love storys  ~17歳、私と君と。~ -92ページ目

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

授業が始まるということで佳純と椎名君は教室に戻っていった。


静かになる保健室。


それが当たり前なのだけど。


「やっとうるさいのがいなくなったわね~」


保健の先生が私に体温計を手渡す。


「そうですね」


私は苦笑いを浮かべながらそれを受け取った。


「あなたも無理しちゃだめよ?」


先生は近くにあったパイプいすに座る。


「なんのことですか?」


「こんな熱で学校に来たりして」


「あ~・・・もうすぐ欠席日数がやばいんですよ」


私はそう言って首筋をかいた。


「バイトと学校。家庭を助けるのは難しい?」


「そう・・・ですね。って、なんでそんなこと知ってるんですか?」


「あなたは学校の有名人よ?知らない人はいないわ」


先生は小さく笑いながら言った。


「有名人・・・なんですか?」


「学年ダントツのトップでこの学校に入学生した才女。それもこの学校で。知らないわけないじゃない」


「あはは。それはどうもです」


「よく、そこまで勉強できたわね。尊敬に値するわ」


「普通ですよ」


「やっぱ、すごい人ほど多くは語らないのね」


「先生。私を買いかぶりすぎですよ。勉強なんてやれば誰だってできますよ」


「でも、みんなやらない。なんだってそうよ。ある程度のことは人間努力すればできる。その分野のトップまで上り詰めるのはやはり才能も必要なのかもしれないけどね」


「先生は、何かのトップになったことはありますか?」


「あるわよ。たった一つだけ」


先生は人差し指を立てて意味深な表情を浮かべた。


「なんですかそれ?」


私は思わず身を乗り出して聞く。


「大切な人の一番」


先生はそう言ってほくそ笑む。


その言葉が、妙に私の胸に突き刺さった。


大切な人・・・か。


「少しくさかったかな?」


先生は照れ笑いを浮かべた。


「そんなことないです。なんか羨ましいです」


「あら?どうして?私はあなたの方が羨ましいわよ?」


「なんでですか?」


「文武両道で美少女。そんな女の子に一度生まれてみたかったわ~」


「そんなの、なんにもなりませんよ。言葉が少し悪いですけどどれだけブサイクでも大切で大好きな人両想いになれた方がきっと幸せじゃないですか」


「そう?ただ、幸せは人それぞれだと思うわよ。スポーツでトップになることに幸せを感じたり、恋愛に幸せを感じたり、仕事で成功することで幸せを感じたり、お金を持つことで幸せを感じたり」


