それから、一週間ぐらいが経ったある日のこと。
急に翔は私に話しかけるようになった。
「今日は、遅刻すんなよ?」
翔は微笑みながらそう言った。
「う・・・ん」
私は途方にくれる。
今度は急に話しかけるようになって・・・なんなのだろうか?
翔のことが良く分からなくなってきた。
「そういえば、テスト勉強はちゃんとしてるか?」
「え?急に何?」
訳がわからない。
唐突すぎる。
そして、会話がいつも通り過ぎる。
完全にこの一週間がなかったことになっている。
「もうすぐテストだろ?」
「まだ3週間はあるよ?」
「勉強始める時期じゃんか」
翔はネクタイを結びながら言う。
キュン。
結ぶ姿がカッコイイ。
なんて。
いつもならそう思うんだろうが、今は思わない。
思う余裕がない。
だけど、ただなんとなくその姿を見つめる。
「ん・・・どした?」
ぼけーっと見つめていた私に翔は不思議そうな表情を見せる。
「なんでもない。それよりさ・・・」
どうして、この一週間私を無視していたの?
そう聞こうとして、喉元でとどめた。
本能が言ってる。
それを聞いちゃいけないって。
「何?」
「いや・・・なんでもないよ」
私は、靴下をはいてリボンをつけた。
「そっか。今日は準備早いな」
「そう?たまには翔と一緒に登校したいななんて思ってさ」
「・・・いいよ」
翔は少しの間を開けた後に頷いた。
何・・・?今の間・・・。
何を考えていたんだろうか。
もしかしたら、本当は嫌だった?
だけど、言わなかっただけ?
色々考えてしまう。
あの一週間があったから。
「じゃあ、行くか」
翔はローファーを履いて私を見た。
「うん」
私もローファーを履いて翔の横に並んだ。
私たちは誰もいない家に
「行ってきます」
そう言って、家を出た。
そよ風が気持ちいい。
日差しもあまり強くなく、過ごすには最適の天気だった。
私たちは、自転車に乗って学校に向かう。
自転車に乗りながら、2人で他愛もない会話をする。
その会話の中で、一切先週の話はない。
翔もあいて、触れないようにしている?
てことは、自分の意思で無視をしていたという訳ではないということだろうか。
・・・。
考えると頭が混乱してくる。
・・・やめよう。
私の単細胞ぶりだと永遠に答えを導き出せそうにない。
こんがらがって、頭が爆発するのが先だ。
それに、今こうして翔は私と話をしてくれいている。
その現状だけで十分。
そう思って、幸せだと思っていた自分。
だけど、この後学校で私は最悪の現場を目撃することになる。
無視されていたことより辛い、現実を突き付けられることになるんだ・・・。
けど、それをまだ私は知らない・・・。
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今回は異様に駆け足です。
話がどんどん先に進んでいきます。
文藝社の方から、「空に描く君への想い」は最初が長すぎるといわれたのでww
まあ、他にも結構言われましたけどww
最近、凄い眠いです。