love storys  ~17歳、私と君と。~ -93ページ目

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

裏門から校内に入り、体育館の横を通って校舎の中に入る。


ここまで、見事に先生に見つかることはなかった。


見つかったら怒られることは明白。


だから、一時間目が終わった休み時間に何事もなかったかのように教室に入るのが得策となる。


その程度の思考はギリギリあった。


ただ・・・。


私は目の前にそびえる悪魔の砦に立ち向かえそうにない。


「階段・・・長いなぁ・・・」


エレベータでも使うか。


たかが、三階だけど。


私は、エレベーターの前まで行ってボタンを押す。


4・・・3・・・2・・・。


そして1。


その表示が出たところで目の前の扉が開いた。


乗ろうとした時だった。


フラッ・・・。


体が揺れた。


視界がぐちゃぐちゃになる。


「やば・・・」


私は近くにあった壁にもたれかかった。


そこで、一旦深呼吸して目を閉じる。


数秒が経った後に目を開ける。


すると、視界は元に戻っていた。


「よし・・・」


私は、エレベータに乗って、3の数字を押した。


すると扉が勝手に閉まっていく。


「待って!!」


その時、誰かの声が聞こえた。


私は反射的に、『開く』を押した。


「ありがと」


死角から、一人の男の子が乗ってきた。


どこかで見たことある顔。


熱のせいで働かない頭。


そこから何とか記憶を巡らせる。


「椎名君・・・」


やっとの思いでその名前をひねり出した。


「おはよ。藤崎さん」


彼はにこやかな笑顔を浮かべた。


同じクラスの男子。


ストレートで短い髪。


浩平とか祐二とかと違ってあまり髪にこだわっている印象はない。


そして、童顔で控えめな印象がある男の子だ。


まさに、『男の子』


浩平や祐二は『男』だけど。


「珍しいね、椎名君が遅刻なんて。なんかあったの?」


「いや、ただの寝坊だよ」


椎名君は照れたように人差し指で首筋をかいた。


「へぇ・・・真面目な椎名君が・・・」


「うん。藤崎さんはどうしたの?」


「私は・・・」


フラッ・・・。


視界が揺れる。


まただ・・・。


風邪のせいかと思ったらそれは違った。


エレベータが揺れてたんだ。


「うわっ!!」


「きゃっ!」


椎名君は壁に身を預ける。


私は、足から力が抜けてその場に座り込んだ。


それと同時に、今度はエレベータ内の電気が落ちた。


「何・・・?」


自分の声が震えている。


「わかんない・・・。停電かも・・・」


椎名君は比較的冷静だった。


私は全く冷静になれない。


熱のせいでの思考能力低下。


満足に動かない体。


思わぬトラブル。


これで、冷静になれる人がいるだろうか。


椎名君は非常ボタンを押した。


が・・・。


何にも反応しない。


「何のための非常ボタンだよ・・・」


椎名君は苦笑しながら私を見た。


「そうだね・・・」


突然、私の視界に映った椎名君の顔が崩れていく。


瞼が重い・・・。


私の体は一切言うことを聞かなくなる。


そして・・・。


私は、意識を失った・・・。




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下書きがけっこう進んでいるせいで、一回読みなおさないと何を書いてたのかわからないww


まあ、おかげで誤字を見つけることができるからいいんですけどね。


とか言っといて、誤字があったら恥ずかしいですが・・・。


そういえば、明日は入学式です。


午後からあるので、午前中に更新するか、日時を設定して更新します。


明日は『正反対』です♪


お楽しみに☆



飽きたらやめますww

まあ、当然といえば当然のこと。


昨日あれだけずぶ濡れだったんだから。


「今日学校休んだ方がいいんじゃない?」


制服に着替える私を心配そうにお母さんが見る。


「大丈夫。それに今日バイトあるし」


『新品』という言葉が似合わなくなったブレザーに袖を通す。


「バイトは夜でしょ?それまで休んでたら?」


「夕方。今日のバイトはファミレスだよ?学校の近くにある」


「でも・・・」


「それに、これ以上学校休むとやばいんだよ。欠席数がただでさえ多すぎるんだから」


私の欠席数はもうすぐで出席日数の四分の一くらいになりそうだった。


バイトが午前中から入ったりとかのせいで。


午前中のバイトもなかなか休むことはできない。


その収入がなければ破産してしまう。


高校生の出費は半端じゃない。


入学費、授業料は免除になったが、他にも払うものがある。


だから、今もいっぱいいっぱい。


「今日は学校終わってそのままバイト行ってだから23時くらいに帰ってくるよ」


「無理しないでね・・・」


不安げに見つめる母に背を向けて私は家を出る。


「うん。行ってきます」


そう言って。


歩き出してすぐに足元がふらつく。


さすがに熱がありすぎるか・・・?