「先生は?」


「私は当然二番。恋愛に幸せを感じてるわ」


先生は即答する。


「じゃあ、先生。私は何で幸せになればいいですか?」


「そんなの自分で決めることよ。だけど・・・」


先生は立ち上がって、私の頭に手を置いた。


「あなたには恋愛が一番似合っていると思うわ」


そう言って先生はドアの方へ向かう。


「じゃあ、私一度職員室へもどるから。安静にしてなさいよ。あと、ちなみに言っておくと、あなたならきっと将来お金持ちに簡単になることはできるわよ」


「なんでですか?」


「その顔、学歴この二つを駆使すれば玉の輿に乗れるから」


「玉の輿・・・ですか」


「だけど、私はあまりそれを推奨しない」


「なんでですか?」


「その相手が、本当に好きならそれでいいけど、大して好きでもないのにお金のために一つになるならそれはきっと本当の幸せじゃないから」


そこで一度区切って、先生は話を続ける。


「お金があれば大半は買える。心だって買えることができる。汚い心なら。だけど、幸せは買えないわよ」


「そうですね」


「まあ、綺麗事かもしれないけどね。じゃあね」


先生は部屋から出ていった。


保健室内には私ただ一人となった。


浩平にも先生にも。


何か似たようなことを言われた気がした。


言い方、伝え方。


それは全く違うけれど。


結局は『恋』なんだということ。


ただ、恋に恋したって人を本当に好きになることはできない。


本当に人を好きになるには、直感。


自分でどうにかできるものじゃない。


するものじゃない。


なら、やっぱり・・・。


「待つしかないのかなぁ・・・」


その時が来るのを。


私は上半身をベッドに沈ませる。


風が強く吹いている。


窓はきちんと閉まっているはずなのに、大きな音が聞こえる。


遠くの木々が辛そうに枝をしならせる。


幾度となくその光景を目にしてきた私。


けれど、そんなことを考えることはなかった。


自然に干渉する余裕はなかった。


けれど、今は少しだけ余裕がある。


何もすることなくベッドの上で休息をとっているのだから。




人は寒ければ寒いと言う。


木々はなにも言わずに堪えしのぐ。


人は暑ければ暑いという。


木々はなにも言わずに堪えしのぐ。


人間には感情があって木々には感情がない。


浩平と会っていた時の私は木々。


たまに人間。


その人間の時は憎悪でいっぱいだった。


今の私は幸せを知らない不完全な人間。


木々と人間の中間にいる存在。






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起床時間6時半・・・。


眠いし。


久しぶりだこんな健康的な朝は。


とはいいつつ、この記事の更新は10時設定です。


まあ、なんとなくですww


あと、この作品80話前後で終わる予定です。


ごちゃごちゃになってきたのでww


それと、スーツの件ですが申し訳ありません。


今日は時間がないので、明日ということで。。


明日なら暇なんでww


ではでは☆



ちなみに、先生が幸せは変えないって言っていましたが、幸せの定理は人それぞれなので買える人、買えない人がいると僕は思っています。

広がる闇の中で誰か一人。


寂しげに立っている人がいた。


その人は私を恨めしそうに見ている。


誰だろうか。


少し遠いのではっきりと顔は見えない。


近づいていく。


だんだんと顔が見えていく。


そして、見えた顔。


「私・・・」


そう。


自分だった。


後ろから、楽しそうな声が聞こえて、私は後ろを振り向く。


そこには、手を繋ぎながら楽しそうに話す祐二と晴香。


テニスで輝きを放っている佳純。


そっか。


私はもう一度『自分』を見た。


この『自分』恨めしそうに見ていたのは私じゃなくて。


この三人。


幸せそうなこの三人。


すべてがうまくいってそうなこの三人。


親しい人への嫉妬。


「最悪・・・」


この言葉は『自分』に向けたものではなくて、私に向けたもの。


だって、自分自身そう思っているのだから。


幸せがほしい。


けれど、それは願ったところで手に入る物ではない。


プライスレス。


お金で買える物でもない。


急に・・・。


右手に温かい何かが乗った。


私は自分の右手を見てみる。


けど、その右手が視界に入る前に・・・。


*************


私は夢から目を覚ました。


そして、一番最初に目に入ったもの。


それは・・・


「椎名君・・・」


彼の顔だった。


隣には佳純もいる。


右手が妙に温かい。


