62話 もうひとつの再会 | love storys  ~17歳、私と君と。~

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

幸せなんて言葉・・・もしかしたら私には似合わないのかもしれない。


すべての人が平等ってわけじゃない。


すべての人が等しく幸せを手に入れることができるわけじゃない。


私は・・・。


どっち側にいる人間なのだろうか?


月明かりと街灯を頼りに道を歩いていく私。


夏にはたくさんの虫が集まる街灯も今は冬。


まったくいなかった。


私が空を見上げると、急に雨が降ってきた。


それも、かなり強い雨だ。


私は焦ることなくカバンの中を確認する。


折り畳み傘は・・・ない。


これは、濡れて帰るしかないな・・・。


家まではあと10分くらい。


どこかで雨宿りでもしようかな・・・。


そう思ったところで生憎、そんな場所はない。


歩いていくにつれて、どんどん全身が冷えていく。


髪は濡れて、制服も下着が透けてるんじゃないかと思うくらいびしょびしょだ。


早く帰ろうにも、ローファーは走りにくいしこけたら最悪の事態が起きる。


私は空を見上げた。


と同時に大きな音とともに空から閃光が一瞬だけ見えた。


「雷か・・・」


二度目。


今度は近くで大きな音がする。


そして、三度目。


近くに会った木に当たった。


「きゃぁ!!」


私は思わず悲鳴を上げて走り出した。


一心不乱に。


足を止めて。


私が辿り着いた場所は・・・。


「ここ・・・か」


祐二と私が恋に落ちて、別れた場所。


あの公園だった。


私はベンチに座る。


ベンチは雨で濡れていてお尻が冷える。


まあ、分かっていたことだけど。


それにしても意外。


私にあんな一面があったなんて。


あそこには高い建物がなかった。


だから、木に当たっても不思議ではない。


けっこう木とかに落雷することって珍しいことじゃないらしいし。


そして、実際に木に落ちた。


それも、私から30mくらいのところに。


だからと言って・・・。


我を忘れるくらい怖がるなんて。


ロリ顔にしてはクール。


そんな私。


なのに、今のじゃ顔のイメージ通りだ。


少し恥ずかしくなる。


また、どこかで大きな音。


こんなに雷が落ちる日は久しぶりだ。


三年前とは違う。


三年前は雷はなかった。


大雨だけ。


そして、隣には祐二がいた。


けど・・・。


私は隣を見る。


今は誰もいない。


「誰か・・・こないかなぁ」


寂しさを紛らわすように大声で言った。


その声は雷、大雨の音でかき消される。


「あれ・・・?」


入口の方に人影が見えた。


その人は傘を持っていない。


重い足取りで公園の中に入ってくる。


雨宿り・・・?


とは考えにくかった。


もしそうだとしたら、走ってるだろうし。


まず、この公園には雨宿りをするスペースはなかった。


まるで、リストラをされて途方に暮れたサラリーマンのような歩き方。


その人が近付いてくるにつれて、徐々に顔が見えてくる。


「え・・・」


久しぶりに見たその顔。


その顔の右頬は腫れていて、少しやつれているようにも見えた。





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押してくれると嬉しいです!!


全く進まない展開です。


亜美編完結は気が遠くなりますねw


さぁ、現れたのは誰か!!


あの人しかいませんが・・・。