さっき体温計で測ったら39.5度だった。


多分、結構やばい状態なんだろう。


だけど、家で休むわけにもいかない。


まあ、どっちにしろ・・・。


私は財布を取り出して中身を見る。


この金額じゃ薬も買えない。


「どれだけ貧乏なんだよ」


私は苦笑いを浮かべて歩く。


歩くスピードはいつもの半分くらい。


それに真っすぐ歩けない。


駅に着くのどれくらいかかるんだろうか・・・。


いつもより20分くらい多くかかるかもしれない。


・・・。


遅刻なら許容範囲だな。


私は時間内に着くことをあきらめて、ゆっくりと歩く。


遅刻なら欠席には換算されないし。


電車に乗って、学校の最寄りの駅まで向かう。


学校の最寄りの駅に着いたころには、もう始業の時間になっていた。


ここから学校までは10分。


思ったより早くこれた。


私はその10分の道のりを20分かけて歩く。


すれ違う人のほとんどが私を一度は振り返る。


その理由は、私の美貌に・・・。


ってわけじゃない。


残念ながら。


高校女子が顔を赤くしながら千鳥足で歩いているからだろう。


けれど、私はそんな視線を気にしてきちんと歩けるわけじゃない。


意識して歩けるもんなら最初からそうしてるし・・・。


学校に着く。


がしかし。


正門は閉まっていて入れない。


遅刻してきた生徒はこの門を乗り越えるか、裏門まで回るか。


この二つのどちらかを選ばなくてはならない。


ここの学校の生徒の大半は運動神経がいい。


だから、みんな門を乗り越えるわけだが・・・。


今の私にそんな芸当ができるわけじゃない。


いつもならスカートの中が見えないように気を使いながら乗り越えるのだが。


私は額に手を当てる。


「熱っ・・・」


私は自分の体と相談した結果。


・・・裏門に回ることにした。




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新展開・・・とはいってもまだ、何も起きてないですけどね。


次回起きるんです。


それにしても、作者のレパートリーのなさ。


また、熱!?みたいなww


晴香も熱で亜美も熱かい。


・・・申し訳ありまあせん。


ただ、違うところは、晴香は休んで亜美は学校に行くというところです。


ここが2人のちがいですかね。


これがもたらすものとは・・・。


明日のタイトルは『アクシデント』です♪


お楽しみに!!



やってみたかったww


「じゃあ、質問を変える」


「ん?」


「亜美はその男のことが好きだった?」


「どういう意味・・・?」


「俺に真剣な恋をしろって言ったからには亜美はどうだったかと思ってさ」


「もちろん真剣な恋だった!」


「じゃあ、どうして別れたんだよ」


結局はこの質問。


「マンネリ化とかお互いの気持ちが冷めたとか・・・」


「そんな程度で崩れるのが真剣な恋なんだ?」


「っ・・・!」


確かに浩平の言う通りかもしれない。


簡単に崩れてしまった私と祐二。


私はただ、祐二の優しさに甘えて・・・。


次第にそれが恋心に変わっていった。


そう錯覚していただけ。


それを私は今やっと気付いた。


私だって浩平に言えるような本当の恋愛なんてしてない。


「お互い様だな・・・」


濡れた髪にてぐしを入れながら言う。


「一緒にはしないでほしい。私は君と違って人で弄んだりはしてない」


自分の声が冷たい。


「・・・だな」


浩平はなにも反論せずに立ちあがった。


「俺・・・もう帰るわ」


「そう」


「真剣な恋・・・。そのアドバイスだけ貰っておくよ」


浩平は私に背中を向けて歩いていく。


彼の姿は雨のせいですぐに見えなくなった。


また一人になった私。


『真剣な恋』


そのワードが頭の中を駆け巡っていく。


それをすれば・・・私は幸せになれるのかもしれない。


自分で当たり前のように浩平に言い放った言葉。


そして、浩平に自分はまだやったことがなかったんだと思い知らされた言葉。


“兄”に言われたその言葉。


「そんな相手・・・いる気がしない・・・なぁ」


私は内心肩をくすめて苦笑する。


いつかは現れるのだろうか?


