love storys  ~17歳、私と君と。~ -79ページ目

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

~side大介~


キイィィ!!


甲高いブレーキ音。


たくさんの悲鳴。


そして、俺は・・・。


ただ、呆然と目の前に映った光景を眺めていた。


気付くと涙がこぼれていた。


そして、奏絵の方に近寄る。


奏絵・・・。


奏絵・・・。


そう彼女の名前を呼んで。


だけど、奏絵は反応しない。


救急車を呼ぶ。


俺の頭の中にはそんな考えはなかった。


ただ、ひたすら微動だにしない最愛の人が目を開けることを願い続けた。


と同時に、これが夢であってくれそう願っていた。


だけど、現実は残酷で。


何度夢を見て、朝になっても・・・奏絵は目を覚まさない。


病院のベッドで寝たままだった。


ある時、病院の先生が言った。


彼女は『脳死』になったと。


その頃の俺にはそれがどういう病気かわからなかった。


俺は親に聞いた。


それがどんな病気なのかと。


だけど、あの人たちはなにも答えない。


いや、答えられる状況になかったのだろう。


あの二人だって辛かったんだろう。


奏絵がそんな状態になって、助かることがないと言われたのだから。


結局二人は、自分の家の経済的な面。


助かる見込みがないということを考慮して。


考えて・・・考えて・・・。


延命をしないという選択を選んだ。


俺は、反論した。


なんで、生きている奏絵を殺すんだって。


何も知らない俺だったから。


父さんは「ごめんな」そう謝り続けた。


母さんは、ただただ泣いていた。


今なら分かる。


2人が出した結論が正しかったのが。


生かす。


その選択肢よりよっぽど正しかったことが。


俺の隣の部屋はあの頃から時が止まったままだ。


誰も踏み入れることをしない。


・・・そこは奏絵の部屋だから。


処分して忘れるということをしようとはしない。


それでいいと思う。


だって、処分して忘れたら、奏絵がいたという証がなくなる。


奏絵は今、僕らの心の中でしか生きることはできない。


だから忘れちゃいけない。


どんなに苦しくても覚えていなくちゃいけない。


だったら。


部屋を片付けるのが普通?


そうかもそれない。


ちゃんと死んだ奏絵と向き合うのは一番いいのかも。


母さんはそこに踏み入れるのが怖い。


忘れたくないと思う同時に・・・そういう思いがあるのかもしれない。


奏絵はまだ中学生だった。


これから、いろんな可能性に向かって歩き出す。


そんな歳だった。


バスケ部に所属していて、本番に弱いポイントゲッターだった。


俺といるときは、いつもそばに寄ってきて。


『お兄ちゃん!!』


笑顔だった。


屈託のない可愛らしい笑みを浮かべたいた。


今でも目を閉じれば・・・。


奏絵の声が聞こえてくるような気がするんだ。


・・・。


大切な妹。


大好きな妹。


きっと俺は、翔と同じように・・・。


妹のことが好きだった・・・。


恋愛対象として見てた。


でも、そんなこと言えなかった。


言えるはずがなかった。


俺は高校一年。まだ入りたてだった。


そんな俺でも、この禁忌は破ってはいけないもの。


それを理解していた。


だから言わなかったんだ。


俺は海であの二人を見た時に思った。


羨ましいって・・・。


兄妹なのに、自分の気持ちを素直に言えて。


俺が言うべき相手は、もうこの世にいない。


いなくなった・・・。


その後に出会う新しい恋。


これも、あっけなく消えてなくなりそうだ。


その妹が・・・。


思わず苦笑する。


何の因果がったんだろう。


あり得ないよな。


自分が好きになったその人も、兄を好きになっていたなんて。


しかも、そいつが自分の友人。


すごい偶然だ。


一つの大切な恋。


一つの小さな恋。


この二つは俺の前から消えていく。


拾い上げてすぐに落ちていく砂のように・・・。





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この作品も終盤になってきました。


ということで、ブログ紹介のまだやってなかった方はその時に・・・。


すいません。


クライマックスはまだですが、もうすぐ・・・。


かな?


少なくとも半分は越えたとは思いますww


100話いくことはないですww


では、学校行ってきます!!

~side麻衣~


昼間晴れていたおかげだろうか?


