ終わったら外で待ってるよ。何時に終わるの?」


「10時。外寒いよ?」


「大丈夫だよ。そこまでひ弱じゃないから」


「あっそ・・・勝手にして」






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スーツ写メどうだったでしょうか?


目が腐ってしまうようなものをみせてしまってすいません・・・。


小説の方ですが、少し無理があるんじゃないかという設定。


だけど、学校の近くのバイト先だし、あってもおかしくない・・・はず。


この物語、80か81話で完結します。


ちなみに、一度晴香編に戻って最後は亜美編で終わります。


結局主人公は亜美・・・なのか?w