真剣な恋をする相手は。


他力本願な考え方。


自分でさっきは探さないと見つからないとか言っておきながら。


私はいつもそうだ。


人には偉そうに自分の思ったこと。


正しいと思ったことをいう。


けど、自分に対してはそうじゃない。


思いはするけど、実行には移さない。


弱虫だから。


私は携帯を開いた。


画面はすぐに濡れて、文字が見えなくなる。


私はその画面を拭きながら時間を確認した。


「もう・・・こんな時間か」


日付がもうすぐ変わりそうだった。


何を長々、浩平と無駄話をしていたんだか・・・。


それに、会ったら言おうとしていたこともいい忘れている。


腹違いの兄弟であるということを・・・。


私は携帯をポケットに閉まってゆっくりと目を閉じた。


そして、何を思い考えていたのだろう。


ただ・・・ただ雨に当たり体を冷やして・・・。


ゴロゴロゴロ・・・。


また、雷が落ちる。


目を閉じているので閃光は見えない。


瞼の裏に移る絵。


それは、自分自身だった。


孤独の中で働き続けて、苦しい生活をして。


笑顔なんて一切ない、苦しい姿をした自分だった。


こんな自分がもう嫌で、幸せになりたいと願う自分。


人並みの幸せがほしいと願う自分。


けれど、全く幸せになれていない自分。


幸せ・・・幸せ・・・幸せ・・・。


その言葉を連呼していくうちに思ったこと。


『幸せってなんだろう・・・』


真剣な恋なのか。


友情なのか。


人それぞれ違うもの。


私の本当の幸せはどこにあるのだろうか。





誰だって幸せに過ごす権利がある。




そう。


それは権利であって義務ではない。


自分で努力してつかみ取る物・・・。





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アメンバー限定記事、愚痴になってしまいましたww


ほんとあれ、困るんですよね~ 汗


まあ、苛立ってるけどそれはいいとして・・・。


明日から、亜美の新展開が始まります!!



「あれ・・・亜美?」


「久しぶりだね。浩平」


2年ぶりに会う彼。


もう会うことなんてないのかと思っていた。


「久しぶりだな。こんなことで何してんだ?雨降ってんのに傘もささないで・・・」


「人のこと言えるの?」


「俺?俺はいいんだよ。雨に濡れたい気分なんだ」


浩平はそう言って苦笑した。


・・・らしくない。


「右頬・・・どうしたの?」


「なんでもないよ」


浩平は頬を手で隠す。


「・・・誰かに殴られた?」


「・・・まあ、そんなところだ」


「女の子をナンパしてたら彼氏が登場した・・・って感じ?」


「だったら?」


自暴自棄になっている浩平。


こんな彼を私は見たことなかった。


中学のころ私が見ていた浩平はもっと余裕を持った人。


なんでもできて、自分に自信を持って。


「だったら、惨めだよね」


弱りきっている彼を私はさらにたたみかけるように言う。


「そう・・・だな」


「高校の人に手を出したの?」


「・・・お前の知ってる人に手を出した」


「まさか・・・」


雨の勢いが増す。


声を聞きとるのも難しくなってくるぐらいの雨量。


まさに、豪雨。


「そのまさか。晴香に手を出した」


「さい・・・あくだね・・・あんた」


憎しみをこめて私は言う。


「だろ?そしたらさ、祐二に殴られた。あの二人って付き合ってんの?」


祐二に・・・?


あの二人・・・いつのまに。


それはすごく嬉しいこと。


だけど、なにか心の奥でモヤモヤが残る。


「へぇ。初耳だよ。てか、私が知るはずないじゃん」


「だよな」


浩平は近くにあったシーソーに座った。


「俺・・・やり方改めた方がいいのかな?」


「なに?私に相談ごとですか?」


からかうように私は言う。


「あはは。そうかもな」


「いい加減一人の女の子に絞った方がいいんじゃない?」


「俺がすでにたくさん女をキープしてることを前提に話すんだな」


「ちがうの?」


「・・・否定はしない」


雨の音と私たちの会話。


それ以外は話まったく音がしない。


静かな空間。


この公園はいつもそうだ。


祐二と付き合ったあの日も。


祐二と別れたあの日も。


そして、今日も。


「浩平は・・・今まで好きになって人いないの?」


浩平は空を見上げた。


当然のように彼の顔にはたくさんの雨がかかる。


彼は制服の袖でそれを拭きながら


「わかんないな・・・」


寂しそうなその表情。


ワックスで固められた自慢の髪も今はペチャンコ。


髪を立てないストレートの男の子みたい。


「まだ、青春真っ盛りなんだからもう少し真剣な恋でも探してみたら?」


「・・・探して見つかるもんか?」


「分からない。ただ、じっと待ってるよりはいいんじゃない?」


お互いに制服。


違う学校の生徒二人が夜の閑散とした公園で雨の中。


傘もささずに会話をする。


周りから見たら異様な光景。


「そういう亜美は・・・今恋愛してんの?」


浩平は痛いところをついてきた。


「今はしてない」


「今は?」


「そう。最近別れたんだよ」


「なんで?」


「・・・プライバシーの侵害だよ」


そうはいったが、ただ言いたくなかっただけかもしれない。


祐二との話は・・・。





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雨の中、傘もささずに二人です。


僕の場合こういうシーン多いいんですよ。


ワンパターンなんで。


今、ストックは70話まで進んでいます。


それも亜美編なので、亜美編終わる気配がありません。


どうしたもんか・・・。


時に皆さん。


真剣な恋ってなんでしょうか?ww