星空がくっきりと見える。


綺麗な星。


私はベランダからそれを見る。


半袖の私に冷たい風が当たる。


だけど、もう夏だ。


それほど寒くない。


梅雨の季節。


よくここまで今日は晴れたもんだ。


今日見てしまった紗希ちゃんと翔君のキスを思い出す。


・・・嫉妬しないといえば嘘になる。


「あ~・・・もう!!」


私は大声で叫んだ。


隣の家が窓を開けていたなら間違いなく聞こえただろう。


・・・というより、マンション全体にすら聞こえたかもしれない。


私が住んでいるマンションは10階建て。


で、私は5階に住んでいるわけだが。


叫んだあと、もう一度。


翔君の顔を思い浮かべることなく空を見上げた。


もうすぐだ。


もうすぐ7月になる。


七夕が近づく。


織姫と彦星が年に一度だけで会うことが許されていると言われている日。


それが7月7日。


私には特に変哲のない1日。


そう。


例えるならバレンタインデーにチョコレートを貰えない男の子ような。


そんな日だ。


悲しい?


・・・さぁどうだろうか?


誰かと過ごしたい?


別にそこまでするほどの日でもないだろう。


クリスマスでもないんだし。


カラカラカラ・・・。網戸が空いた。


「らしくないな。思い出に浸ってるのか?」


「何か用?お兄ちゃん」


「別に。なんか叫んでたから」


「聞いてたんだ?」


「聞こえたんだよ。父さんか母さんいたら絶対おこかれる声量だったな」


「うるさいよ・・・」


私は、お兄ちゃんの横を通って家の中に戻る。


「・・・なんかあったのか?」


私は、立ち止まる。


お兄ちゃんは鋭い。


翔君とは違って。


だけど、大介君とはまた違った鋭さ。


彼女のことになると鈍感になるから。お兄ちゃんは。


きっと、私だけ。


私にだけだろう。


客観的に、大切に。


この二つを兼ね備えている私だからだろう。


正常な兄だ。


「なんかあった。そう言ったら?」


「お前の力になってやるよ」


カッコつけの兄。


前に、大学に見に行った時もそうだったし。


だけど、私の前ではいたって真剣で真面目で妹思いになる。


「どんなことでも?」


「もちろん」


「じゃあ、お願い・・・一つ聞いてほしい」


「なんだ?」


「彼女さんと別れて」


「・・・は?」


「それで、私と付き合って」


「何言ってん・・・だよ」


うろたえる兄。


「私・・・お兄ちゃんのことが好きなったんだ・・・」


さぁ・・・どうでる?


「麻衣・・・。ごめん。俺たちは兄妹だ。そんな対象では見れない。確かに俺はお前が大切だ・・・だけど」


「彼女さんの方が大切?」


「違う。お前と・・・あいつは比べる対象にはならない。天秤にはかけられないんだ・・・」


うん。


普通そうだよね。


やっぱ、お兄ちゃんはさすがだよ。


翔君がおかしいだけ。


「お兄ちゃん・・・ごめん。冗談だよ」


「・・・は?」


「いつまでも、そんなお兄ちゃんでいてね」


私は笑顔でお兄ちゃんにそう言って、自分の部屋に戻っていく。


お兄ちゃんはなにがなんだかわからない。


そんな表情を浮かべていた。


・・・もしも。


翔君が私の兄のように。


普通の兄のように。


世界中に存在する妹がいる兄のように。


一般の・・・妹に恋をする兄じゃなかったら・・・。


私を好きって思ってくれたのかな・・・?


・・・なんてね。


カチカチカチ。


午前零時を回った。


今日は6月30日。


あと、七夕まで1週間・・・。





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さぁ・・・めちゃくちゃアクセス数が下がったところで。


といっても、前に比べたらよくなってるんですけどね。


上に行けば、その分また上を狙ってしまう・・・。


なんて感じです。


今日のこの回は果たして必要なのかどうかって回です。


麻衣さん・・・。


悲しい人だなぁ。


今は翔と全く話せてないし・・・。


どうなるんでしょうか?

~side由里子~


最近・・・冗談とかじゃなくて本気で心配することがある。


紗希は・・・翔のこと好きなんじゃないかって。


そして、もしかしたら翔も紗希のことを・・・。


なんて。


あり得ないことなのだけど。


だって、兄妹がいる家族なんてどれだけあると思う?


数えきれないくらい。


その中でいくつのカップルが成立する?


