「ごちそうさま」
「全部食べたんだ?」
「そりゃあ、食べるよ。せっかく祐二が作ってくれたんだから」
「・・・別に俺のなんて・・・」
「嬉しかった」
「え・・・?」
「祐二が来てくれたこと、こうやって私の看病をしてくれること、お粥を作ってくれたこと。全部」
私の本心からの気持ち。
「僕は、いつでも晴香がピンチになったら駆けつけるよ」
祐二は少し照れながら言う。
「ありがと。でも、それじゃあ悪いよ・・・」
「誰の?」
「亜美の・・・」
その名前を出した途端、祐二の顔が曇った。
そして、何も答えなくなる。
「ごめん・・・なんかあったの?」
「もう亜美とは別れたんだ」
「えっ!?」
驚きの中に・・・少しだけ。
ほんの少しだけ喜び、嬉しさがあったのを否定しない。
「それより、付き合ってたこと・・・知ってたんだ?」
「あ・・・」
失言だったと今気づいた。
私は未だに亜美と祐二が付き合っていることを知らない。
そうじゃなくちゃいけなかった。
「いつから?」
祐二の目が冷たくなる。
そんな目で私を見ないで・・・。
「ごめん・・・最初から・・・」
「最初・・・?」
「うん。祐二と亜美が付き合った最初から」
「そっ・・・か」
「ごめんね・・・」
「いや・・・いいよ。どうせもう別れたんだし・・・」
さっきまで見せていた冷たい目はもう優しい目に変っていた。
けど、表情は浮かないままで・・・。
「なんで・・・別れちゃったの?」
「お互いのマンネリ化。そして、すれ違いかな」
机の上にあったペンを指先でくるくると回す祐二。
「そうなんだ。じゃあ、今彼女はいないの?」
「いないよ。晴香は?」
「私・・・?私もいない」
「そっか。僕・・・さ」
「ん?」
「晴香と会わなくなって考えるようになったことがあるんだ」
回していたペンを机の上に戻して、私の方を見た。
「何を?」
「当たり前のように傍にいた晴香がいなくなって・・・初めて晴香の大きさに気づいた」
「それって・・・」
「僕は晴香が好きだ」
すごく嬉しい言葉。
待ち望んでいた言葉。
私はなんて返事を返せばいいだろうか。
その時・・・。
『晴香・・・好きだよ』
浩平の顔が浮かんだ。
本当に信じていいの?
浩平みたいに私を襲わない?
体目当てとかじゃない?
亜美がいなくなったからその埋め合わせじゃない?
嬉しくて、すぐにでも『私も好き』そう言いたいのに。
さっきのことがあったせいで疑心暗鬼になる。
浩平から助けてくれて、お粥を作ってくれて、看病をしてくれて・・・。
信じてる・・・はずなのに・・・。
大好きな人なのに・・・。
私は黙り込んでしまう。
「ごめん・・・困らせて・・・」
何にも言わない私が困っているように見えたのだろう。
彼は気を使う。
「僕・・・帰るね。なにかあったらまた呼んで・・・」
「待って!!」
彼はゆっくりと私の方を振り返る。
好きって言葉によって重なってしまった浩平と祐二。
けど・・・。
ずっと・・・大好きだった人を信じられないわけがない。
浩平と祐二は違う!!
「私も好きだよ。祐二・・・」
ついに・・・この言葉を私は口にした。
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押してくれると嬉しいです!!
最近、読者様が結構増えてきて本当に嬉しいです。
だけど、増えれば増えるほど、昔みたいに勝手に休んじゃだめだなって思います。
あと、小説の展開とかも無理があったり辻褄が合わなくなったり。
そういうのをなくして行かなくちゃいけないなぁと。
最初のころは、全く読者とかもいなくて完全に自己満足な遊びブログだったんですけどねw
で、その日の気分で書かなくなったりしないように、ストックをため込んでます。
常に5個は持っておこうと思いまして。
今は67話まで書きました。
ということでww
晴香の方はハッピーエンドへと路線が向かっています・・・が。
果たして亜美の方は・・・。
明日から亜美編です。