私は上半身を起こして、右手を見ようとするが、全く体が動かない。


しょうがないので、首だけを動かしてみてみる。


そこにあったのは椎名君の手。


彼の手が私の手を握っている。


また体温が上がる。


「大丈夫?」


心配そうに聞いてくる椎名君と佳純。


「あ、うん。大丈夫だよ。心配かけてごめんね」


私はさりげなく椎名君から手を離した。


「それにしても、ついてないね。エレベーターの中で停電って」


佳純は肩をすくめて苦笑した。


「あ・・・」


思いだした。


そうだ。さっきまで私はエレベーターの中にいたんだった。


それが急に保健室って・・・。


私は無理に上体を起こして


「あの後・・・どうなったの!?」


そう聞いた。


「あの後・・・って?」


「私が意識を失った後!!」


「ああ・・・あの後、もう一度目を覚まして普通に話してたじゃん。覚えてないの?」


「それは、一回目でしょ!?二回目だよ」


「二回目?そんなのないけど・・・」


「はぁ!?」


意味がわからない。


私には、椎名君の胸に額を当てたあたりからの記憶がない。


だから、当然そこで意識を失っていたはずだ。


「強いて言うなら、保健室に来て藤崎さんを寝かせたところで意識を失った・・・ってのが二回目かな。でもそれは寝たって言うんじゃない?」


「それまでは、私は意識あったの・・・?」


「うん。なんかおかしかったけど、立って色々してたじゃん」


「色々!?」


私と佳純の声が重なった。


「何、色々って!?」


佳純は身を乗り出して興奮気味に椎名君に迫る。


「いや・・・だから色々」


椎名君はその光景を思い出し、頬をほんのり薄紅色に染めて斜め上を向きながら首をかいた。


乙女か。おのれは・・・。


そう心の中で突っ込みつつも・・・。


彼の表情を見て思ったこと。


私は熱で自我をなくしている間に椎名君に何かをやらかしたんじゃないだろうか・・・。


「だからそれ何~?」


「それは・・・」


困り顔でチラッと私を見る椎名君。


なんだ・・・。


私はなにをしたんだろうか・・・。


いくら頭を考えても何も出てこない。


私の記憶の引き出しの中は空っぽだった。






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いやいや~ww


最近、ストック書くのをさぼって8個から5個まで減りました。


大学始まるっていうのに・・・。


10くらいためとかないと・・・。


とりあえず、亜美は保健室に運ばれたということで。


亜美と椎名君。


うまくいけばいいですね~。


スーツの件ですが、明日公開する・・・かもですww


突如、急激な寒気が私を襲ってきた。


体が震える。


「どうしたの?」


「いや・・・ここって冷房でもついてるの?」


私は冗談混じりにそう言って辺りを見渡した。


「・・・寒いの?」


「すごい寒いよ」


「典型的な風邪だね」


「すいませんね。椎名君には伝染さないようにするよ」


そう言って私は椎名君から距離をとった。


とはいっても、エレベーター内でだから大した距離はない。


「別に伝染してもいいよ」


椎名君は私を見て微笑む。


「へ・・・?」


「それで藤崎さんの熱が下がるなら・・・」


「ふぇ!?」


一気に体温があがったのが自分でも分かった。


いきなり何て事を言うんだこの人は・・・。


キザなセリフにもほどがある。


それを微笑みながら真面目に・・・。


「なんか変なこと言ったかな?」


彼はうろたえる。


「うん。言ったよ・・・」


「とりあえず、これ着ときな」


椎名君は来ていたブレザーを脱いで私に渡した。


「ありがと」


私はそれを素直に受け取って制服の上に羽織った。


温かい。


それはきっとブレザーだけの温かさじゃない。


椎名君自身の温かさが私を包み込んでくれている。


ワイシャツ姿の椎名君は、意外に筋肉がついていた。


細身ではあるが華奢ではない。


私のイメージでは華奢でよわよわしい。


そんな感じ。


私はふらつきながら、椎名君に近づく。


「どした?」


「・・・」


体が言うことを聞かない。


言葉が出ない。


脳と体が分離しているみたいだった。


体が本能のままに動く。


私は彼の目の前に行き、目を少し濡らしながら頬をほんのり赤くして上目遣いに彼を見た。


「・・・な・・・に?」


彼の顔が赤くなる。


そして私は彼の胸にコツンと額を当てて彼に身を預けた。


「少し・・・このままでいたい」


何を言っているんだ自分は・・・。


徐々に・・・。