答えは0に等しい数だ。


なのに、私の子供に限ってそんなことがあるはずない。


恋愛するななんて言わない。


むしろ、子供に恋人ができるなんて喜べることだ。


まあ、親として娘に恋人ができるのは何となく嫌だけど、それほどでもない。


でも・・・だけど。


兄妹同士だけはいけない。


もし、そうならば絶対に止めなければいけない。


・・・今だってそう思ってしまう理由がある。


熱が出た紗希。


それを心配以上に心配する翔。


これが、40度を超える熱だったとか、そういうのだったらわかるけど・・・。


何か違和感。


普通の兄妹なら、寝てろよ?


くらいでしょ。


額に額を当てる?


ありえない。


高校生という思春期が見せる行動ではありえない。


それをやる翔も翔だけど、それに対して妹は反抗せず・・・。


顔を・・・赤面させるだけ。


まるで・・・この二人は恋人みたいだった。


不安が募る。


このあり得ない仮説が想像が。


現実にならないかという不安。


「どう思う?あなた」


聞いてみる。


だけど、あの人は


「考えすぎだろ」


笑って受け流した。


確かにそうなのかもしれない。


ただの考えすぎなのかもしれない。


だけど、もしも・・・。


もしもだ。


2人が愛し合っていたのなら。


親として・・・。


いや、待て。


どうすればいい?


2人に何て言えばいい?


今すぐに別れろ。


そう言うのは簡単だ。


けれど、愛し合ってる2人がそう簡単に別れられるはずがない。


私に隠れて愛を育むだろう。


「お母さん」


そんなことを考えながら食器を洗う私に翔が声をかけてきた。


「どうしたの?」


私は一度水を止めた。


「これ、濡らしてくれない?」


そう言って小さいタオル私の前に差し出す。


「なんで?」


「紗希の頭に乗せるからだよ」


・・・。


普通?


これは普通?


・・・わからない。


もう、ただの優しい兄が取る行動でも全部疑わしく思ってしまう。


私はそれを受け取って複雑な思いで濡らして絞った。


「これでいい?」


「うん。ありがと」


翔は笑顔で受け取って、階段を上がっていく。


私はその後ろ姿を見送りながら、2人が愛し合ってないことを切に願い続けた。


・・・翔。


・・・紗希。


普通で当たり前で。


道を踏み外すことのないような恋愛をして。


間違っても、兄妹でなんて考えないでね・・・。





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まだ1000キープしてます。


土日で一気に見てくださってる方が多いのかもしれません。


いやはや。


ありがたいことです。


読者様が増えることが一番嬉しいことなので。


今日は初の由里子編でした。


けっこう目まぐるしくsideが変わります。


・・・文才がないのでこうしないと書けないんですww


では、明日も見てください!


~side紗希~


その夜のことだった。


「顔・・・妙に赤くない?」


夕飯を食べている時、お母さんが私の方を見て言った。


「そう?そんなことないと思うけど・・・」


ご飯を口に運びながら答える。


「紗希、ちょっと髪上げてみ?」


心配そうに私を見る翔。


「大丈夫だって・・・」


「一応だよ」


翔は、私の前髪を上げて、コツン。


私の額に自分の額に重ねた。


・・・これは照れる。


一気に熱が上がった気がした。


「少し熱っぽくないか?」


翔が言う。


・・・それはきっと翔のせいだよ。


とは言わないようにする。


お母さんとお父さんもいるし。


「そうかなぁ・・・?」


「食べ終わったら熱計っておきなさいよ?」


「は~い・・・」


**********


ピピピピ・・・。


「何度だった?」


即座に翔が聞いてくる。


私は体温計を脇から取り出して表示を見る。


げっ・・・。


嘘だぁ・・・。


その数字に驚く。


「どした?」


「38度・・・」


「早く寝た方がいいぞ?」


「うん・・・」


私はソファから立ち上がり、お母さんがいる台所へ向かった。


「何度だったの?」


「38度だった・・・」


「じゃあ、今日は早く寝なさい。下がらなかったら明日は休んでいいから」


「うん・・・」


熱があっても気づかないって、わたしおかしいんじゃないか?


そんなことを思いながら階段を上っていく。


熱があると知ると、急に体が重くなる。


一段一段。


階段を上るのが辛い。


さっきまでは翔とセックスをしていたというのに。


・・・それが原因か?


裸でいたからか?


