63話 真剣な恋 | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

「あれ・・・亜美?」


「久しぶりだね。浩平」


2年ぶりに会う彼。


もう会うことなんてないのかと思っていた。


「久しぶりだな。こんなことで何してんだ?雨降ってんのに傘もささないで・・・」


「人のこと言えるの?」


「俺?俺はいいんだよ。雨に濡れたい気分なんだ」


浩平はそう言って苦笑した。


・・・らしくない。


「右頬・・・どうしたの?」


「なんでもないよ」


浩平は頬を手で隠す。


「・・・誰かに殴られた?」


「・・・まあ、そんなところだ」


「女の子をナンパしてたら彼氏が登場した・・・って感じ?」


「だったら?」


自暴自棄になっている浩平。


こんな彼を私は見たことなかった。


中学のころ私が見ていた浩平はもっと余裕を持った人。


なんでもできて、自分に自信を持って。


「だったら、惨めだよね」


弱りきっている彼を私はさらにたたみかけるように言う。


「そう・・・だな」


「高校の人に手を出したの?」


「・・・お前の知ってる人に手を出した」


「まさか・・・」


雨の勢いが増す。


声を聞きとるのも難しくなってくるぐらいの雨量。


まさに、豪雨。


「そのまさか。晴香に手を出した」


「さい・・・あくだね・・・あんた」


憎しみをこめて私は言う。


「だろ?そしたらさ、祐二に殴られた。あの二人って付き合ってんの?」


祐二に・・・?


あの二人・・・いつのまに。


それはすごく嬉しいこと。


だけど、なにか心の奥でモヤモヤが残る。


「へぇ。初耳だよ。てか、私が知るはずないじゃん」


「だよな」


浩平は近くにあったシーソーに座った。


「俺・・・やり方改めた方がいいのかな?」


「なに?私に相談ごとですか?」


からかうように私は言う。


「あはは。そうかもな」


「いい加減一人の女の子に絞った方がいいんじゃない?」


「俺がすでにたくさん女をキープしてることを前提に話すんだな」


「ちがうの?」


「・・・否定はしない」


雨の音と私たちの会話。


それ以外は話まったく音がしない。


静かな空間。


この公園はいつもそうだ。


祐二と付き合ったあの日も。


祐二と別れたあの日も。


そして、今日も。


「浩平は・・・今まで好きになって人いないの?」


浩平は空を見上げた。


当然のように彼の顔にはたくさんの雨がかかる。


彼は制服の袖でそれを拭きながら


「わかんないな・・・」


寂しそうなその表情。


ワックスで固められた自慢の髪も今はペチャンコ。


髪を立てないストレートの男の子みたい。


「まだ、青春真っ盛りなんだからもう少し真剣な恋でも探してみたら?」


「・・・探して見つかるもんか?」


「分からない。ただ、じっと待ってるよりはいいんじゃない?」


お互いに制服。


違う学校の生徒二人が夜の閑散とした公園で雨の中。


傘もささずに会話をする。


周りから見たら異様な光景。


「そういう亜美は・・・今恋愛してんの?」


浩平は痛いところをついてきた。


「今はしてない」


「今は?」


「そう。最近別れたんだよ」


「なんで?」


「・・・プライバシーの侵害だよ」


そうはいったが、ただ言いたくなかっただけかもしれない。


祐二との話は・・・。





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雨の中、傘もささずに二人です。


僕の場合こういうシーン多いいんですよ。


ワンパターンなんで。


今、ストックは70話まで進んでいます。


それも亜美編なので、亜美編終わる気配がありません。


どうしたもんか・・・。


時に皆さん。


真剣な恋ってなんでしょうか?ww