love storys  ~17歳、私と君と。~ -87ページ目

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

「・・・っ」


私は何とか立ち上がって教室に戻っていく。


その途中の廊下で、篠崎君に会った。


篠崎君は私を見るなり「どうしたの!?」


驚きながらそう言った。


「なにが?」


「目が真っ赤だよ・・・」


「ああ・・・なんでもないよ」


私はそう言って目を押さえる。


「大丈夫?」


「大丈夫だって」


私が努めて明るくそう言うと、篠崎君は


「こっちきて」


私の手を強引に引っ張っる。


「どこに行くの?」


「・・・」


私の問いに篠崎君は何も答えず、ただ腕を引っ張り、どこかへ向かう。


そして、理科実験室の前で立ち止まった。


次の授業でこの教室を使うクラスはいないらしく、教室内にも、その近くにも誰もいなかった。


ワイワイ、ガヤガヤの擬音は遠くの方からしか聞こえない。


真昼にも関わらずついている蛍光灯の下。


眩しくない光が照らす下で・・・。


「どうした・・・の?」


「宮野さんの・・・泣き顔を見たくない」


「・・・え?」


彼が何も言いたいのかわからない。


「だから!俺が・・・宮野さんが涙を流さないように守っていきたい」


篠崎君は顔を赤らめながら言う。


「・・・それって」


「俺は宮野さんのことが好きだ・・・」


時が止まる。


今私は初めての告白を受けた。


愛の告白ってやつを。


「え・・・と・・・」


私は答えに戸惑う。


何て答えればいいのかわからない。


ドラマで見たこととかしかないんだから。


「答えは、今度でいいよ」


篠崎君はそう言って、走って私の前からいなくなった。


ポツン。


一人ぼっちになる私。


好きだ。


その言葉を言われた時からずっと、心臓がいつもとは比較にならないスピードで鼓動をしている。


翔と麻衣さんのことで頭がいっぱいだったのに。


また、新たな出来事が追加されて頭の中がぐちゃぐちゃになっていく。


好きだ。


この言葉が頭の中でリピートされる。


私、翔君の彼女なの。


この言葉が頭の中でリピートされる。


・・・。


「もう何なんだよ・・・」


目がまだ赤い。


そんなことを気にすることなく、私は教室へ戻って行った。


****************


由衣から、どこ行ってたの?


そう聞かれたが、私には答える気力はなく


「色々・・・」


そう答えた。


私の暗い表情で何かを察したのか、由衣はそれ以上何も聞いてこなかった。


・・・ありがとう、由衣。


私は内心で彼女に感謝をしながら帰りの支度を始めた。


五時間目と六時間目はペンを持ったまま黒板を一度もみなかった。


勉強なんてできるはずがない。


この状況で、授業だからなんて割り切れるほど器用じゃない。


げた箱で、靴に履き替える時一枚の手紙が入っていた。


篠崎君から。


内容は、返事が言いにくかったら手紙とかでもいいです。


返事待ってます。


それだけが書いてあった。


私は複雑な気持ちで、この手紙をポケットにしまった・・・。





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なんで今日学校があるんだぁ・・・。


なんて思いつつ・・・。


小説更新しました。


愛の告白ですよ。


みなさん何回されましたか!?


赤裸々に!!ww


ちなみに僕は・・・。


切なくなるからやめよう!!


告白された紗希の答えは・・・?

