幸せなんて言葉・・・もしかしたら私には似合わないのかもしれない。
すべての人が平等ってわけじゃない。
すべての人が等しく幸せを手に入れることができるわけじゃない。
私は・・・。
どっち側にいる人間なのだろうか?
月明かりと街灯を頼りに道を歩いていく私。
夏にはたくさんの虫が集まる街灯も今は冬。
まったくいなかった。
私が空を見上げると、急に雨が降ってきた。
それも、かなり強い雨だ。
私は焦ることなくカバンの中を確認する。
折り畳み傘は・・・ない。
これは、濡れて帰るしかないな・・・。
家まではあと10分くらい。
どこかで雨宿りでもしようかな・・・。
そう思ったところで生憎、そんな場所はない。
歩いていくにつれて、どんどん全身が冷えていく。
髪は濡れて、制服も下着が透けてるんじゃないかと思うくらいびしょびしょだ。
早く帰ろうにも、ローファーは走りにくいしこけたら最悪の事態が起きる。
私は空を見上げた。
と同時に大きな音とともに空から閃光が一瞬だけ見えた。
「雷か・・・」
二度目。
今度は近くで大きな音がする。
そして、三度目。
近くに会った木に当たった。
「きゃぁ!!」
私は思わず悲鳴を上げて走り出した。
一心不乱に。
足を止めて。
私が辿り着いた場所は・・・。
「ここ・・・か」
祐二と私が恋に落ちて、別れた場所。
あの公園だった。
私はベンチに座る。
ベンチは雨で濡れていてお尻が冷える。
まあ、分かっていたことだけど。
それにしても意外。
私にあんな一面があったなんて。
あそこには高い建物がなかった。
だから、木に当たっても不思議ではない。
けっこう木とかに落雷することって珍しいことじゃないらしいし。
そして、実際に木に落ちた。
それも、私から30mくらいのところに。
だからと言って・・・。
我を忘れるくらい怖がるなんて。
ロリ顔にしてはクール。
そんな私。
なのに、今のじゃ顔のイメージ通りだ。
少し恥ずかしくなる。
また、どこかで大きな音。
こんなに雷が落ちる日は久しぶりだ。
三年前とは違う。
三年前は雷はなかった。
大雨だけ。
そして、隣には祐二がいた。
けど・・・。
私は隣を見る。
今は誰もいない。
「誰か・・・こないかなぁ」
寂しさを紛らわすように大声で言った。
その声は雷、大雨の音でかき消される。
「あれ・・・?」
入口の方に人影が見えた。
その人は傘を持っていない。
重い足取りで公園の中に入ってくる。
雨宿り・・・?
とは考えにくかった。
もしそうだとしたら、走ってるだろうし。
まず、この公園には雨宿りをするスペースはなかった。
まるで、リストラをされて途方に暮れたサラリーマンのような歩き方。
その人が近付いてくるにつれて、徐々に顔が見えてくる。
「え・・・」
久しぶりに見たその顔。
その顔の右頬は腫れていて、少しやつれているようにも見えた。
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押してくれると嬉しいです!!
全く進まない展開です。
亜美編完結は気が遠くなりますねw
さぁ、現れたのは誰か!!
あの人しかいませんが・・・。