正しい思考回路を持った脳も支配されていく。


「わかった」


そう言っている椎名君の心臓はどれくらいの高鳴りを上げているだろうか。


恋人がいたことがないという椎名君。


きっと、女性に対する免疫は一切ないだろう。


この状況でどうすればいいか分かっていないはずだ。


「手・・・回して・・・?」


甘い声。


こんな声を出せた自分に驚く。


熱が出ているからかもしれない。


とにかく・・・。


今の自分はおかしい。


「う・・・ん・・・」


椎名君は戸惑いながらも私の背中に手を回した。


私も椎名君の背中に手を回す。


「温かい・・・」


「え・・・?」


「椎名君の体が・・・さ」


「それはよかったです・・・」


椎名君は私の頭を撫でる。


嬉しい。


そう思った。本心から。


この感情はきっと熱のせいではない・・・と思う。





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昨日よりも早い更新です。


早起きは辛いですね~。。


そういえば、スーツの写メ取って最初載せようかなと思ったんですが、


あまりの似合わなさに断念しましたww


次からは私服です。


センスがないのでけっこう戸惑っています・・・。

「藤崎さん!」


椎名君の声が聞こえる。


私はゆっくりと目を開けた。


椎名君の顔は目を開けた私を見てほっとした顔。


だけど、その顔は暗くてあまりよく見えない。


なんで暗いの?


ここはどこなの?


「っ・・・」


頭が痛い。


「大丈夫?藤崎さん・・・」


「う・・・ん」


私は辺りを見渡す。


機械の箱の中。


やっと現状を理解した。


というより思いだしたという方が正しいだろう。


「私たち・・・閉じ込められたんだね」


「うん・・・。それより、藤崎さん。熱ある?」


「・・・なんで?」


「藤崎さんの体を起こそうと肌に触った時、異様に熱かったから」


「大丈夫。大したことないよ」


私は支えてくれていた椎名君の手をどかして、立ちあがった。


ふらつく体。


「それより、どうしてこのエレベーター止まったのかな・・・?」


「故障か停電か。どっちかだと思う」


椎名君は困り顔を浮かべて私を見た。


「そっか・・・」


足だけで立つのが厳しくなってきた私は無意識のうちに壁にもたれかかっていた。


けっこう重症かもしれない。


額を触ってみる。


おいおい・・・。


朝触った時より熱い。


これはやばいなぁ。


私は苦笑しながら天を仰ぐ。


が。


そこにあるのは当然空ではなくて鉄の箱の上部なんだけど。


「大丈夫?本当に・・・」


「しつこいって。大丈夫だよ」


彼の優しすぎる心遣いに苦笑する。


その時だった。


学校の放送が校内中に響き渡った。


その内容は停電が起きたというもの。


もうすぐ、電気は回復するだろうということ。


この二点だった。


それを繰り返し何度もいっている。


「放送って電気使わないの?」


「どなんだろうね。回線が違うとかかも」


「ふ~ん・・・まあ、とりあえずこれが早く動いてくれると有難いんだけどね」


「そうだね。今日は寝坊するしエレベータは止まるし散々だ」


椎名君は俯きため息をついた。


「こんなこと滅多にないよね」


私はカバンから手鏡を取り出した。


「なにそれ?」


「何って・・・手鏡だよ」


貧乏な私の唯一のおしゃれアイテムってとこだ。


「そんなの普通持ち歩くの?」


「そりゃあ、女の子ですから」


「初めて知った」


椎名君は目を丸くする。


「・・・椎名君って女の子と付き合ったことある?」


「・・・ありません」


あ・・・やっぱり。


「恋愛とか・・・ゴホッゴホッ!!」


せき込む。


「大丈夫!?」


椎名君が私の背中をさすった。


「大丈夫。てか、ただの風邪だから」


「ここから出たら、保健室行った方がいいよ」


「遅れてきていきなり保健室?それはさすがに・・・」


「体の方が大事だろ?」


真剣な眼差しで私を心配してくれる椎名君。


その目は正義感いっぱいで優しくて。


淀んだ私とは正反対だった。




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今日の小説は少し短いです。


そして話がなかなか進まない。


すいません・・・ww


そして、今日は入学式です。


スーツ嫌だなぁww


昨日、夜にいただいたコメントまだ読んでいません。


時間がない!!


あとで読ませていただきます。


いつもありがとうございます☆


では、行ってきますね♪