昼休み。


ガールズトークを楽しむことができるこの時間は他のことを何も考えなくてすむ。


「ねぇ、占いって信じる?」


由衣が聞いてきた。


「あんまり信じないかな」


私はウインナーをつまみあげながら答えた。


「なんで?」


「科学的に証明できないから」


「・・・夢のない女の子だね」


「そんなことはないよ。人間はってだけだよ?」


「どういう意味?」


「超常現象とかは信じる。ただ、人間がやることには科学的根拠は絶対にあると思う」


「何でそう思うの?」


「何でだろうね。前に心理学の本に載ってたからかな」


「その本が絶対に正しいっていい切れる?」


「由衣・・・そんなムキにならなくても・・・」


私は苦笑しながら水を飲む。


今日はあえて水。


好きな飲み物が売ってなかったから。


「じゃあ、みんなで図書室に行ってみようよ!!もしかしたらそういう本あるかもしれないし」


「私はパス」


「私も~」


香織と夏実はあまり乗り気ではないらしい。


「え~・・・紗希は来てくれるよね?」


「・・・強制なの?」


「もちろん」


「わかった・・・」


私は断れず、「頑張れ~」と苦笑いを浮かべながら私を見送る夏実と香織を恨めしそうに見ながら由衣の後ろをついていった。


あまり昼休みに図書室にこようというモノ好きは少なく、ほとんど貸し切り状態だった。


というより、勤勉な人がいないだけか。


「じゃあ、私あっち探してくるから!!」


由衣はそう言って奥の方へ進んでいく。


「なんでそんなやる気なんだか・・・」


私はため息をつきながら、入り口周辺の本を物色する。


『一分間の冒険』


『鏡の中の世界』


『夢と現実の狭間で』


へぇ・・・。


意外に興味を惹かれる題名だった。


私は『鏡の中の世界』を手にとり、中身を読もうとした時・・・。


2人の男女が図書室に入ってきた。


「あ・・・」


「あ・・・」


私とその男の人の声が被る。


その男の人は翔で・・・。


もう一人の女の人は確か・・・。


「翔君・・・。この子は?」


翔の制服の袖をひっぱりながら聞く女。


「ああ・・・妹だよ」


「そうなんだぁ!初めまして、私麻衣っていいます」


図書室には不釣り合いな声の大きさ。


私は呆気にとられる。


「あ、はじめまして・・・」


「うん。これからよろしくね」


笑顔で言う麻衣さん。


これから・・・ってどういう意味なんだ?


翔の方を見るが、何も言おうとしない。


すべて、流れに身を任せているよう・・・。


「麻衣さんは、翔の友達なんですか?」


私がそう聞くと、麻衣さんは・・・


「私は翔の彼女だよ」


笑顔でそう言った。


屈託のない天使のような微笑み。


だけど、それが、今の私には天使には見えず、悪魔に見えた。


「そう・・・なんですか・・・」


辛い。


けど、普通に考えてこれはあって当たり前のこと。


むしろ、今まで無かった方が珍しかったぐらいだ。


兄に彼女ができる。


私はそれを祝わなくちゃいけない。


だけど・・・。


「さすが、翔だね。こんな可愛い彼女さん作れて」


平常心で言うのが精いっぱい。


笑顔を・・・作れない。


「ああ・・・」


翔の声もなぜか暗い。


だけど、それすら今の私には気づかなかった。


頭の中は悲しみでいっぱい。


「じゃあ・・・私教室戻るね・・・」


「紗希ちゃん?」


心配そうに声をかけてくれる麻衣さん。


だけど、今の私の頭の中は・・・。


私の顔が崩れる前に早くこの場から抜け出したい、それしかない。


小走りで、図書室から出る。


階段のところまで来て、誰もいないのを確認した私は、その場に崩れ落ちて・・・。


声を出さずに泣いた・・・。




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う~ん・・・。


皆さんの予想通りといったところでしょうか。


もう少し、予想外の展開を作れるようにならないとなぁ・・・。


それから、一週間ぐらいが経ったある日のこと。


急に翔は私に話しかけるようになった。


「今日は、遅刻すんなよ?」


翔は微笑みながらそう言った。


「う・・・ん」


私は途方にくれる。


今度は急に話しかけるようになって・・・なんなのだろうか?


翔のことが良く分からなくなってきた。


「そういえば、テスト勉強はちゃんとしてるか?」


「え?急に何?」


訳がわからない。


唐突すぎる。


そして、会話がいつも通り過ぎる。


完全にこの一週間がなかったことになっている。


「もうすぐテストだろ?」


「まだ3週間はあるよ?」


「勉強始める時期じゃんか」


翔はネクタイを結びながら言う。


キュン。


結ぶ姿がカッコイイ。


なんて。


いつもならそう思うんだろうが、今は思わない。


思う余裕がない。


だけど、ただなんとなくその姿を見つめる。


「ん・・・どした?」


ぼけーっと見つめていた私に翔は不思議そうな表情を見せる。


「なんでもない。それよりさ・・・」


どうして、この一週間私を無視していたの?


そう聞こうとして、喉元でとどめた。


本能が言ってる。


それを聞いちゃいけないって。


「何?」


「いや・・・なんでもないよ」


私は、靴下をはいてリボンをつけた。


「そっか。今日は準備早いな」


「そう?たまには翔と一緒に登校したいななんて思ってさ」


「・・・いいよ」


翔は少しの間を開けた後に頷いた。


何・・・?今の間・・・。


何を考えていたんだろうか。


もしかしたら、本当は嫌だった?


だけど、言わなかっただけ?


