61話 比べてしまう | love storys  ~17歳、私と君と。~

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

~side亜美~



誰にだって幸せに過ごす権利がある


難しいのはその享受。


誰にだって幸せに過ごす権利がある


難しいのはその履行。


私にだって幸せに過ごす権利がある


難しいのは・・・その妥協。



何かの本に書いてあった詩の一文。


そうだ。


私だって幸せに過ごし権利があるんだ。


だけど、今までどれくらいの幸せを味わってきただろうか。


振り返ってみればいい人生だったなんて人に誇れるはずもない人生。


過去を消し去りたい。


そう思ってしまう今までの人生。


人々は小さな幸せから大きな幸せまで数えきれない幸せを味わってきている。


笑顔を見せた回数分だけ。


けど、私は・・・?


祐二と居た時。


中学二年のあのどん底を味わっていた時、救いとなっていた祐二と居た時間。


それだけが幸せな時だった。


でも・・・今は幸せな時間なんてものはない。


佳純と・・・友達といる時間が幸せ?


いや・・・私の心の闇を埋めるには足りない。


一番底辺を見てしまえば、私は恵まれているのかもしれない。


お金を稼ぐことができて、友達がいて。


高校にも通えて。


私は、ちらっと横目で佳純を見た。


だけど・・・こうやって近くで親友を見ていると思ってしまう。


比べてしまう。


欲しいものは、あまり苦労しないで手に入れることができて勉強なんてする必要がなくて。


スポーツの才に恵まれて。


羨ましい。


親友に抱いてはいけない感情なのかもしれないけど、そう思ってしまう。


祐二と別れて幸せを失った。


自分から切り出したから後悔なんてしてないけど。


新しい幸せがほしい。


それは別に恋に限ったものではなく、なんでも。


苦痛だと思う時間を帳消しにするような時間を・・・。


「ご飯・・・食べないの?」


箸を持って静止している私に佳純が心配そうに声をかける。


「ああ・・・食べるよ」


私は自分で作った弁当をゆっくり口の中に運ぶ。


ここでも、やはり差が出る。


佳純の弁当はお母さんの手作りで会ったり、自分で作ったり学食に行くこともある。


学食なんてのは、安い値段で買える。


三年間、学校にいて一回は絶対に使うことがあるだろう場所。


けれど、私は使うことなんてないだろう。


いくら、掛け持ちしているとはいえ、けして時給がいいわけではないし


学校終わってからしか働けない。


そんな私に昼食代まで出すお金がない。


スポーツ、学業。


両方の面でかなりの実績があるこの学校。


学費が高く、お嬢様やおぼっちゃまも多く在籍している。


佳純もある程度の家には住んでいるらしい。


確か、銀行員の・・・とか言ってた記憶がある。


銀行員がどれほど高いのかは知らないけど、


位が上とかだったりすると、私が稼ぐお金と比べて桁が一つや二つ違うんだろうな。


そんなことを思ってしまう。


そんな人たちと比べてしまう。


比べれば比べるほど自分がみじめになっていく。


佳純は常に笑顔。


毎日がきっと楽しいんだろう。


幸せなんだろう。


わたしはいつも彼女が笑顔で語りかけてくる話を全部・・・。


作り笑顔で返してしまう・・・。


幸せがほしい。


人生が・・・。


生きていることに幸せを感じることができたのなら・・・。


きっと私は毎日を笑顔で過ごせるだろう。





私にだって幸せになる権利がある。




難しいのはその妥協。




「妥協・・・か」





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美はいまだに幸せについて悩んでいるみたいです。


そんなところから始まるストーリーということで。


さぁ、どうなることやら。


そういえば、前に70~75で終わるとか言いましたけど、全く終わりません。


亜美、予想以上に長期戦です。


昨日の夜に69話を書いていて思いました。


では、僕は今日越谷レイクタウンに行ってきます。


遊びにww


あ~・・・眠い・・・。