66話 アクシデント | love storys  ~17歳、私と君と。~

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

裏門から校内に入り、体育館の横を通って校舎の中に入る。


ここまで、見事に先生に見つかることはなかった。


見つかったら怒られることは明白。


だから、一時間目が終わった休み時間に何事もなかったかのように教室に入るのが得策となる。


その程度の思考はギリギリあった。


ただ・・・。


私は目の前にそびえる悪魔の砦に立ち向かえそうにない。


「階段・・・長いなぁ・・・」


エレベータでも使うか。


たかが、三階だけど。


私は、エレベーターの前まで行ってボタンを押す。


4・・・3・・・2・・・。


そして1。


その表示が出たところで目の前の扉が開いた。


乗ろうとした時だった。


フラッ・・・。


体が揺れた。


視界がぐちゃぐちゃになる。


「やば・・・」


私は近くにあった壁にもたれかかった。


そこで、一旦深呼吸して目を閉じる。


数秒が経った後に目を開ける。


すると、視界は元に戻っていた。


「よし・・・」


私は、エレベータに乗って、3の数字を押した。


すると扉が勝手に閉まっていく。


「待って!!」


その時、誰かの声が聞こえた。


私は反射的に、『開く』を押した。


「ありがと」


死角から、一人の男の子が乗ってきた。


どこかで見たことある顔。


熱のせいで働かない頭。


そこから何とか記憶を巡らせる。


「椎名君・・・」


やっとの思いでその名前をひねり出した。


「おはよ。藤崎さん」


彼はにこやかな笑顔を浮かべた。


同じクラスの男子。


ストレートで短い髪。


浩平とか祐二とかと違ってあまり髪にこだわっている印象はない。


そして、童顔で控えめな印象がある男の子だ。


まさに、『男の子』


浩平や祐二は『男』だけど。


「珍しいね、椎名君が遅刻なんて。なんかあったの?」


「いや、ただの寝坊だよ」


椎名君は照れたように人差し指で首筋をかいた。


「へぇ・・・真面目な椎名君が・・・」


「うん。藤崎さんはどうしたの?」


「私は・・・」


フラッ・・・。


視界が揺れる。


まただ・・・。


風邪のせいかと思ったらそれは違った。


エレベータが揺れてたんだ。


「うわっ!!」


「きゃっ!」


椎名君は壁に身を預ける。


私は、足から力が抜けてその場に座り込んだ。


それと同時に、今度はエレベータ内の電気が落ちた。


「何・・・?」


自分の声が震えている。


「わかんない・・・。停電かも・・・」


椎名君は比較的冷静だった。


私は全く冷静になれない。


熱のせいでの思考能力低下。


満足に動かない体。


思わぬトラブル。


これで、冷静になれる人がいるだろうか。


椎名君は非常ボタンを押した。


が・・・。


何にも反応しない。


「何のための非常ボタンだよ・・・」


椎名君は苦笑しながら私を見た。


「そうだね・・・」


突然、私の視界に映った椎名君の顔が崩れていく。


瞼が重い・・・。


私の体は一切言うことを聞かなくなる。


そして・・・。


私は、意識を失った・・・。




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下書きがけっこう進んでいるせいで、一回読みなおさないと何を書いてたのかわからないww


まあ、おかげで誤字を見つけることができるからいいんですけどね。


とか言っといて、誤字があったら恥ずかしいですが・・・。


そういえば、明日は入学式です。


午後からあるので、午前中に更新するか、日時を設定して更新します。


明日は『正反対』です♪


お楽しみに☆



飽きたらやめますww