色々考えてしまう。


あの一週間があったから。


「じゃあ、行くか」


翔はローファーを履いて私を見た。


「うん」


私もローファーを履いて翔の横に並んだ。


私たちは誰もいない家に


「行ってきます」


そう言って、家を出た。


そよ風が気持ちいい。


日差しもあまり強くなく、過ごすには最適の天気だった。


私たちは、自転車に乗って学校に向かう。


自転車に乗りながら、2人で他愛もない会話をする。


その会話の中で、一切先週の話はない。


翔もあいて、触れないようにしている?


てことは、自分の意思で無視をしていたという訳ではないということだろうか。


・・・。


考えると頭が混乱してくる。


・・・やめよう。


私の単細胞ぶりだと永遠に答えを導き出せそうにない。


こんがらがって、頭が爆発するのが先だ。


それに、今こうして翔は私と話をしてくれいている。


その現状だけで十分。


そう思って、幸せだと思っていた自分。


だけど、この後学校で私は最悪の現場を目撃することになる。


無視されていたことより辛い、現実を突き付けられることになるんだ・・・。


けど、それをまだ私は知らない・・・。



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今回は異様に駆け足です。


話がどんどん先に進んでいきます。


文藝社の方から、「空に描く君への想い」は最初が長すぎるといわれたのでww


まあ、他にも結構言われましたけどww


最近、凄い眠いです。



~side紗希~


翔が私を無視し続けて3日が経った。


この3日間は拷問。


好きな人が傍にいるのに一切話ができない。


これほど苦痛になることはなかった。


なんで、翔は私を無視するんだろう?


家での会話も最低限。


そして、素っ気ない。


お母さんからも言われた。


「あなたたち何かあったの?」って。


翔はなにもないよと答え、私は黙り込む。


何もない?


だったら話しかけてよ。


そう言いたけど、翔の後ろ姿が遠く感じて話しかけられない。


もしかしたら・・・ずっとこのままなのかな?


そんなことを思ってしまう。


もしも、私が怒らせてしまったとか明確な理由があるなら、話は簡単だ。


私が謝ればいい。


それで済む。


少し経てば前と同じように話したりすることができる。


でも・・・。


理由が分からない。


下手に謝るわけにもいかない。


私はどうすればいい・・・?


どうすれば、三日前と同じような二人に戻れる?


考えても考えても浮かばない答え。


三日間、ずっと同じようなことを考えているはずなんだけど。


自分の部屋に戻って、私はベッドにダイブした。


胸のあたりに衝撃が走る。


けど、そんな外側からの胸の痛みなんてものは大したことはない。


内側からの方がよっぽど痛い。


翔がいる隣の部屋からはなにも聞こえない。


もう・・・寝たのだろうか?


それとも、ただ聞こえないだけか。


カチ・・・カチ・・・カチ・・・。


時計の音だけが部屋を覆う。


この一秒一秒が、どんどん私たちの距離を開けていくようで・・・。


『怖い』


不意にその単語が私の頭の中を駆け巡った。


いつかは離れていくものだけど、今はまだ早い。


離れたくない。


そしてできれば、ずっと一緒にいたい・・・。


無理な願い。


こうやって、翔が私から離れれば離れるほどこの想いが強くなっていく。


「やばいなぁ・・・」


重すぎる自分に嫌気がさして、私は窓を開けた。


風が当たって気分転換にはちょうど良いものになる。


窓から見える星空。


それはすごく綺麗な結晶のようなもの。


今日は天気が良かったので、星空は眩しすぎるくらい鮮明に目に映る。


その中心にあるのは一番綺麗な星。


そう、月だ。


月は闇夜に照らす星々の中で、一番輝いている星。


その星は私たちに様々な形をみせてくれる。


満月や三日月、そして新月。


満月の夜は男の子はおおかみになる。


そんなこと誰かが言ってたっけ。


私は、視点を月からちりばめられた星々に移した。


こうやって見ていると、昔のことを思い出す。


小学校の頃、お母さんと喧嘩をしてどこへ行くあてもなく私は家を飛び出した。


それも夜にだ。


真っ暗で心細くなった私は、道路沿いで泣きだす。


泣きながら、まっすぐに歩いていくけれど、足もだんだん言うことを聞かなくなって、その場に座り込む。


そこで、30分くらいかな?