裸で抱き合っていた光景を思い出し、苦笑するとともに赤面した。


この二つは意外にも矛盾しない。


私は部屋のドアを開けて中に入っていく。


ベッドを視界にとらえた途端、そこにダイブ。


全身が鉛のように重い。


だめだこりゃ・・・。


私は仰向けのまま目を閉じた。


初めてかも。


仰向けのまま寝るのって・・・。


次第に思考が停止していき・・・。


眠りについた・・・。


*************


「何してるの?」


隣に座る私より少し上くらいの歳の少年が聞いてきた。


・・・少年じゃないか。


青年。


その顔は少しぼやけて完璧には見えない。


「待ってるの・・・」


私は答えた。


海を見ながら。


遥か先まで続く海を見ながら。


帰ってこない彼を待ってるんだ。


愛しのお兄ちゃんを・・・。


***************


額に冷たいものが乗って私は起きた。


「つめたい・・・」


目を覚ますと、翔が


「気分はいかが?お嬢様?」


「少し不機嫌」


「なんで?」


「冷たいもの乗せてきたから」


頬をふくらます。


「そっと乗せただろ?」


「そうだけど・・・冷たいし」


「そりゃあ、熱があるからな。我儘なお姫様だこと」


「それにさ・・・」


「ん?」


「お姫様は王子様のキスでおきるんだよ?」


なんて。


言った後に恥ずかしい。なんて思う。


すると翔はニヤッと笑って私にキスをした。


「お目覚めですか?お姫様?」


・・・なんかいつもの翔じゃないみたい。


だけど、いつもと違う翔もカッコよかった・・・。





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昨日のアクセス数・・・なんだありゃ。


やたら高かったです。


どういうこっちゃ。


二回目の1000越え!!


もう、誕生日の日以来来ることはないんだろうなって思ってたんですけどね。


明日は42話「wish」です。


お楽しみに♪

思った通り、すんなり入るものではなかった。


「痛っ!!」


悲鳴にも近い紗希の声。


「だいじょうぶ・・・?」


一瞬・・・抜いたほうがいいんじゃないかと思うほど。


「・・・うん。多分。それより、途中で抜くのやめてね?」


紗希は僕の心を読むかのようにそう言った。


「え?」


「ここまでしてやめる方がよっぽど嫌だから」


心が痛む。


普通はそうなんだよね・・・。


やっぱ。


麻衣・・・ほんとごめん。


「う・・・ん。分かってる」


僕はゆっくり・・・少しずつ奥へ奥へと入れていく。


「い・・・たっ!!」


紗希の眼から涙がこぼれ落ちる。


ここまでして・・・こんな痛い思いをしてなんでセックスという行為をしようとするのだろう?


なんてことを思う。


だけど、しなければいけない道。


何でかは分かんないけど、これが恋人であるという証。


昔から・・・。


僕らが生まれる遥か前から行われている尊い行為。


「翔・・・」


「・・・な・・・に?」


「もう少し・・・ゆっくり・・・」


「あ・・・うん」


そして・・・。


一番奥まで入った。


僕は、紗希に優しくキスをして


「痛くない?」


そう聞いた。


「・・・バカ。超痛いから」


涙目で僕の方を見る。


そして紗希は僕の首の後ろに手を回す。


紗希の体に覆いかぶさる僕。


「僕・・・重くない?」


「重くない。というより、そんなことより痛いし」


「・・・ごめん」


「謝ることじゃないでしょ」


「ありがとう」


「・・・少しずつ慣れてきたかも。動かして」


「わかった」


僕は腰を動かす。


少しずつ・・・。


ゆっくりと。


「ぁ・・・」


また紗希の甘い声が聞こえる。


僕は徐々に腰を動かすスピードを速くする。


「ン・・・ぁ・・・」


「紗希・・・」


「ぁ・・・」


紗希のいやらしい甘い言葉を聞くたびに僕の欲求が刺激されていく。



そして・・・。




「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」


お互いに息が荒くなっていた。


終わった後すぐのことだ。


「一つになれたね・・・」


紗希は嬉しそうに言った。


「そうだね」


僕も笑顔で頷いた。


2人が一つに重なった今日。


この日は僕らにとって忘れられない日になるだろう。


後悔はない。


紗希と一つになったことに対して。


僕らは兄妹に変わりない。


だけど・・・。


愛し合ってるのだから。


「翔・・・」


「なに?」


「大好きだよ・・・」


「うん・・・。僕も」


僕らは裸のまま抱きしめ合って・・・。


眠りについた・・・。





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また、18禁ですね。


この小説では多分これでラストですね。


もう、出てこないと思います。


2人は繋がってしまったわけですが・・・。


う~ん・・・。


って思ってる方も多いと思います。


これから、どういう展開になるんでしょうか?