ずっと泣いていた。


そして、涙も枯れて、どうすればいいかわからなくなった時だ。


後ろから声が聞こえた。


「紗希、紗希!!」って。


振り向くとそこには、汗だくのお兄ちゃんがいたんだ。


私は抱きついて「寂しかったよ」そう言った。


お兄ちゃんと2人で帰る時、手を繋いで帰ったのを覚えている。


その時のお兄ちゃんの手はすごく温かかった。


「紗希」


お兄ちゃんの声変りがしてない声が私を呼ぶ。


「何?」


「空を見上げてごらん」


「わぁ・・・!」


その日の星空はとても綺麗で。


今でも鮮明に記憶されている。


そして、中一にしてはキザ過ぎたお兄ちゃんの名言もね。


「また・・・」


私は窓をしめた。


「一緒に星空を見ること・・・できるかな・・・」


お兄ちゃん・・・いや。


翔と・・・。





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なんか、切ない感じですが・・・。


あ、特に書くことがない!!w


「なぁ・・・翔。お前、やる気あんのか?」


「ごめん・・・」


昨日、決意したはずなのに朝からこれだ。


紗希がちゃんと学校に来たのか心配になって教室までいく。


いきなり何をやっているんだか。


「次からちゃんとやれよ?」


「うん・・・」


三時間目は移動教室だった。


大介と一緒に理科実験室に向かう。


その時、目の前にいたのは・・・。


「紗希・・・」


遠くにいた最愛の妹の名前を無意識に口にする。


「翔、分かってるよな?」


大介は僕にしか聞こえないくらい小さな声で言った。


「うん・・・」


紗希との距離が近くなる。


そして・・・目の前。


「翔・・・!」


笑顔で僕に微笑みかける紗希。


もしこれが、あまり仲のよくない兄妹だったら、こんな話しかけたりはしないだろう。


笑顔になったりはしないだろう。


だけど、紗希は僕のことをいい兄だと見てくれているから・・・。


逆に辛い。


いっそ、憎々しい目で僕を見てくれたら・・・。


諦めることは容易だったかもしれない。


僕は、紗希の方を見ずに大介だけを見るようにする。


そして・・・通り過ぎる。


途端に胸が苦しくなる。


「見た・・・?」


「ああ・・・」


「紗希の顔。すごく悲しそうに見えた・・・」


一番見たくない顔だった。


笑顔だけを見ていたかったから。


「だな・・・あれはもしかすると・・・」


「ん?」


「いや・・・なんでもない」


大介は何か言おうとしたが、やめる。


「なんだよ。それ、凄い気になるんだけど?」


「聞かない方がいいぞ」


そう言って、大介は理科室のドアを開けた。


何を言おうとしていたのか。


それは僕には全く分からない。


理科室に入ると、麻衣が手をふって「こっちこっち~」


笑顔で僕達を呼ぶ。


「相変わらず、明るいな」


僕がそう言うと、大介は


「ある一定の条件がそろった時だけだよ。あんなに笑顔になるのは」


意味深なその言葉。


「ある条件?」


「・・・わかんないのか?」


あり得ない。そうでも言いたげな顔で僕を見た後


「お前・・・ダメだな」


苦笑した。


「・・・なにがだよ?」


何でも分かっている大介に何にもわからない僕。


大介が羨ましく思えた。


「俺はよっぽどお前の方が羨ましいけどな」


「・・・心まで読むのか?」


「お前の考えてることは分かりやすいってだけだよ」


人を小馬鹿にするような言い方。


少し腹が立つ。


「悪かったな・・・」


僕は少し膨れっ面で麻衣の隣に座った。


「喧嘩?」


「喧嘩・・・ではない」


僕は教科書を机の上に広げた。


「そういえば、翔君って妹いるんだよね?」


唐突に麻衣が聞いてきた。


「急になんだよ?」


「いや、なんとなく気になってさ」


僕は、シャーペンを取り出してペンまわしを始める。


「まあ・・・いるよ。一年生に」


「そうなんだ。同じ学校?」


「そうだよ」


「へぇ・・・」


そう相槌を打った麻衣は少し複雑な表情を浮かべていた。


何でかは全然わからないけど。


この会話を大介が聞いていたら、また「分からないのか?」とか言われそうな気がするので、あえて、わかったとでも言っておこう。


キーンコーンカーンコーン。


3時間目の始業のチャイムが鳴った。



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麻衣の初登場です。


これで、今回登場するであろうほとんどの登場人物がでそろったわけですが・・・。


今回の話は、あんまりぐだぐだやらずに、速い展開でやってみようかなと思っています。


あ~・・・眠いww